水樋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/02 15:53 UTC 版)
工事はパイプである木樋作りから始まった。松や檜の丸太を幹の縦方向に約3分の1切り離し、残りの部分を幹沿いに丸く刳り貫く。これに初めに切り取った部分をかぶせてパイプとし、この外に杉皮や桧皮を巻いて、丸太のくり抜き木樋とした。後には板製の箱型木樋も用いられた。 木樋は中島川沿い左岸の八幡町-銅座町、右岸の大井手町-築町に通じる木樋を2幹線とし、町のほぼ中心部に当たる38ヵ所に埋設された。水は町の所々にある溜枡(貯水槽)に流れ、さらに下手に向かって配水された。この溜枡から市民は水を汲むことができ、また溜枡には塞弁(そくべん)という板がつけられ、必要に応じて一定方向に水量を調節することが出来るようになっていた。
※この「水樋」の解説は、「倉田水樋」の解説の一部です。
「水樋」を含む「倉田水樋」の記事については、「倉田水樋」の概要を参照ください。
水樋と同じ種類の言葉
- >> 「水樋」を含む用語の索引
- 水樋のページへのリンク