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武藤遊戯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/05/11 03:23 UTC 版)

(アテム から転送)

武藤遊戯
Yugi Muto
遊☆戯☆王のキャラクター
登場(最初) 原作・アニメ共に第1話から
作者 高橋和希
声優 緒方恵美(東映版)
風間俊介(DM)
プロフィール
年齢 17歳
性別
親戚 武藤双六(祖父)

武藤 遊戯(むとう ゆうぎ)は、高橋和希による漫画『遊☆戯☆王』及び、それを原作とする派生作品に登場する架空の人物。海外版ではYugi Muto裏人格についても本項で述べる。

目次

プロフィール

武藤遊戯としてのプロフィールを記述する。

  • 生年月日:6月4日
  • 星座:双子座(ふたござ)
  • 身長:153cm
  • 体重:42kg
  • 血液型:AB型
  • 好きな食べ物:ハンバーガー
  • 嫌いな食べ物:らっきょう
  • 家族構成:父、母、祖父(武藤双六)
  • 初出:学園編
  • 嗜好:ブルース・リーの大ファン
  • 備考:闇遊戯としてのプロフィールは、あまり明言されていない。しかし、アニメ版では身長は遊戯より高く(人格が入れ替わると身長も変化する)、真崎杏子(165cm)よりは低く描写されている。なお、原作では遊戯と同じ身長で描かれている。バトルシティ編の時点で、携帯電話は所持していないことを杏子が明言している。一部を除き、基本的な服装は高校の学生服である。

概要

『遊☆戯☆王』

物語の主人公。千年パズルを完成させたことで、表と裏の2つの人格を持つこととなる。

『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』

伝説の決闘王(デュエルキング)として、その名はデュエリスト達の間に知れ渡っている。前作の最終回から数年経過しており、アテムが既に冥界へ旅立っているため、千年パズルは所持していない。この頃は成長して背も伸びたばかりか声色も落ち着いていて、かつてのアテムに似てはいるが穏やかな雰囲気を纏っていた。
顔については、現代での登場シーン全てにおいて目元が見切れていたり、影で覆われていたりと演出上、意図的に伏せられているため、その変化を窺い知ることはできない。
ある日、道を歩いている際に出会ったデュエリストの少年・遊城十代に、「ラッキーカードだ」と精霊の宿るモンスターカード「ハネクリボー」を託す(第1話)。その後は旅に出ており、劇中では時折名前は出るものの、長らく姿を見せることはなかった。
しかし、デュエル・アカデミアの卒業式を終えて旅立とうとする十代の前に再び姿を現す(第179話)。そして、十代が大人に成長する過程で失ってしまったものを取り戻させるため、「最強のデュエリスト」とデュエルさせると告げ、ハネクリボーと自身のデッキの力で十代を過去の自分の元へ導く。そして、過去の童実野町に辿り着いた十代の前に、千年パズルと神のカードを所有していた頃の遊戯が姿を現した。
過去の遊戯は、E・HEROデッキを操る十代と互いに一歩も譲らぬデュエルを繰り広げる。しかし、十代が最後に猛追を見せて勝負を制しようとした瞬間、遊戯の千年パズルが光を放つ。そして、現代の遊戯が告げた「最強のデュエリスト」、すなわちアテムが姿を現した(この時、前作のBGM「熱き決闘者たち」のアレンジバージョンが流れるという特別な演出がなされた)。アテムは十代のデュエリストとしての実力を認めた上で、その相手には「神」こそが相応しいと三幻神の一つ「オシリスの天空竜」を降臨させる。

映画『遊☆戯☆王 〜超融合!時空を越えた絆〜』

主人公の一人として登場。ペガサス・J・クロフォードが主催するイベントのゲストに招かれていたが、タイムスリップしてやってきた遊星と十代の協力を受け入れ、パラドックスと対決することになる。デュエルではアテムがその役目を引き継ぎ、パラドックスに奪われた遊星の「スターダスト・ドラゴン」を、得意のマジシャンのコンボで取り返すなどして活躍した。『5D's』の時代においても伝説としてその名は知れ渡っており、遊星からも尊敬の念を抱かれていた。
また、本編のジャックの発言から、5D'sの時代では死亡、または行方不明と想像される。

2つの人格

千年パズルの効果で人格交代を行う。遊戯が千年パズルを首から外すと人格交代が、パズルと遊戯が一定以上離れると会話が、不可能となる。パズルが破壊された場合も、人格交代及び会話が一切不可能となる。闇遊戯が表に出ている状態で、パズルを外すとどうなるかは不明。原作の海馬モクバとの毒料理ルーレット対決で、イカサマを破るために一度だけパズルを手放したことがあり、その時は闇遊戯が表に出たままだった。

表遊戯

人物

漫画『遊☆戯☆王』、『遊☆戯☆王R』およびアニメ『遊☆戯☆王』、『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』の主人公。
年齢の割に、体形は非常に小柄。性格も気弱で幼さが残るが、大切なものを守るためなら、どれほど凶悪な悪人であろうと臆せず立ち向かう強さと、たとえ敵対する人物であっても許し、信じようとする優しい心の持ち主。
また、強い正義感も持ち合わせているが、普段は弱気がちな性格に隠れてしまっている。
エジプトのファラオであった闇遊戯と一心同体の関係であるため、「ファラオの器」と呼ばれることがある。
母親は登場しているが、父親に関しては原作・アニメ版に全く登場・描写されていない。設定では、仕事の関係で単身赴任[1]。ただし、アニメ第1期では双六と二人暮らしと説明されている(東映ホームページ参照)。

交友関係

元来の気弱で、卑屈な性格が災いして幼なじみの真崎杏子以外には「友人」と呼べるような人間がいない上、クラスメイトの城之内克也や本田ヒロトからイジメられていた。だが、風紀委員の牛尾からリンチを受けた二人を庇ったことで、改心した城之内と友情が芽生える。以後はお互いに一番の親友として、信頼し合う関係となる。のちに本田とも友人になり、城之内とともに学校内外問わず、常に行動をともにするようになる。
杏子に対しては、幼馴染以上の特別な感情を抱くこともしばしば見られるが、彼女が闇遊戯を意識していることを知っているため、杏子と闇遊戯を一緒にいさせてやろうと気遣うような場面もある。
双六から譲り受けた千年パズルを組み上げたことで、もう一人の人格・闇遊戯を宿すようになる。当初は、闇遊戯が出現している間の部分的な記憶喪失には自覚があったものの、闇遊戯の存在に気づくには至っていなかった。シャーディーに出会い、もう一人の人格の存在を示唆され、やがて「二つの人格を持つ」という異常な状態に不安感を覚えるようになるが、DEATH-Tでの城之内の言葉によってそれを克服し、「もう一人」の存在を受け入れる。以降の人格交代は双方の意思によるものとなり、記憶も共有されるようになる。決闘者の王国編以降は会話することが可能となり[2]、闇遊戯との絆はより深いものとなるが、バトルシティ編を経て闇遊戯の正体と自分の使命を認識し、彼を冥界に帰すことを決意する。闘いの儀においては自ら彼に引導を渡す役目を引き受け、激戦の末に勝利し、去っていく闇遊戯を涙ながらに見送った。
デュエル時は闇遊戯の出番が圧倒的に多いため、闇遊戯より弱いと思われがちだが、実際は闇遊戯との実力差はほとんど存在しない。精神的な強さに至っては闇遊戯を上回っているが(高橋和希もこれに言及している)、本人は自分の実力にそれほど自信がなく、常に強気で自信に溢れた闇遊戯に憧れている。
デッキは闇遊戯とともに作ったものを二人で使用していたが、最終章からは一人で組んだデッキを使用。毎ターン、攻撃力がアップする「サイレント・ソードマン」、相手のドローしたカードの枚数分、攻撃力を増加する「サイレント・マジシャン」、魔法攻撃以外の攻撃を受け付けない「マシュマロン」、闇遊戯との決別を意味するカード「破壊竜ガンドラ」や「封印の黄金櫃」など、ステータスこそ低いものの、癖のある効果を持つカードを多く使用。最終章にて三幻神、そして「ブラック・マジシャン」を操る闇遊戯とのデュエルで彼を超え、本当の意味で自立した。
アニメ第2作のドーマ編では伝説の竜「ティマイオス」の所持者となり、世界を救うためにドーマと戦った。また、ラフェール戦にて「オレイカルコスの結界」の本質を早くに見抜き、闇遊戯がこれを使うことを止めようとしたが、それは叶わなかった。だが、デュエルに敗北した闇遊戯の身代わりとなり、結界に封印されることになる。その後、石の荒野において闇遊戯に喚び出され、彼の心の弱さと傲慢さを指摘してデュエルを挑んだが、これは闇遊戯の心が映し出した幻影であり、本人ではない。

闇遊戯

人物

もう一人の主人公[3]。遊戯が千年パズルを完成させたことで、パズルに眠っていた人格が所持者の遊戯に宿る形で現世に復活を果たす。あらゆるゲームのプロフェッショナルであり、闇の番人として定めた標的「心の領域を踏み越えた者」、すなわち悪党に闇のゲームを持ちかけ、敗北した者(定めたゲームのルールを破った者)に罰ゲームを与え、そして裁いていく。ただし、罰ゲームを執行してそのまま放置しておいた場合(特にマインドクラッシュ・マインドカード)、殺害したことになりがちだが、それに関しては不明。
初期の頃は顔つきや口調、性格などはやたらと傲慢不遜な、闇の番人然としたかなり邪悪なものだった。文庫版では一部、顔つきなどが後期の闇遊戯に近いものに修正されている(文庫版遊戯王第1巻より)。初期の闇遊戯の、それこそ相手を殺すか、破滅させかねない凶行について、「千年パズルの中にもまた、ゾークの一部が宿っており、融合しかけていた」とされた。つまり、初期には遊戯とアテム、そしてアクナディンが一つの体を共有しており、後者の二人が混合しかけていたといった状態にある。
悪を許さない強い心、どんな不利な状況になっても諦めない闘志、様々な戦略を考える知性、類まれなる強運を兼ね備えた、世界最強クラスのデュエリスト。ほぼ全てのデュエルに勝利しているが、ペガサス・J・クロフォードとの1戦目、海馬瀬人との王国でのデュエルでは、ほかの要素が絡んで敗北している。また、アニメオリジナル「ドーマ編」における初回のラフェール戦では唯一、完敗を喫している。使用デッキは遊戯とともに構築した、「ブラック・マジシャン」を中心とした上級モンスターが多めの重量デッキで、初期の頃はモンスターの強弱が極端なデッキだった。
デュエルにおける勘や分析力に秀でる反面、恋愛などの日常的な事柄には疎く、杏子の自分に対する想いに気付いていないばかりか、杏子が自分を意識していることを知っている遊戯の杏子への想いを応援している。性格は基本的に真面目で、常識的な行動や発言が多いが、冗談が通じないわけではなく、表遊戯をからかったりする場面もある。シリアスな場面での登場が多い故にコミカルな描写は皆無に近いが、アニメ第2作ではコミカルなシーンも多く、杏子とのデートの際に遊戯の計らいにより酷く取り乱したり、KCグランプリ編にて「凡骨の意地」についての説明を遊戯に押し付けて逃げたりとお茶目な面も見せた。
表遊戯の存在は出現当初からしっかりと認識しており、表遊戯が闇遊戯について当初は全く記憶がなかったのに対し、彼のほうは表遊戯の行動をきちんと把握していた。二人の繋がりは時を経るのに比例して強固になっていき、決闘者の王国編直前にはお互いの感情をなんとなく察知することができる様になり、ペガサスとの決闘中に始めて対話し、以降は完璧に会話することも可能になる。また、その頃から表遊戯のことを「相棒」と呼ぶようになる。表遊戯に対しては保護意識が強く、実力を認めてはいるものの、危険な戦いからはなるべく彼を遠ざけようとする姿勢が顕著だったが、洗脳された城之内とのデスマッチを自力で乗り越えたことを契機に守るだけでなく、ともに闘うパートナーとして扱う様になる。
仲間達からは、表遊戯へのものと変わらぬ友情と同時に絶大な信頼を寄せられており、本人も同様の友情と信頼を抱いている。特に城之内とは同じデュエリスト同士ということもあって、強い絆で結ばれている。ライバルのデュエリストに対しても相手の態度に関わらず、基本的には友好的に接するが、何らかの危害を加えてきた相手は徹底的に打ちのめす一面もある。また、一部の人物に対しては敬称を用いなくなる。
普段は常に自信に満ち溢れた強い姿を見せているが、その裏では傲慢さや打たれ弱さが垣間見える。孔雀舞戦では、ペガサスを倒すことに気を逸らせるあまり、目前の相手である舞を軽視して「攻撃的な男は打たれ弱い」や「自分の弱さと向き合う勇気がない」と見抜かれる。アニメオリジナル「ドーマ編」でも、ラフェールとの最初の戦いにおいてモンスターを次々と墓地へ送った結果、敗北を喫することとなってしまった。(ラフェール自身が闇遊戯にオレイカルコスの結界を手渡した上で墓地にモンスターが置かれる度に追い詰められていく状況で冷静な判断力を奪わせた上で結界を使わせるように仕向けたという要因もある。)
イシズいわく「自分の欲すカードを自在に引き当てることができる」ため、戦いの神とも称される。

過去

その正体は、古代エジプト第18王朝を治めていた王(ファラオ)の魂。その名と記憶は長い時の流れの間に失われてしまっていたが、周囲に千年アイテムを持つ者が次々と現れ、またマジック&ウィザーズ(アニメ版ではデュエルモンスターズ)、そして三幻神のカードに関わって行くうちに己の正体を見出していく。
本名が判明するまでは遊戯に「もう一人のボク」と呼ばれていた。それまでは遊戯と名前を共有し、区別が必要な時には表に出ていない方が「もう一人の遊戯」と呼ばれる。[4]
バトル・シティの直前、古代エジプトの石版からその正体が明らかになった。アニメでは石版を見たとき、イシズにより古代エジプトに飛ばされた先で登場した。アニメでは王の記憶編が始まるまで顔が伏せられており、このときマントの色は赤であったが、ドーマ編から元の色に戻っている。
真の名は“アテム”。“アテム”の名は、古代エジプト太陽神アテンに由来する。
先代ファラオであり父親でもあるアクナムカノンの跡を継ぎ、若くして王座に即位。しかし、盗賊王バクラの襲撃と闇の大神官となったアクナディンの謀反により窮地に追い込まれる。そして闇の大神官との壮絶な戦いの末、自らの魂と記憶と引き換えに大邪神ゾーク・ネクロファデスを道連れに千年錐(千年パズル)に自身を封印した。この時千年パズルはバラバラに砕け散り、三千年もの間パズルを手に入れ、組み上げる資格を持つ者を待つ事になる。
彼の跡を継いだ神官セトの計らいもあって、石版や神殿等からはファラオの名が刻まれた箇所はすべて削り取られており、残されているのは王墓の奥深く、千年パズルの安置されていた場所の更に奥の隠された場所に封印されている物のみである。
この「ファラオの名」は千年アイテムと共に冥界の扉を開く為の「鍵」であり、物語の重要なキーワードとなる。
古代編ではファラオの名を以って三幻神を束ね「光の創世神ホルアクティ」を召喚し、本作の悪役である大邪神ゾークを滅ぼす事に成功した。
王としての記憶と真の名前を取り戻した後、冥界へ還る為の儀式「戦いの儀」で遊戯と最後の決闘を行う。その果てに己を超えた遊戯や、城之内らに笑顔を見せ、冥界へと旅立っていった。ちなみに、性格は闇人格という事で、言動等が乱暴と思われることがあるが、闇バクラ、闇マリク、海馬瀬人と違い、「貴様は表に出てくる必要はない!」や「うざってえんだよザコ!」のような言動は発しない。しかし、DEATH-T編では、モクバ戦の前、城之内、杏子が人質にとられていた際、「モクバ、貴様!」と激怒している。ペガサス戦でも、デュエル前に、「ナメやがって!」と言っている。また、初期は敵などに向かって「そのライターあげるよ、地獄へ持っていきな」「ハハハハ 走れ走れー! 迷路の出口に向かってよー!」「きたねえ手でパズルにさわんじゃねえ!クソガキ!」などと乱暴な発言もしている。



  1. ^ 「ガイドブック真理の福音」での高橋和希へのインタビューより
  2. ^ ただし、会話中は周囲に闇遊戯の姿が見えないため、周囲からは独り言を言っているように見え、母親からは「最近、独り言が多い」と訝しがられていた
  3. ^ ただし、物語の中心であるゲームはほとんど闇遊戯が行うため、実質的な本作の主人公は彼であると言える(アニメ版では特に顕著のなっている)。基本的に、関連商品でパッケージに描かれるのは闇遊戯だけである。
  4. ^ 闇人格の「闇~」と言う呼称は、作中では使われていない


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