消磁とは? わかりやすく解説

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しょう‐じ〔セウ‐〕【消磁】

読み方:しょうじ

degauss交流電流や熱などによって、磁性体磁化消し去ること。特に、強磁性体残留磁気を消すこと。CRTディスプレーテレビブラウン管で、地磁気周囲にあるスピーカーなどの影響取り去る機能もさす。デガウス

磁気テープハードディスクなどに書き込まれデータを消すこと。


イレース(消磁) 【erase】


デガウス

別名:消磁
【英】degaussing

デガウスとは、主にCRTディスプレイにおいて、不要に帯びた磁性を除く処理のことである。

CRTディスプレイは、周囲置かれスピーカーなどから磁気の影響を受けやすい、磁性帯びると、画質低下などの悪影響生じる。そのためデガウスを行うことで定期的に磁性消去する必要がある

一般的なCRTディスプレイには、起動時にデガウスを自動的に実行するように設定されている。自動設定の他に、手動実施できるメニュー用意されている場合もある。


しょうじ 消磁

励磁の逆。電磁石コイル電流を切ること。

消磁

【英】:Neutralization

磁性体磁化を0にすること。外部磁場交互に反転させることによりマイナーループ経由させる交流消磁と、外部磁場のない状態で強磁性体温度キュリー点以上に一度上げてから冷やして磁化を消す熱消磁がある。ただし、交流消磁では完全に磁化ゼロにすることはできず、特にNd焼結磁石では交流消磁後に再度着磁を施す場合には大きな磁場が必要となるなど注意が必要である。また、熱消磁ではキュリー温度上の加熱により磁気特性表面処理影響を及ぼすことから、実際には消磁は非常に困難な場合が多い。

消磁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/16 08:36 UTC 版)

消磁(しょうじ、en:Degaussing)とは、不必要な磁性を減少、または除去する処理。Degaussingの名は磁性の分野における初期の研究者カール・フリードリヒ・ガウスen:Carl Friedrich Gauss)の名前からとられた[1]。磁性にはヒステリシスがあるために、通常は磁性を完全にゼロにするのは不可能である。そこで、消磁は主としてバイアスと呼ばれるとても小さい既知の磁性を生じさせる。


  1. ^ ガウスの名が入るのは消磁のみで、磁化・着磁には Magnetization が用いられる。
  2. ^ 自動情報システムにおけるデータ残留の理解(英語) http://www.cerberussystems.com/INFOSEC/stds/ncsctg25.htm
  3. ^ National Computer Security Center TG-025.


「消磁」の続きの解説一覧

消磁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 06:56 UTC 版)

磁石」の記事における「消磁」の解説

磁化された強磁性体は以下のような方法で消磁することができる。 キュリー点超える温度加熱することで磁性体磁区配列秩序を乱すことができ、結果として正味磁気モーメントを0にすることができる。 交流磁場磁性体にかける方法。このとき交流磁場強さ磁性体保磁力超える強さなければならないその後交流磁場徐々に下げ0にするか、もしくは磁性体磁場から取り除くことで磁化を0にすることができる。この手法はクレジットカードハードディスク記録を消す一般的な手法である。

※この「消磁」の解説は、「磁石」の解説の一部です。
「消磁」を含む「磁石」の記事については、「磁石」の概要を参照ください。

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「消磁」の例文・使い方・用例・文例

  • 彼らは船を消磁した
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