国指定文化財等データベース |
湯津上のダイモジ(大捻縄)引き
| 名称: | 湯津上のダイモジ(大捻縄)引き |
| ふりがな: | ゆづがみのだいもじひき |
| 種別1: | 風俗習慣 |
| 保護団体名: | 佐良土区 |
| 選択年月日: | 1993.11.26(平成5.11.26) |
| 都道府県(列記): | 栃木県 |
| 市区町村(列記): | 大田原市大字佐良土 |
| 代表都道府県: | 栃木県 |
| 備考: | 所在地が同一都道府県内のもの(このデータは種別1から移行しています) |
| 解説文: | わが国には、小正月や盆、十五夜などの季節の折り目に綱を引きずったり引き合ったりする行事が広く分布していたが、一部の地方を除き、その多くは社会状況の変化などに伴って本来の形が変容したり、行事そのものが消滅しつつある。 現在各地に残っている綱引きの行事は多様な展開を見せているが、元来は庶民の信仰に根ざしたもので、その根底には生業や人生などに対する願いが込められてきた。 関東地方では、千葉県の北部から茨城県の中南部にかけて、盆の行事として綱を引いたり担いだりする例が見られる。この地方の綱引きの特色は、盆の仏迎えとしての意識が濃厚にみられ、また行事の主体が子どもたちにあるというところにある。 栃木県内でも、かつては那須郡や芳賀郡の一部で綱引きが行われたことが伝えられているが、現在では那須郡湯津上村大字佐良土に伝わる旧盆の綱引きのみが残っている。 行事は佐良土の仲宿【なかじゆく】・古宿【ふるじゆく】・田宿【たじゆく】の三地区が順番で当番を務め、区内の老若男女がこぞって参加して行われる。当番宿は村内の農家から集めた稲藁【いなわら】で直径五〇センチメートル、長さ五〇メートルほどの大縄を左縒【よ】りで綯【な】いあげる。この地方では縄を綯うことをモジルといい、これが行事名の起こりとなっている。 八月十四日の夜、当番宿の指定した道路上で当番宿と他の二宿の合同体とが対抗して引き合う。かつてはそれぞれの宿ごとに大縄を用意し、他の二宿と引き合った。この大縄引きに勝った地区は、豊作や家内安全・村内繁栄がもたらされるといい、互いに大縄の切れるまで引き合う。引き終えた大縄は鎮守の諏訪神社例祭に奉納される村相撲の土俵に使う。これは当番宿が奉納することになっており、当番宿はこのためにも負けられないものであった。 以上のように、この地域は、関東地方の現存する盆綱引きの最北端に位置し伝統的な習俗をよく残している。よって、記録保存の措置を講ずるものである。 |
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