沢瀉

デジタル大辞泉

おも‐だか【沢^＝瀉／面高】

読み方：おもだか

１ オモダカ科の多年草。池沼や水田に生える。葉は鏃(やじり)形で、30〜60センチの長い柄をもつ。夏から秋、高さ40〜70センチの花茎を伸ばし、白色の3弁花を輪生する。はなぐわい。《季 夏》「—や芥(あくた)流るる朝の雨／紅緑」

[補説] 生薬の沢瀉(たくしゃ)は、サジオモダカの球茎。

２ 紋所の名。オモダカの葉と花を組み合わせたもの。立て沢瀉・抱き沢瀉など。

３ 文様の名。オモダカの葉を文様化したもの。

４ オモダカの葉の形をした鏃(やじり)。

源氏八領の鎧(よろい)の一。札(さね)は黒塗り、総萌黄(そうもえぎ)の糸で沢瀉威(おどし)にし、耳糸は白を用いたという。

沢瀉の紋所の一つ「長州沢瀉」

沢瀉の紋所の一つ「沢瀉に水」

たく‐しゃ【沢^×瀉】

読み方：たくしゃ

サジオモダカの塊茎。漢方で利尿・止渇薬などに用いる。

難読語辞典

沢瀉

読み方：オモダカ（ｏｍｏｄａｋａ），　タクシャ（ｔａｋｕｓｈａ）

オモダカ科の抽水性多年草、園芸植物

薬用植物一覧

サジオモダカ

科名： オモダカ科 別名： オモダカ 生薬名： タクシャ（沢瀉） 漢字表記： 匙沢瀉 原産： 日本；本州北部、北海道 用途： クワイと同じ科の水生の多年草。和名は、薬がさじ状になっていることに由来します。生薬に利用されるのは、田んぼで栽培されたものを使います。根の髭根を取り皮をむいて乾燥させ、利尿薬として用います。尿の少ないとき、また回数の多いとき、胃内停水などに他の生薬と配合して処方されます。 学名： Alisma plantago aquatica L.    var.orientale Samuels.

ヘラオモダカ

科名： オモダカ科 別名： - 生薬名： タクシャ（沢瀉） 漢字表記： 箆面高 原産： 中国 東アジア 用途： 水辺や湿地に自生する多年草。日本では観賞用に栽培されますが、中国では全草を解熱・解毒などに用います。 学名： Alisma canaliculatum A.Br. et Bｏｕｃｈe

植物名辞典

沢瀉

読み方：オモダカ（ｏｍｏｄａｋａ）

オモダカ科の抽水性多年草、園芸植物

学名 Sagittaria trifolia

季語・季題辞典

沢瀉

読み方：オモダカ（ｏｍｏｄａｋａ）

オモダカ科の多年草

季節 夏

分類 植物

JMnedict

澤瀉

姓	読み方
澤瀉	おもがた
澤瀉	おもだか
澤瀉	さわだか

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沢瀉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2019/04/07 15:21 UTC 版)

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沢瀉

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「源氏八領」の記事における「沢瀉」の解説

沢瀉（おもだか、旧仮名遣いでは「をもだか」）の詳細は伝わっていないが、以下のような推測がなされている。 日本の鎧は、鉄や革に漆を塗った小札（こざね）を糸で綴じて（これを「縅（おどし）」という）作るが、ここで数種類の糸を使って袖（そで）や錣（しころ）に三角形の文様を描く手法を、オモダカの葉の形になぞらえて、沢瀉縅（おもだかおどし）と呼ぶ。沢瀉も、この形式の装飾が施された鎧と考えられている。 平治の乱では、義朝の次男源朝長が着用したという。敗戦で落ち延びる際に、雪中に脱ぎ捨てたという。

Weblio日本語例文用例辞書

「沢瀉」の例文・使い方・用例・文例

• 沢瀉という植物
• 沢瀉という模様
• 沢瀉という家紋
• 沢瀉威という,鎧の威
• 逆沢瀉威という,鎧の威