湯山昭とは? わかりやすく解説

湯山昭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/06 05:15 UTC 版)

湯山 昭(ゆやま あきら、1932年9月9日 - )は、日本作曲家

来歴

神奈川県平塚市に生まれる。神奈川県立湘南高等学校卒業。東京芸術大学音楽学部作曲科に入学。池内友次郎に師事。在学中の1953年、NHK毎日新聞社共催の音楽コンクール(現在の日本音楽コンクール)に「ヴァイオリン小奏鳴曲」で第1位次席、1954年、同コンクールに「弦楽四重奏曲」で第2位と連続して入賞し作曲界に頭角を表した。1955年、東京芸術大学音楽学部作曲科卒業。器楽、合唱、童謡と幅広い分野の作品を発表している。社団法人日本童謡協会会長、社団法人日本音楽著作権協会評議員会議長を歴任。

合唱指揮者で、湯山夫妻が居を構えた杉並区久我山で長年に亘り児童合唱団「こどもの国合唱団」を主宰し、高く評価されていた朝倉慶子は妻。著作家の湯山玲子は長女。

受賞歴

  • 1970年 - 文化庁芸術祭大賞(混声合唱とピアノのためのバラード「コタンの歌」)
  • 1973年 - 日本童謡賞(「湯山昭選集」カワイ楽譜)
  • 1976年 - 日本童謡賞(4つの児童合唱団による「湯山昭の音楽」ビクター)
  • 1977年 - 文化庁芸術祭優秀賞
  • 1993年 - 第5回サトウハチロー賞受賞
  • 2003年 - 旭日小綬章[1]

代表作

管弦楽曲

  • 子どものための交響組曲

室内楽曲

  • マリンバとアルト・サクソフォーンのためのディヴェルティメント
  • ピアノ三重奏曲 イ調
  • 十人の奏者のためのセレナーデ
  • 三面の箏によるカプリース

ピアノ曲

合唱曲

  • 混声合唱
    • 組曲「わたしの季節」(1966年)
    • 組曲「物語」 (1966年)
    • 愛する日本語のために (1966年)
    • 合唱賛歌「歌とタオルと愛と」 (1968年)
    • 組曲「生きる」 (1970年)
    • 混声合唱とピアノのためのバラード「コタンの歌」 (1970年)
    • 混声合唱による五つのセレナーデ「心のモザイク」 (1971年)
    • 「歌声はささやく」 (1971年)
    • 「河童と蛙」 (1978年)
    • 目に捧げるバラード「虹もえる愛」 (1978年)
    • 混声合唱とピアノのためのオード「息づく日々」 (1980年)
    • カンタータ讃岐・1988年「朝明けの世紀」 (1988年)
    • 混声合唱とピアノのためのカンタータ「人間の女の歌」
    • 混声合唱とピアノのための「ゆうやけの歌」
  • 女声合唱児童合唱
    • 合唱組曲「小さな目」 (1963年)
    • 女声合唱とピアノのための組曲「葡萄の歌」 (1966年)
    • 女声合唱曲集「月曜日とわたし」 (1967年)
    • 女声合唱曲集「あたらしい季節」 (1967年)
    • 女声合唱とピアノのためのエスキース「四国の子ども歌」 (1968年) - 徳島少年少女合唱団による委嘱作品
    • 女声合唱組曲「愛すること」 (1969年)
    • 合唱組曲「鮎の歌」 (1972年) - 三島少年少女合唱隊による委嘱作品
    • 少年合唱のためのファンタジー「川と少年」 (1972年) - 東京荒川少年少女合唱隊による委嘱作品
    • 女声合唱のための三章「愛の河」 (1973年)
    • 合唱組曲「駿河のうた」 (1974年) - 静岡児童合唱団による委嘱作品
    • 合唱とピアノのためのバラード「阿波物語」 (1975年) - 徳島少年少女合唱団による委嘱作品
    • 女声のためのシャンソネット「I(愛)」 (1976年)
    • 女声合唱のためのファンタジー「越後の恋歌」 (1976年)
    • 万葉の恋歌によるパラフレーズ「たまゆら幻想」 (1981年)
    • 女声合唱とピアノのためのペルソナ「西海の恋歌」 (1984年)
    • 女声合唱組曲「川風のつむぎうた」
    • 女声合唱組曲「東北の賛歌」
    • 少年合唱とピアノのための「北陸の子ども歌」
    • 女声合唱のための譚詩曲「森よ光よ湖よ」
    • 金子みすゞの詩による童声(女声)合唱のためのエッセイ「向日葵(ひまわり)の歌」
    • 聴衆と歌いあげる合唱讃歌「ドミソの歌」
    • 女声合唱のための愛唱歌三部作「オアシス・長崎」
    • 信濃によせる合唱ファンタジー「風と木の歌」
    • 童謡合唱曲集「ねむれないおおかみ」
    • 合唱組曲「海と祭リと花の歌」
    • 同声3部合唱曲集「かもめの歌」
    • 女声合唱とピアノによる愛の追想「女の時間」
    • 童声(女声)合唱のためのバラード「星の旋律」
    • 童謡合唱曲集「イルカの翼」
    • 童声・女声合唱のための嬉遊曲「日本のこども」
    • 女声合唱のための讃歌「千年の風」
    • 童声のための二重合唱曲集「うたう星雲」
    • 女声合唱組曲「愛のララバイ
    • 女声合唱組曲「奇跡のいのち」(2012年)
  • 男声合唱
    • 男声合唱組曲「河童のうた」(1971年 / 宮沢章二)
    • 男声合唱とピアノのための「ゆうやけの歌」(1976年 / 川崎洋)
    • 男声合唱とピアノのためのディアローグ「流氷のうた」(1981年 / 阿部保)
  • NHK全国学校音楽コンクール課題曲
    • きりが晴れるよ (1966年) - 小学校の部課題曲
    • トランペット吹きながら (1972年) - 小学校の部課題曲
    • きみは鳥・きみは花 (1980年) - 中学校の部課題曲

歌曲(独唱曲)

  • 子供のために
  • カレンダー
  • 祝婚歌
  • ヴォカリーズとスキャットのためのコンサート・エチュード「ラムール」
  • さくら伝説
  • こどもたちへのリトグラフ
  • 三つのセレナーデ

童謡

  • あめふりくまのこ
  • おはなしゆびさん
  • やまのワルツ
  • おはながわらった
  • コンコンクシャンのうた
  • オートバイのうた
  • バスごっこ

校歌・園歌


その他

著書

  • 『赤い風船とんだ 湯山昭作品集』 (東京書籍 1989年)
  • 『湯山昭のポロネーズ・まよねーず 譜書く人間の風格エッセイ』(東京音楽社 1990年)
  • 『人生は輪舞 モノローグで綴るエッセイ』(全音楽譜出版社 2005年)

外部リンク

脚注

  1. ^ 平成15年秋の叙勲 旭日小綬章等受章者 東京都” (PDF). 内閣府. p. 3 (2003年11月3日). 2003年12月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月25日閲覧。
  2. ^ 平成31年度 羽村市立松林小学校 第45回入学式 式次第(2019年4月8日閲覧。)

「湯山 昭」の例文・使い方・用例・文例

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