烏金とは? わかりやすく解説

からす‐がね【×烏金】

読み方:からすがね

翌朝、烏が鳴くまでに返さなければならない金の意》日歩借りて借りた翌日にすぐ返すという条件高利の金。


烏金

作者松井今朝子

収載図書一の富並木拍子郎種取帳
出版社角川春樹事務所
刊行年月2004.6
シリーズ名時代小説文庫


烏金

読み方:からすがね

  1. 高利貸貸金をいふ。暁鳴く頃金を貸し、晩鳴く返却せしむる程其返済期限急迫なるに喩ふ
  2. 高利貸の金。其の返済短く暁の烏の鳴く貸して夕方の烏の鳴く頃には返済を迫るとの義より起る
  3. 夜あけまでには返す約して借金することをいふ。正直集に「かへりてはくるからかねをはらふ世に定あるこそからすなりけり」とある。
  4. 翌朝までには返済する契約をして借金すること。又その金のことをいふ。
  5. 安永の頃、竹内次郎なる徒士の母で車婆と綽名される老婆があつた。金一両を貸すに三十日期限利息天引三分渡した一晩延びるのを宿といつた。徒士は黒い羽織着て早く御番に出るのでこれを朝呼んだ。そこでこの高利貸婆を婆、その貸金鴉金と云ふやうになつた。からす金、即ち高利の金のことである。
  6. 高利貸用語、一日一割の利子天引して朝貸与し、その夕刻には必ず引立てること。烏は朝未明に塒を出て夕方にまた帰るところから出た語。

分類 東京的屋縁日商人語、高利貸用語


烏金

読み方:からすきん

  1. 高利貸の用語にして、貸金法の一種である。主として夜店商人などが資本金として借入れるのであつて、一日一割の利子天引して、朝貸与しその日夕刻には必ず取立てるのである。烏は朝まだきねぐらを出て夕べにはまた巣に帰るからいつたものである。正直集に「かりてはくるから金を払ふ世に定めあるこそからすなりけり。」とある。

分類 高利貸

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烏金

読み方:カラスガネ(karasugane)

作者 小川未明

初出 明治42年

ジャンル 小説


カラス金

(烏金 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/29 17:19 UTC 版)

カラス金(鴉金、烏金、からすがね、からすきん)は、一昼夜を期限として高利で金を貸す業者のことである。利率は1日に2,3パーセントから1割と高金利で、借り入れた翌日の早朝までに利息と元金を返済する決まりだった。名前の由来は夕方にカラスがカァと鳴けば利子が付くこと、あるいは明け方にカラスがカァと鳴くまでに返済することという説もある。利息は天引きで、青茶婆、高田婆などと呼ばれた老婆が貸付け、利息と元金を集金して回ったという。


  1. ^ 横山源之助著『日本の下層社会』[要ページ番号]


「カラス金」の続きの解説一覧

「烏金」の例文・使い方・用例・文例

  • 烏金を貸す
  • 烏金を借り
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