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水洗トイレ
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水洗式便所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/12/30 07:19 UTC 版)
(水洗トイレ から転送)
水洗式便所(すいせんしきべんじょ)は便所の形態の一つ。または便所の洗浄方式を指す。
便器に水道管を接続して、流水により便器内の排泄物を洗浄するため、汲み取り式便所に比べ衛生的で安全である。また、簡易水洗式便所と比べ、汲み取りの手間が省けて保守が簡便である。現在は、山間部や排水の水質基準が厳しい地域などの浄化槽や下水道を利用できない地域を除き、広く普及している。関東地方、近畿地方などの大都市圏では下水道普及率の上昇に伴い、大部分の便所が水洗式となっている。 水勢がある洗浄方法なので排泄物を隅々まで落とし、ほとんど臭いがしない。場合によっては無臭の場合もある。
排泄物は下水道が設置されている地区では下水道に、設置されていない地区では浄化槽で処理後に排水路に放流する。浄化槽の場合は内部に分解された汚泥がたまるために年に1回から2回程度汲み取る必要があり、処理をするためのバクテリアの補充などのメンテナンスを必要とし、バクテリアが弱まった場合等に投入するバクテリアの補給や、バクテリアの活性剤補充は大便器(和式便器や洋式便器)から流し込み、浄化槽に供給する。
便器と給水管(水道管)の接続にはスパッドとよばれるテーパー状の真鍮製の部品を便器の給水口に組込み接続する。便器の給水口内もテーパーになっており、スパッドにはテーパー状になった合成ゴム製のスカートパッキンが付いており、これを便器給水口に挿入し外パッキンと挟み込み締め付けることにより、完全に半永久的に便器に密着して漏水しないようになっている。
便器にはトラップと呼ばれる排水路の封水(水溜り)があり、これは下水道の悪臭や硫化水素等のガスを遮断したり衛生害虫、ネズミ等を排水管から屋内へ侵入するのを防ぐ役割がある。
便器の製造は長石、陶石、粘土を水に混ぜた泥漿(でいしょう=泥水)を作り、泥漿を型に流し、成形する。 成形型は石膏製と樹脂製があり、石膏製は型の製造が容易で安値ある反面、ライフサイクルが短く、樹脂型は型の製造が高価であるがライフサイクルは非常に長く、大量に成形が可能である。主に多品種少量生産の場合は石膏型を、大量生産の場合は樹脂型が用いられている。 成形された製品は約24時間熱風の中で乾燥させ、キズやヒビがないかをひとつひとつ肉眼で検査し検査に合格した製品は 施釉(せゆう)と呼ばれる色付けと艶を出す釉薬を吹き付けた後、焼成工程に入り、トンネル窯で、約24時間かけて焼き上げる。 陶器は焼きあがると10%ほど元の大きさから縮むことから熱による縮みと重力での変形を正確に逆算しなければならない技量が必要である。 完成した便器は出荷前検査として、擬似異物等の代用物にて洗浄不良検査、水漏れ検査等全数洗浄検査を、目に見えない傷がないかどうかは、製品をハンマーで叩き、その音で判断する検査を実施し、出荷される。
水洗式便所の各部パッキンとしては合成ゴム製が多く用いられているが牛革をなめし加工した皮革製も使用されており、特に水洗便器用洗浄弁であるフラッシュバルブの心臓部の部品であるピストンバルブ部のワン皮パッキンに皮革パッキンが用いられ、水を流す度に高圧で往復運動するピストンバルブが故障すると水が出なくなったり、あるいは水が止まらなくなり悪影響を及ぼす。革パッキンであれば、摩擦抵抗が小さい為、ピストン運動に強く、万一傷が出来て漏れ出してきてもある程度繊維が傷を埋めていく働きをするので、ゴムパッキンのように即座に交換しなければ全く使いものにならないということはない利点がある為に、革製のパッキンが用いられている。
- 1 水洗式便所とは
- 2 水洗式便所の概要
- 3 水洗便器への尿石付着防止
- 4 注意事項
水洗トイレと同じ種類の言葉
水洗トイレに関連した本
- 水洗トイレは古代にもあった―トイレ考古学入門 黒崎 直 吉川弘文館
- 水洗トイレの産業史 -20世紀日本の見えざるイノベーション- 前田裕子 名古屋大学出版会
- ウンチとオシッコはどこへ行く―水洗トイレの深ーい落とし穴 上 幸雄 不空社