武蔵野鉄道デハ100形電車とは - わかりやすく解説 Weblio辞書

武蔵野鉄道デハ100形電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/01/12 05:19 UTC 版)

武蔵野鉄道デハ100形電車（むさしのてつどうデハ100がたでんしゃ）は、西武鉄道の前身事業者である武蔵野鉄道が、保有する路線の電化完成に際して1922年（大正11年）^[3]に新製した、武蔵野鉄道初の電車である。翌1923年（大正12年）^[4]には、デハ100形の制御車としてサハ105形電車^{[注釈 1]}および客荷合造車サハニ110形電車^{[注釈 1]}の2形式が増備された。

脚注

注釈

^ ^a ^b ^c ^d 武蔵野鉄道においては制御車の車両記号を「サハ」と称した。
^ 全線開業翌年の1916年（大正5年）から1921年（大正10年）にかけての利用客数増加率は2.47倍であったものが、電化が完成した時期に相当する1921年（大正10年）から1927年（昭和2年）までの統計では増加率が6.44倍に急増した。
^ ^a ^b 合併当初の社名は「西武農業鉄道」。1946年（昭和21年）11月15日付で現社名へ改称。
^ ^a ^b RPC-101制御装置・GE-244 (SE-102) 主電動機とも、当時の鉄道院における制式機器として採用された機種であり、鉄道省によって前者はCS1、後者はMT4という独自の型番が付与されていた。
^ ^a ^b サハニ110形の小手荷物室撤去については、『私鉄車両めぐり(80) 西武鉄道1』今城光英・加藤新一・酒井英夫 (1969) p.71において、設計変更認可は下ったものの実際には施工されず小手荷物室スペースがそのまま存置された可能性が指摘されている。
^ 同2両の借り入れに先立って近江鉄道が提出した1946年（昭和21年）10月31日付譲受認可申請において「輸送量ノ増加ト故障車続出」が借り入れ理由として挙げられており、緊急性の高さを物語る。
^ 深刻な車両不足救済を目的として入線した同2両であったが、主要機器の故障を頻発し現場から不評を買ったことから、前述モハ201形201・202と無償交換の形で西武鉄道へ返還された。
^ 1946年（昭和21年）12月近江鉄道貸渡、1948年（昭和23年）11月正式譲渡、1949年（昭和24年）11月西武鉄道返還。
^ 1947年（昭和22年）6月近江鉄道貸渡、1948年（昭和23年）11月正式譲渡、1949年（昭和24年）11月西武鉄道返還。
^ ^a ^b クハ1205・1206の鋼体化改造名義で1956年（昭和31年）3月に501系電車（初代）の付随車サハ1501形1511・1512を新製。台枠の部材など一部が同2両の新製に際して活用されたとされる。
^ ^a ^b クハ1207・1208の鋼体化改造名義で1955年（昭和30年）4月にサハ1501形1507・1509を新製。台枠の部材など一部が同2両の新製に際して活用されたとされる。

出典

^ ^a ^b 「東京附近私鉄電車の研究1 武蔵野線の巻」 (1946) p.87
^ ^a ^b 白土貞夫「私鉄車両めぐり(83) 近江鉄道下」 (1982) p.280
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k ^l ^m 園田政雄「西武鉄道時代を築いた電車たち」 (1992) pp.150 - 151
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k ^l ^m ⁿ ^o ^p ^q ^r ^s ^t ^u ^v 園田政雄「西武鉄道時代を築いた電車たち」 (1992) p.151
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h 今城光英・加藤新一・酒井英夫「私鉄車両めぐり(80) 西武鉄道 1」 (1969) pp.69 - 70
^ ^a ^b 青木栄一「西武鉄道のあゆみ - その路線網の拡大と地域開発」 (1992) pp.101 - 102
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f 青木栄一「西武鉄道のあゆみ - その路線網の拡大と地域開発」 (1992) p.104
^ ^a ^b ^c 高嶋修一「西武鉄道のあゆみ - 路線の役割と経営の歴史過程」 (2002) p.101
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k ^l ^m ⁿ ^o ^p ^q ^r ^s ^t ^u ^v ^w ^x ^y ^z ^aa ^ab ^ac ^ad 今城光英・加藤新一・酒井英夫「私鉄車両めぐり(80) 西武鉄道 1」 (1969) p.70
^ ^a ^b ^c ^d ^e 今城光英・酒井英夫・加藤新一「私鉄車両めぐり(80) 西武鉄道 3」 (1970) p.77
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h 佐藤利生「西武鉄道車両カタログ」 (1992) p.169
^ ^a ^b 益井茂夫「私鉄車両めぐり(39) 西武鉄道 1」 (1960) p.44
^ ^a ^b ^c ^d 益井茂夫「私鉄車両めぐり(39) 西武鉄道 1」 (1960) p.43
^ ^a ^b 益井茂夫「私鉄車両めぐり(39) 西武鉄道 1」 (1960) p.45
^ ^a ^b ^c ^d ^e 奥野利夫「50年前の電車 (VII)」 (1977) p.38
^ 白土貞夫「私鉄車両めぐり(83) 近江鉄道下」 (1982) p.284
^ ^a ^b 益井茂夫「私鉄車両めぐり(39) 西武鉄道 1」 (1960) pp.43 - 44
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g 白土貞夫「私鉄車両めぐり(83) 近江鉄道下」 (1982) p.279
^ 中川浩一「私鉄高速電車発達史(11)」 (1966) pp.47 - 48
^ 吉川文夫「私鉄車両めぐり第2分冊岳南鉄道」 (1962) p.52
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h 吉川文夫「全国で働らく元西武鉄道の車両（上）」 (1969) p.38
^ ^a ^b 岡崎利生「西武所沢車両工場出身の車両たち（譲渡車両の現状）」 (2002) pp.214 - 215