法蓮寺 (塩竈市)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 法蓮寺 (塩竈市)の意味・解説 

法蓮寺 (塩竈市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/09 07:25 UTC 版)

法蓮寺(ほうれんじ)は陸奥国宮城郡塩竈村、現在の宮城県塩竈市にあった真言宗寺院で、戦国時代末期から江戸時代にかけて陸奥国一宮である鹽竈神社別当であった。院号を「金光明山 法蓮華院 法蓮密寺」と言い、山号「一森山」、別名「塩竈寺」とも呼ばれた。別当として脇院12房と社家29家からなる「一山」の中心となって社務を取り仕切り、鹽竈神社の裏参道(東参道)入り口から一森山中段(現在の東参道、塩竈市役所宮町分庁舎付近から鹽竈神社博物館付近まで)に脇院など多数の建物があったとされる。明治廃仏毀釈により廃寺となった。本尊は大日如来であったと言われる。


  1. ^ 天正9年(1581年)4月15日の棟札に「法印富鏡」、天正17年(1589年)3月の棟札に「権僧正富鏡」とあり、天正期に法蓮寺の方丈だったことは間違いない。
  2. ^ 東北歴史博物館 特別展 『 鹽竈・松島 - その景観と信仰 - 』図録 東北歴史博物館 2008年10月 より。
  3. ^ 『多賀城市史』第1巻(原始・古代・中世)528-531頁。
  4. ^ a b c 『塩釜町方留書』は、明和の頃、「肝入」の留書類の中から注意すべき事項や興味がある事項を抜書きしてまとめた書物。「肝入」は百姓の中から村方役職に任命された者で、現在の行政機構で言えば村長の職務がこれに近い。塩竈市史編纂委員会編 『塩竈市史 資料編』 国書刊行会 1982年4月 に所収されている。
  5. ^ 享保3年(1718年)に法蓮寺の住持が書いたと思われる、鹽竈神社の由来などを記した本。志波彦神社鹽竈神社社務所編 『鹽竈神社史』 志波彦神社鹽竈神社社務所 1930年12月 に所収されている。
  6. ^ a b c 宮城県史編纂委員会編 『宮城県史 第12巻 学問 宗教』 宮城県史刊行会 1987年 より。
  7. ^ a b 志波彦神社鹽竈神社社務所編 『鹽竈神社史』 志波彦神社鹽竈神社社務所 1930年12月 より。
  8. ^ a b 高橋正己 『鹽竈神社旧社家の歴史』 鹽竈神社旧社家献膳講 1981年12月 では、 と  いずれも伝説ではないかと述べている。
  9. ^ 奥州市立水沢図書館蔵
  10. ^ 多賀城八幡宮の別当寺。現在の宮城県多賀城市にあったが明治廃仏毀釈により廃寺となった。
  11. ^ 『多賀城市史』第1巻(原始・古代・中世)530頁。
  12. ^ 寛永21年(1644年)8月14日の二代藩主忠宗黒(墨)印状により安堵された社領。黒(墨)印状は鹽竈神社所蔵。
  13. ^ 高橋正己 『鹽竈神社旧社家の歴史』 鹽竈神社旧社家献膳講 1981年12月 より。
  14. ^ 志波彦神社鹽竈神社社務所編 『鹽竈神社史』 志波彦神社鹽竈神社社務所 1930年12月に所収。
  15. ^ 「新六供」の成立については『宝永加増一件書類』の「元禄12年6月21日の覚」に記述がある。
  16. ^ 享保6年(1721年)の「享保事件」、藤塚知明(式部)が関わった寛政3年(1791年)の「仏舎利事件」など。
  17. ^ 『曾良旅日記』は、萩原恭男 校注 『おくのほそ道 付 曾良旅日記 奥細道管菰抄』 岩波書店 1991年12月 に所収。
  18. ^ 藤原相之助「封建郡県過渡期の仙台」23頁。
  19. ^ 廃寺後、勝画楼は民間に払い下げられ、昭和40年代まで料亭勝画楼として使用されていた。また、明治9年(1876年)の明治天皇行幸では行在所(あんざいしょ)とされた。
  20. ^ 宮城県図書館
  21. ^ <塩釜神社勝画楼>江戸期の旧書院 塩釜市が無償で譲り受け現地保存へ河北新報』2017年9月14日


「法蓮寺 (塩竈市)」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「法蓮寺 (塩竈市)」の関連用語

法蓮寺 (塩竈市)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



法蓮寺 (塩竈市)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの法蓮寺 (塩竈市) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS