映画情報 |
海と毒薬
| 原題: | |
| 製作国: | 日本 |
| 製作年: | 1986 |
| 配給: | 日本ヘラルド映画 |
| スタッフ | |
| 監督: | 熊井啓 クマイケイ |
| 製作: | 滝島恵一郎 |
| プロデューサー: | 大塚和 オオツカカノ |
| 宮川孝至 ミヤガワタカヨシ | |
| 原作: | 遠藤周作 エンドウシュウサク |
| 脚本: | 熊井啓 クマイケイ |
| 撮影: | 栃沢正夫 トチザワマサオ |
| 音楽: | 松村禎三 マツムラテイゾウ |
| 美術: | 木村威夫 キムラタケオ |
| 編集: | 井上治 イノウエオサム |
| 録音: | 久保田幸雄 クボタユキオ |
| スチール: | 裵昭 |
| 監督補: | 原一男 ハラカズオ |
| 助監督: | 高根美博 |
| 照明: | 岩木保夫 イワキヤスオ |
| キャスト(役名) |
| 奥田瑛二 オクダエイジ (勝呂) |
| 渡辺謙 ワタナベケン (戸田) |
| 成田三樹夫 ナリタミキオ (柴田) |
| 西田健 ニシダケン (浅井) |
| 神山繁 コウヤマシゲル (権藤) |
| 岸田今日子 キシダキョウコ (大場) |
| 根岸季衣 ネギシトシエ (上田) |
| 草野裕 (田中軍医) |
| 辻萬長 ツジカズナガ (村井大尉) |
| 津嘉山正種 ツカヤママサネ (宮坂中尉) |
| 千石規子 センゴクノリコ (おばはん) |
| 黒木優美 (田部夫人) |
| 戸川暁子 (田部母) |
| 大石真理子 オオイシマリコ (田部姉) |
| ワタナベ・マリア (ヒルダ) |
| 牧よし子 マキヨシコ (患者) |
| 高山千草 タカヤマチグサ (患者) |
| 山田孝子 ヤマダタカコ (患者) |
| 岡田眞澄(岡田真澄) オカダマスミ (ハットリ) |
| ギャリー・イーグル (捕虜) |
| 田村高廣 タムラタカヒロ (橋本) |
| 平光淳之助 (ナレーター) |
| 解説 |
| 太平洋戦争末期、米軍捕虜八名を生体解剖した事件を二人の研究生の目を通して描く。原作は遠藤周作の同名小説、脚本・監督は「日本の熱い日々 謀殺・下山事件」の熊井啓、撮影は楢山節考」の栃沢正夫がそれぞれ担当。 |
| ストーリー※ストーリーの結末まで記載されていますので、ご注意ください |
| 昭和20年5月、敗戦の色はもはや隠しようもなく、九州F市にも毎晩のように米軍機による空襲が繰り返されていた。F帝大医学部研究生、勝呂と戸田の二人は、物資も薬品もろくに揃わぬ状況の中で、なかば投げやりな毎日を送っていた。だが勝呂には一人だけ気になる患者がいた。大部屋に入院している“おばはん”である。助かる見込みのない貧しい患者だった。「おばはんは、おれの最初の患者だ」と言う勝呂を、リアリストの戸田は、いつも冷笑して見ていた。そのおばはんのオペ(手術)が決まった。どうせ死ぬ患者なら実験材料に、という教授、助教授の非情な思惑に、勝呂は憤りを感じながらも反対できなかった。当時、死亡した医学部長の椅子を、勝呂たちが所属する第一外科の橋本教授と第二外科の権藤教授が争っていたが、権藤は西部軍と結びついているため、橋本は劣勢に立たされていた。橋本は形勢を立て直すために、結核で入院している前医学部長の姪の田部夫人のオペを早めることにした。簡単なオペだし、成功した時の影響力が強いのだ。ところが、オペに失敗した。手術台に横たわる田部夫人の遺体を前に呆然と立ちすくむ橋本。橋本の医学部長の夢は消えた。おばはんはオペを待つまでもなく空襲の夜、死んだ。数日後、勝呂と戸田は、橋本、柴田助教授、浅井助手、そして西部軍の田中軍医に呼ばれた。B29爆撃機の捕虜八名の生体解剖を手伝えというのだ。二人は承諾した。生体解剖の日、数名の西部軍の将校が立ちあった。大場看護婦長と看護婦の上田も参加していた。勝呂は麻酔の用意を命じられたが、ふるえているばかりで役に立たない。戸田は冷静だった。彼は勝呂に代って、捕虜の顔に麻酔用のマスクをあてた。うろたえる医師たちに向かって「こいつは患者じゃない!」橋本の怒声が手術室に響きわたった。その夜、会議室では西部将校たちの狂宴が、捕虜の臓物を卓に並べてくり広げられていた。その後、半月の間に、次々と七人の捕虜が手術台で“処理”されていった。 |
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海と毒薬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/04/29 06:18 UTC 版)
『海と毒薬』(うみとどくやく)は、遠藤周作の小説。1958年発表。
太平洋戦争中に本土への無差別爆撃を敢行し戦犯の容疑が向けられたB-29の搭乗員に対し、医療機関(小説においては「F市の大学病院」とのみあり具体的特定はされていない)において、臨床実験の被験者として使用した事件を題材に小説化したものと言われている。しかしながらストーリーの構成においてはかなり創作性の強い作品である。『神なき日本人の罪意識を問う』 と遠藤は主張している。第5回新潮社文学賞、第12回毎日出版文化賞受賞作。熊井啓監督で映画化。
遠藤がF市の大学病院の建物に見舞い客を装って潜り込んだ際、屋上で手すりにもたれて雨にけぶる町と海とを見つめ、「海と毒薬」という題がうかんだという。評論家の山本健吉は、「運命とは黒い海であり、自分を破片のように押し流すもの。そして人間の意志や良心を麻痺させてしまうような状況を毒薬と名づけたのだろう」としている。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
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