游ゴシック体
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游ゴシック体(ゆうゴシックたい)は2008年に発売された。游明朝体と一緒に使うことを想定してデザインされており、鳥海修をはじめとする字游工房の社員によってデザインされた。英数字はFranklin Gothicを手本にデザインしている。 フォーマットは PostScript 形式の OpenType で、収録字数は Pr6N (Adobe-Japan1-7) 版で2万3060字となっている。ウェイトは、L ライト/R レギュラー/M ミディアム/D デミボールド/B ボールド (Pr6N)、E エクストラボールド/H ヘビー (StdN)。 Windows 8.1 以降の Windows 、Windows Phone 7 以降の Windows Phone、 OS X Mavericks 以降の macOS に標準搭載されているが、リテール版と仕様が異なる点がある。macOS Sierraは Font Book からの追加ダウンロードで導入する。 游ゴシック体と組み合わせて使う游ゴシック体初号かなも販売されている。ウェイトは游ゴシック体に準ずる。 Windows 游ゴシック/Yu Gothic:Light / Regular / Medium / Bold ミディアムは Windows 10 以降および、Microsoft の公式サイトよりダウンロードできるフォントパックに収録される。リテール版との相違点は游明朝と同様の点に加え、Windows 10 版はUI追加文字が追加されている点である。 Regularには一部不具合があり、「猶」が旧字体で表示される(異体字セレクタを使用しない・もしくはU+E0100を使用した場合に使われるべき箇所に、U+E0102を使用したものと同一のグリフが誤って入っている)。 Yu Gothic UI:Light / Semilight / Regular / Semibold / Bold システムフォントとなっている。なお、バンドル提供・追加フォントパックによる提供のみで、単体では発売されていない。 游ゴシックとの相違点は、数字やラテン文字が Segoe UI になっている点のほか、仮名が MS UI Gothic や Meiryo UI に近い幅の独自の字体に変更されている点である。収録文字数やアウトラインの形式は、Windows 版の游ゴシックに準ずる。 逝ゴシックで言う「Regular」「Medium」は、このフォントでは「Semilight」「Regular」となっている(Regularのウェイトが游ゴシックと Yu Gothic UI で異なる点に注意を要する)。また、Semibold と Boldの違いは、従属欧文 (Segoe UI) のウェイトが「Semibold」「Bold」となっている点である。 Semilight については、「猶」について游ゴシックと同様の不具合がある。 Windows Phone Yu Gothic/游ゴシック体:レギュラー / ボールド バンドルのほか、Windows Phone SDK のインストールでも導入可能。 バージョン 1.01 と 1.02 以降で仕様が異なる。バージョン 1.01 は字形がリテール版(StdN)と同様だが、バージョン 1.02 以降は従属欧文に Segoe UI が使われ、U+005C の字形が「\」ではなく「¥」へ変更されている。両者とも収録文字数は約9,800字で、アウトラインが TrueType で構成されている。 レギュラーにおける「猶」の不具合は起こっていない。 Mac 游ゴシック体/YuGothic:ミディアム / ボールド リテール版との相違点は、游明朝体と同様。レギュラーはないためミディアムが表示され、Windowsより太くなる。
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