無口な女
無口な女
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/30 14:19 UTC 版)
『無口な女』(むくちなおんな、伊: La Muta、ラ・ムータ)は、盛期ルネサンスのイタリアの巨匠ラファエロ・サンツィオが1505年から1507年頃に制作した肖像画である。油彩。ラファエロの肖像画の中でも最も質の高い作品の1つとされる[1]。女性の固く口を閉じた姿からこの名前で呼ばれている[2]。制作経緯や発注主、描かれた女性については不明であるが、おそらくウルビーノ公爵家に由来する作品と考えられ、一説によるとウルビーノ公爵フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロの娘で、ジョヴァンニ・デッラ・ローヴェレと結婚したジョヴァンナ・ダ・モンテフェルトロを描いているとされる[1]。メディチ家のコレクションであったことが知られており、現在はウルビーノのマルケ国立美術館に所蔵されている[1][2][3][4]。1975年にマルケ国立美術館から盗難された3点の絵画作品の1つ[1][4]。
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