渡島大島(北海道)
737m 北緯41度30分35秒 東経139度22分02秒 (江良岳)(世界測地系)
概 要
玄武岩~安山岩(SiO2 48~62%)の海底からの比高約2300mの成層火山で、直径約4kmの無人島。西山外輪山内に生じた中央火口丘に微弱な噴気孔がある。 火山活動には大きく分けて3つのステージ(東山ステージ、西山ステージ、中央火口丘ステージ)があり、東山、西山ステージには薄い溶岩流で形成された円錐火山が存在したと考えられる。 1741年の噴火活動では2.4km3の山体崩壊、岩屑なだれの発生により大津波を生じ、対岸の北海道(福山:現在の松前~熊石沿岸)をはじめ日本海側の各地に大被害を与えた(早川,1996,Satake and Kato,2001)。
最近1万年間の火山活動
孤島で古い堆積物の露出状況が悪いため、詳細な形成史は不明であるが、中央火口丘は1741年の活動以降の噴出物で構成されていると考えられる(早川,1996)。
記録に残る火山活動
渡島大島
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/04 16:07 UTC 版)
渡島大島(おしまおおしま)は、北海道松前郡松前町に属する無人島である。松前大島(まつまえおおしま)とも呼ばれる。松前町西方沖50kmの地点に位置する。大島の名は渡島小島に対してのもの。住所は全域にわたって松前郡松前町大島。
- ^ 中村庸夫 2004, p. 20.
- ^ Kenji Satake (2007). “Volcanic origin of the 1741 Oshima-Oshima tsunami in the Japan Sea” (PDF). Earth, Planets and Space 59 (5): 381-390 2016年10月13日閲覧。.
- ^ 竹内章「日本海東縁奥尻海嶺および周辺の大地震と海底変動.」『JAMSTEC 深海研究』16II、海洋研究開発機構(JAMSTEC)、2000年、29-46頁、NAID 80011584053、NDLJP:1016368。
- ^ 日本海東縁海域の活構造およびその地震との関係 (PDF) (独)産業技術総合研究所 地質調査総合センター
- ^ 渡島大島 有史以降の火山活動
- ^ 相田勇「噴火により発生する津波の見積り : 1741年渡島大島の場合」『東京大学地震研究所彙報』第59巻第4号、東京大学地震研究所、1984年、519-531頁、doi:10.15083/0000032911、ISSN 00408972、NAID 120000871729、2021年10月30日閲覧。
- ^ 中村庸夫 2004, p. 20,21.
- ^ 北海道開発局事業審議委員会 平成29年度第1回
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