溶融炭酸塩形燃料電池とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 工業 > 装置 > 電池 > 溶融炭酸塩形燃料電池の意味・解説 

溶融炭酸塩形燃料電池

読み方ようゆうたんさんえんがたねんりょうでんち
【英】Molten Carbonate Fuel Cell, MCFC

溶融炭酸塩形燃料電池とは、炭酸リチウム炭酸カリウムといった溶融状態にある炭酸塩電解質として用い、その中の炭酸イオン移動利用した燃料電池のことである。特徴としては、作動温度650700高温で、ボトミングサイクル後流熱回収サイクル)との組み合わせが可能であるために発電効率が高いことなどがある。溶融炭酸塩形燃料電池は本格的な地域発電冷暖房システムとしての実用化期待されている。


溶融炭酸塩形燃料電池 (MCFC)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 12:40 UTC 版)

燃料電池」の記事における「溶融炭酸塩形燃料電池 (MCFC)」の解説

詳細は「溶融炭酸塩型燃料電池」を参照 溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC, Molten Carbonate Fuel Cell)は、水素イオン(H+)の代わりに炭酸イオン(CO32-)を用い溶融した炭酸塩炭酸リチウム炭酸カリウムなど)を電解質として、セパレーター含浸させて用いる。そのため、水素限らず天然ガス石炭ガス燃料とすることが可能である。動作温度600-700程度常温では固体炭酸塩動作温度近傍では溶融するため、電解質として用いることができる。PAFC競合する選択肢として、250kW級パッケージ市場投入されつつある。発電効率は約45%LHV。白金触媒用いないためPEFCPAFC異なり一酸化炭素による被毒の心配がなく、排熱利用にも有利である。内部改質方式とされるが、プレリフォーミング用の改質器をシステム内に設置するのが一般的のようである。火力発電所代替などの用途期待されている。 なお、通常の燃焼反応では、空気中の窒素存在により排ガス中の二酸化炭素濃度は約20%上限であり、更に二酸化炭素濃度高めるには空気代わりに酸素用いなければならない。しかし、MCFC炭酸イオン電池反応介在し空気極側の二酸化炭素酸素選択的に燃料極側に移動蓄積するため燃料極排ガス二酸化炭素濃度80%程度にも達する。この性質利用しMCFC二酸化炭素回収を行うことが試みられている。日本国内では経産省補助事業として中国電力中部電力共同実施している。

※この「溶融炭酸塩形燃料電池 (MCFC)」の解説は、「燃料電池」の解説の一部です。
「溶融炭酸塩形燃料電池 (MCFC)」を含む「燃料電池」の記事については、「燃料電池」の概要を参照ください。


溶融炭酸塩形燃料電池

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/13 10:17 UTC 版)

チタン酸リチウム」の記事における「溶融炭酸塩形燃料電池」の解説

チタン酸リチウム溶融炭酸塩型燃料電池二重カソード構成する一層として用いられる。この型の燃料電池二層構造材料用いて高出力化、高効率化することができる。

※この「溶融炭酸塩形燃料電池」の解説は、「チタン酸リチウム」の解説の一部です。
「溶融炭酸塩形燃料電池」を含む「チタン酸リチウム」の記事については、「チタン酸リチウム」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「溶融炭酸塩形燃料電池」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



溶融炭酸塩形燃料電池と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「溶融炭酸塩形燃料電池」の関連用語

溶融炭酸塩形燃料電池のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



溶融炭酸塩形燃料電池のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
IT用語辞典バイナリIT用語辞典バイナリ
Copyright © 2005-2024 Weblio 辞書 IT用語辞典バイナリさくいん。 この記事は、IT用語辞典バイナリ溶融炭酸塩形燃料電池の記事を利用しております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの燃料電池 (改訂履歴)、チタン酸リチウム (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS