渋川京子とは? わかりやすく解説

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渋川京子

渋川京子の俳句

いきいきと傷痕たっぷりと柚子湯
いちにちの赤きところに滝の音
しんがりとしての大きな白日傘
そよぐほかなし山繭をたまわりて
つくし煮るどの時間にもつながらず
つくつくし水ひき寄せて灯る町
ときどきは自分を呑んで錦鯉
なまぐさし回りはじめの走馬灯
びょうびょうと桜はさくら色に堪え
一塊のわれか椿か流れおり
一瞬を束ねて冬のすみれ咲く
何欲と名付けん桜ふぶき浴び
冬に入る赤子は大いなる突端
初しぐれ硯にこだま来つつあり
喉もとに月光あつめ薬のむ
喪の帯を解く鷭の声かぞえつつ
墓刻む水平線をひき寄せて
夕とんぼ味方を捨てにゆくところ
山頂に置き忘れたる懐手
川底は闘っており松の花
影に追いつけぬよ日傘白すぎて
手袋にかくれて数えきれぬ指
春の月迷子の母を捜すかな
暮れぎわの傘つややかに煙茸
月光を束ねすこんと母でいる
朝の蟬まこと柱は裸なり
木の実太り被爆船ある町に住む
朱欒熟れ風とはちがう山の音
梅ひらく畳にしずかなる疲れ
水仙に闇夜の芯が触れにくる
水飲んだだけなり忽と祭消ゆ
流木の裏はにぎやか新松子
涅槃図の中ひとすじの風の道
牡丹焚く口紅薄すぎはせぬか
産まざりし子か陽まみれの一位の実
男から昏れてますます芒原
白湯のんで庭いちめんの河原菊
盆過ぎの風ひろびろと身八つ口
眉間すぐ夕日に応え冬落葉松
真っ青な時間残して蛇よぎる
秋がゆく画鋲の痕をふりまいて
秋の昼眉描きて尚さびしき顔
秋深し乳房にぶつかりながらゆく
秋深む美貌の石をさがすかな
立冬の夜目にも黒き父の文字
絶えず呼ばれて白銀の芒山
絶景でありぬ夜長の箸・茶碗
緑陰や輪ゴム千個に射抜かるる
色鳥に生まれ目玉のよく動く
蓬原からだの電気抜きにゆく
 




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