沖スロとは? わかりやすく解説

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おきすろ【沖スロ】

沖縄パチスロ

沖スロ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/13 09:39 UTC 版)

沖スロ(おきスロ)は、メダルの直径が30パイ(⌀30)のパチスロ機種。

概要

1号機の頃から4号機の中盤ぐらいまでは沖縄県向けに設置されていたが、その名残でそれ以降から2022年現在に至るまで沖縄県に多く設置されている。

「沖縄県しか設置してはならない」という規定はなく、沖スロのパチスロ台自体は全国的に設置されており、特に東海3県愛知県岐阜県三重県)では沖縄県と並んで沖スロが多く設置されている。ただ、沖縄県限定で設置しなければならない機種は、『トリプルクラウンシリーズ』(清龍ゲームジャパン)など、一定数存在する。

一般的なスロットのコインの直径(パイ)が25ミリであるのに対し、沖スロは30ミリであること、完全先告知の機種が主体となっていることが大きな特徴である[1]

かつてはオリンピアや瑞穂製作所等が沖縄県に拠点を持ち、後述のアップライト型パチスロを競合他社よりも多くリリースしていたが、両者とも東京都に移転した1990年頃から2015年まで沖縄県に拠点を持つパチスロメーカーは一切存在しなかったが、同年宜野湾市に20年以上ぶりの沖縄県に拠点を持つパチスロメーカーとして株式会社オズが設立されている。5.5号機の“OZ-1-30”が同社で初めてリリースした沖スロであり、今のところ6号機までを含めてこの機種のシリーズしかリリースしていない。それ以外の機種は全て必然的に沖縄県外を拠点とするメーカーのものである[2]

特徴

ボーナス告知

沖スロは、ボーナスの告知方法は完全告知先告知)を基本とする機種がほとんど。ボーナス告知のタイプには、オリンピア系のパトライト点灯(パトロット)、パイオニア系のハイビスカスランプ点灯や、LED点灯、リールライト消灯or点灯などがあり、ボーナス成立がわかりやすい。

筐体

3号機まではアメリカ合衆国スロットマシンをモチーフとしたアップライト型のパチスロであるが故に30パイのメダル規格や先告知機能が確立され、筐体が非常に大きく、レバーも右側に配置され、下まで下げないとリールが回らなかった。1.5号機の『フェニックス』(高砂電器)、2-2号機の『APEX701Z』(サミー工業)がアップライト型機種の代表格だった。

4号機から本格的にパチンコと同サイズの本土のものとほぼ同じとなり、レバーも本土同様の小型サイズとなったため、機種名の最後に「-30」が着くことになった。初期機種に関しては、大量リーチ目機種の沖スロ版である『ニューパルサー30』(山佐)など、スペックも様々だったが、アップライト型と同じ先告知機能が付いたものが『トリプルクラウンII-30』しか存在しなかったことから、必然的にこちらの人気が高く、同機のみを大量導入する店舗が1990年代ぐらいまで中小規模ホールを中心に多く存在した。それも同機は中小メーカーであるマックスアライドの機種だった。「CHANCE」を右上に配したバット[要曖昧さ回避]のボーナス告知ランプが特徴であり、沖縄では『トリプルクラウンシリーズ』のことを「バット」という愛称が付けられている。

沖スロが沖縄県外にも積極的に導入されるようになった2000年代頃から発祥の地域である沖縄そのものを題材とした沖スロが多数出回るようになり、機種名、ゲームマシン筐体、ゲーム名、役柄に沖縄に関連・連想させるものが使われていることが多い(例:ハイビスカス○○、レキオ、ウルマ、うちなー、シーサー琉球エイサー花笠など)[1]。また、ボーナス時の背景音楽にも沖縄民謡や、沖縄出身のアーティストなどの琉球音階を用いた楽曲をそのまま用いられていることがある(例:てぃんさぐぬ花花〜すべての人の心に花を〜ハイサイおじさん安里屋ユンタ島唄島人ぬ宝など)。ウェイト音も、琉球音階や三線音色が採り入られている傾向にある。

沖縄をモチーフとしない無い機種もそれなりにあるが、それもハワイビーチなどの南国そのものを題材とした機種が大半である(機種例:南国育ちシリーズ(オリンピア)、マハロシリーズ(北電子)、ハナハナシリーズ(パイオニア)など)。

30パイコインが使われるのは、戦後占領していた米国でのスロットマシンで使われていた50セント硬貨に近づけた影響という説や、アメリカ軍の軍人達が扱いやすい大きさにしたためという説、など複数の説がある[1]

人気

完全告知型筐体になったのは、沖縄県におけるパチンコ・スロット店には年配者の比率が他の都道府県よりも高く、リーチ目・前兆演出・技術介入などの要らないものが好まれたという説も。

4号機中盤から沖縄県外(内地)のパチンコ店への普及を図るべく、『ハナハナ30』や『シオサイ30』(双方共パイオニア)などの沖縄では不人気の機種を利用して裏モノとして射幸心を高めた不正なメイン基板に交換された沖スロが全国的に蔓延し、「沖スロ=裏モノ」というイメージが根付き、中京圏はどの店舗であっても裏モノの沖スロが大量に導入される始末となった。なお、沖縄県のホールには裏モノはほとんど無かった。裏モノ化されやすかったのは、当時流行りのアシストタイムやストックタイムなどを搭載しておらず、プログラムが単純で改造しやすかったという理由がある。

また、コインをドル箱に効率よく入れるために「木の葉積み」や「俵積み」などをする人がいるが、コインが大きいため25パイよりもやりやすく、非常に高く積んでいる人が多いのも30パイの特徴である。

25パイ

沖縄県では30パイ機種が標準であり、沖縄の若年層にスロット文化を根付かせた功績が大きい『大花火30』(アルゼ)や『獣王30』(サミー)が入っていた島を中心にAT機である2002年の『猛獣王S』(サミー)を皮切りに25パイ機種の導入が始まり、『北斗の拳』(サミー)の社会現象以降はほとんどの店舗で導入が進むようになった。その関係で25パイのメダルを「チビコイン」と呼んでいる(5号機以降は25パイも市民権を得たのか、逆に30パイのメダルを「デカコイン」、「沖スロ」と表記することも一般的になってきている)。

沖縄県のパチンコ店は昔からパチスロがパチンコよりも多く導入されている傾向にあり、スロットコーナーは、中高年層向けで一つの島に同じ機種を導入されている傾向にあり、スロットコーナーの主力としている沖スロ(デカコイン・30パイメダル)と、どの店舗であってもバラエティとしている傾向にあり、若年層向けのART・AT機かつ液晶演出機が主だが、本土の主力で、「GOGO! CHANCE」のロゴランプ点灯でボーナス確定を知らせる後告知ノーマル機の『ジャグラーシリーズ』(北電子・本土では沖スロと同じ戦略の機種)でさえバラエティのチビコイン(25パイメダル・スマスロ混合)で分けている。

一般的に本土では「バケ」と称されるレギュラーボーナスのことを「ベイビー」と称することが多い[3]。かつてはビッグボーナスを「セブン」と称していた時代もあったが、近年はビッグボーナスは本土同様に「ビッグ」と略すのが一般的になっている。

脚注

  1. ^ a b c 沖スロ仙人の教えて!沖スロ30φパイオニア
  2. ^ 沖縄限定機種の代表格である『トリプルクラウンシリーズ』の知的財産権(IP)を有するメーカーである清龍ゲームジャパンの本社東京都町田市で、工場京都市伏見区にある。以前IPを保有していたマックスアライドの本社は大阪府であった。
  3. ^ 由来は不明だが、それがを由来とする“BABY”と書かれたBAR図柄の沖スロも存在する。

沖スロ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 10:06 UTC 版)

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