武田薬品工業とは?

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武田薬品工業

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2009/12/22 22:55 UTC 版)

武田薬品工業株式会社
Takeda Pharmaceutical Co., Ltd.
種類 株式会社
市場情報
東証1部 4502 1949年5月16日上場
大証1部 4502 1949年5月14日上場
名証1部 4502
福証 4502
札証 4502
略称 武田、武田薬品、タケダ
本社所在地 Flag of Japan.svg 日本
〒540-8645
大阪府大阪市中央区道修町四丁目1番1号
電話番号 06-6204-2111
設立 1925年大正14年)1月29日
(株式会社武田長兵衛商店)
業種 医薬品
事業内容 医薬品医薬部外品などの製造・販売・輸出入
主要製品を参照)
代表者 長谷川 閑史(代表取締役社長
資本金 635億41百万円
発行済株式総数 7億8,966万6,095株
(2009年3月31日現在)
売上高 連結:1兆5,383億36百万円
単独:8,740億79百万円
(2009年3月期)
営業利益 連結:3,064億68百万円
単独:2,437億27百万円
(2009年3月期)
純利益 連結:2,343億85百万円
単独:1,495億13百万円
(2009年3月期)
純資産 連結:2兆0,538億40百万円
単独:1兆2,117億31百万円
(2009年3月31日現在)
総資産 連結:2兆7,601億88百万円
単独:1兆4,706億31百万円
(2009年3月31日現在)
従業員数 連結:19,362人 単独:6,124人
(2009年3月31日現在)
決算期 3月31日
主要株主 日本生命保険相互会社 7.14%
日本トラスティ・サービス信託銀行(株)(信託口) 6.36%
日本マスタートラスト信託銀行(株)(信託口) 4.30%
2009年3月31日現在)
主要子会社 関連会社の項を参照
関係する人物 武田長兵衛
武田國男(元代表取締役会長)
外部リンク http://www.takeda.co.jp/
  
武田薬品工業本社がある武田御堂筋ビル(大阪市中央区)。

武田薬品工業株式会社(たけだやくひんこうぎょう、Takeda Pharmaceutical Co., Ltd.)は、大阪府大阪市中央区道修町四丁目に本社を置く、日本製薬会社である。タケダ武田薬品とも呼称する。

目次

会社概要

大和国広瀬郡薬井(現・奈良県北葛城郡河合町薬井)から道修町に出てきた長兵衛が薬種仲買商の近江屋喜助の下で奉公したあと「のれん分け」によって独立し薬種商「近江屋」を開いたのが始まりで、1781年(天明元年)に、現在に至るまで本社を置く大阪市中央区道修町に店を構えた。当主は代々長兵衛を襲名し近江屋長兵衛として薬種問屋を営んだ。

四代目から武田姓を名乗り、五代目武田長兵衛が1925年大正14年)に「株式会社武田長兵衛商店」を設立して法人となる。その後、医薬品の製造・販売によって業績を伸ばし、1954年昭和29年)発売のビタミン剤「アリナミン」などで、日本の一般消費者に広くその名を知られるようになった。

日本の医薬品企業では売上高ナンバー1であり、世界の医薬品企業の中では連結売上高16位である。利益率はトップクラスを誇る。2007年平成19年)3月期決算では連結売上高1兆3千億円超、連結純利益3千億円超。連結従業員数は約15,000人。医療用医薬品の売上が連結売上高の約9割を占め、糖尿病治療剤、高血圧症治療剤、消化性潰瘍治療剤等を主力製品とする。

経営の基本精神として、高い倫理観と強い使命感に裏打ちされた「タケダイズム」、経営理念「優れた医薬品の創出を通じて人々の健康医療の未来に貢献する」を掲げ、企業倫理については、「武田薬品コンプライアンス・プログラム」を全社に渡り実施する、としている。

研究開発においては、生活習慣病領域、泌尿器科疾患領域、中枢神経系疾患領域、消化器疾患領域の4領域を重点疾患領域としている。

かつては、農薬ウレタン樹脂動物用医薬品調味料およびビタミンバルクといった事業も手がけていたが、これら非医薬品事業は、2000年頃から、それぞれ、住友化学三井化学、シェリングプラウ、キリンビールおよびBASFとの各合弁会社に移管し、現在は、それぞれ合弁相手の完全子会社となっている。これを反映して、2004年平成16年)7月英文社名をTAKEDA CHEMICAL INDUSTRIES, LTD.から現在のTakeda Pharmaceutical Company, Limitedに変更している。また、子会社だった「武田食品工業」も、2006年平成18年)4月ハウス食品との共同出資会社「ハウスウェルネスフーズ」に移行し、飲料部門からも撤退した。(2007年平成19年)10月にハウス食品の完全子会社となった。)

2008年平成20年)5月には、米国バイオ医薬品会社ミレニアム・ファーマシューティカルズ社を株式公開買付けにより買収し、7月には、従前からの米国子会社TPNA社、TAP社の合併による米国事業再編、2009年平成21年)3月には、武田ファーマシューティカルズ・インターナショナル社の設立等、海外における事業体制整備を進めている。

本社は、登記簿上の本店である大阪道修町の本社と東京日本橋の東京本社の二本社制をとっている。大阪の本社がある武田御堂筋ビルの1・2階は、三井住友銀行備後町支店となっている。同行は住友銀行の流れで武田薬品のメインバンクでもある。

国内向けと海外向けで違うロゴが使われている。国内向けは、白抜きの○にが埋め込まれたもので魚の鱗を模っており(通称「ミツウロコ」)、海外向けはTをかたどっているが下の部分が白抜きになっていて、そこにTakedaと筆記体でかかれたものである。それぞれのロゴは英語版を参照のこと。国内向けロゴは日動火災海上保険(現:東京海上日動火災保険)と酷しく似ていたが、業種が違うことから両社が合意していた。

沿革

  • 1781年6月12日 - 創業。
  • 1915年 - 大阪市淀川区に武田製薬所(現・大阪工場)を開設。
  • 1921年 - 大五製薬合資会社(現・日本製薬株式会社)を設立。
  • 1922年 - 武田化学薬品株式会社(現・和光純薬工業株式会社)を設立。
  • 1925年1月29日 - 「株式会社武田長兵衛商店」として設立。
  • 1943年 - 「武田薬品工業株式会社」に商号変更。
  • 1946年 - 山口県光市に光工場を開設。
  • 1949年 - 東京証券取引所第1部及び大阪証券取引所第1部に上場。
  • 1950年 - 総合ビタミン剤「パンビタン」を発売。
  • 1953年 - 日本レダリー株式会社(現・ワイス株式会社)を設立。
  • 1954年 - ビタミンB1主薬製剤「アリナミン」を発売、滋養強壮保健薬「フローミン」を発売。
  • 1955年 - 総合感冒薬「ベンザ」を発売。
  • 1957年 - 武田食品工業株式会社(現・ハウスウェルネスフーズ株式会社およびキリン協和フーズ株式会社)を設立。
  • 1961年 - 「ハイシー」を発売、創業180周年を迎える。
  • 1963年 - 神奈川県藤沢市(一部敷地は鎌倉市)に湘南工場を開設。
  • 1965年 - 薬局・薬店にて「タケダ会」を発史、「アリナミンAシリーズ(アリナミンA5、アリナミンA25、アリナミンA50)」、「タケダ胃腸薬シリーズ」を発売。
  • 1970年 - 「タケダ漢方胃腸薬シリーズ」を発売。
  • 1973年 - 「タケダ漢方便秘薬」を発売。
  • 1979年 - 総合感冒薬「ベンザエース」を発売。
  • 1980年 - 一般用医薬品事業を結ぶ「福知山武田株式会社(現・武田ヘルスケア株式会社)」を、京都府福知山市に設立。
  • 1980年9月1日 - 六代目武田長兵衛死去。
  • 1981年 - ビタミン強化米「新玄」を発売、創業200周年を迎える。
  • 1984年 - 東京支社を東京本社に昇格、東西2本社制を採用。
  • 1987年 - 滋養強壮内服液「アリナミンV-DRINK」を発売。
  • 1988年 - 茨城県つくば市に筑波リサーチセンターを設立。
  • 1991年 - 創業210周年を迎える。
  • 1992年 - 本社を大阪市中央区道修町二丁目3番6号から大阪市中央区道修町四丁目1番1号(現在地)に移転。
  • 1995年 - 胃腸薬「ザッツシリーズ」を発売。
  • 2001年 - 創業220周年を迎える。
  • 2003年 - 「アクテージAN錠」を発売。長谷川閑史が社長に就任。
  • 2004年7月1日 - 英文社名を「TAKEDA CHEMICAL INDUSTRIES, LTD.」から「Takeda Pharmaceutical Company Limited」へ変更。
  • 2006年3月31日 - 湘南工場を閉鎖。
  • 2008年 - 武田バイオ開発センター株式会社を設立。
  • 2009年 - ノンカフェインドリンク剤「アリナミンR」を発売、漢方処方による胃腸薬「ストレージ」シリーズを発売。旧湘南工場跡地へ新研究施設を着工。

事業所

本社

  • 本社(大阪府大阪市中央区道修町四丁目1番1号)
  • 本社別館(大阪府大阪市中央区道修町二丁目3番6号 1991年12月まで存在した。現在は「武田道修町ビル」となっているが、かつての住所は、大阪市東区道修町2丁目27番地として旧社屋がある。)
  • 東京本社(東京都中央区日本橋二丁目12番10号)

工場・研究所

  • 大阪工場(大阪市淀川区十三))
  • 光工場(山口県光市
  • 筑波地区研究部門
  • 大阪工場地区研究部門(大阪工場内)

(医薬研究本部所管の国内研究拠点(筑波地区、大阪工場地区)

支店

  • 札幌支店
  • 東北支店
  • 東京支店(東京本社内)
  • 千葉・埼玉支店(東京本社内)
  • 横浜支店
  • 北関東支店(東京本社内)
  • 甲信越支店(東京本社内)
  • 名古屋支店
  • 大阪支店(本社内)
  • 京都支店
  • 神戸支店
  • 中国支店
  • 四国支店
  • 福岡支店

研修所・植物園・農場

  • 研修所(吹田市
  • 京都薬用植物園
  • 福知山農場

ヘルスケアカンパニー(ヘルスケア本部→ヘルスケア事業部→現在)

  • 本部(東京本社内)
  • 営業部(本部内)
  • 営業推進室(本部内)
  • お客様相談室(本部内)
  • 東日本営業所(北海道、東北地区担当)
  • 関東第一営業所(関東に本部を置くドラッグストア本部担当)
  • 関東第二営業所(関東、北関東、甲信越地区担当)
  • 中部営業所(東海、北陸地区担当)
  • 関西営業所(近畿、四国地区担当)
  • 西日本営業所(中国、九州、沖縄地区担当)

子会社

主要製品

医療用医薬品

  • ブロプレス - アンギオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)(同社の日本国内販売額No.1製品。2006年現在、国内医薬品販売額トップ)
  • タケプロン - プロトンポンプ阻害薬(PPI)(同社の世界売り上げでトップ製品。消化性潰瘍治療薬)
  • アクトス - TZD薬(インスリン抵抗性改善薬)
  • リュープリン注 - LH-RHアナログ
  • ベイスン - αGI(血糖値改善薬。売上500億円を超える主力商品の一つ)
  • グルファスト - 速効型インスリン分泌促進薬
  • ランサップ400,800
  • アモリン
  • アリナミンF
  • アデカット - ACE-I
  • ダーゼン - 消炎酵素(セラペプターゼ)製剤
  • カルスロット - CCB
  • ベネット2.5mg錠
  • ブロニカ
  • タケスリン注
  • ファーストシン
  • パンスポリン注
  • パンスポリンT錠
  • パシーフ - 塩酸モルヒネ徐放性製剤(疼痛緩和薬)
  • コンスタン - アルプラゾラム緩和精神安定剤抗不安薬の一種)
  • セルシン - ジアゼパム(コンスタンと同じく精神安定剤(抗不安薬の一種))
  • セルタッチ - 経皮吸収型消炎鎮痛剤(フェルビナク貼付剤、無臭性)
  • 各種予防接種ワクチンはしか、風しん、おたふくかぜ等)

一般用医薬品・医薬部外品

ビタミン剤

  • アリナミンシリーズ(1954年 - 現在)
  • ハイシーシリーズ(1961年 - 現在)
  • その他

栄養ドリンク剤

  • アリナミンドリンクシリーズ
  • その他(製造販売元:日本製薬)

滋養強壮保健薬・漢方製剤

  • フローミンエース
  • ルビーナ
  • ロックミンゴールド

目薬

  • マイティアシリーズ(製造販売元:千寿製薬)

痔疾用薬

  • ボラギノールシリーズ(製造販売元:天藤製薬)

禁煙補助剤

風邪薬・鎮咳去痰薬・鼻炎用薬

  • ベンザシリーズ(1955年 - 現在)

胃腸薬

  • タケダ胃腸薬シリーズ(1965年 - 現在)
  • タケダ漢方胃腸薬シリーズ(1970年 - 現在)
  • ビオフェルミン健胃消化薬錠(製造販売元:ビオフェルミン製薬)
  • ストレージシリーズ(製造販売元:ツムラ

整腸薬・下痢止め薬・便秘薬

  • ビオフェルミンシリーズ(製造販売元:ビオフェルミン製薬)
  • タケダ漢方便秘薬
  • クリア

鎮痛解熱薬・鎮うん薬

  • タケダ乗り物酔い止め
  • フェリア
  • その他(製造販売元:あすか製薬)

水虫薬・外皮用薬・内服肩こり薬

  • スコルバシリーズ(1993年 - 現在)
  • その他

医薬部外品・化粧品

  • オスバンウォッシュ
  • オスバンネオウォッシュ
  • スプリエホワイトECクリーム
  • スプリエホワイトECローション
  • シャンラブ(薬用入浴剤)
  • シャンラブハーブ
  • シャンラブ・濁り湯
  • シャンラブエメラルドグリーン

コンタクトレンズ用剤

製造販売元:千寿製薬

  • マイティアCL O2レンズケア
  • NewマイティアイージーS
  • マイティアハードレンズ装着液

かつての製品

ビタミン強化米

  • ビタライス
  • ポリライス
  • 新玄(後に武田食品工業より発売。現在はハウスウェルネスフーズより「新玄サプリ米 ビタミン・鉄分」として発売)
  • 炊きたてカルシウム(後に武田食品工業より発売。現在はハウスウェルネスフーズより「新玄サプリ米 カルシウム」として発売)

殺虫剤

  • メルトン
  • メルトンエアゾル
  • 油虫とりメルトンエアゾル

塗料・しろあり防除剤

全てかつての製品(現在は日本エンバイロケミカルズより発売)

  • キシラデコール(油性木材保護塗料)
  • コンゾラン(水性木材保護塗料)
  • ハンマーライト(鉄部用塗料)取扱中止
  • キシラモン(業務用しろあり防除剤(油性))
  • ファーストガード(シロアリ防除剤(カプリン酸))
  • タケロック(シロアリ防除剤(クロチアニジン))

体温計

全てかつての製品。製造販売元:AGCテクノグラス

  • ネオブルーA
  • ネオブルーレディA
  • ネオブルーチャイルドA
  • マツダ体温計(1分計・3分計)
  • マツダ体温計おこさま用
  • マツダ婦人体温計(棒状)

主なスポンサー番組

一社提供番組

武田薬品工業一社提供の番組

冠スポンサー番組

複数社提供テレビ番組(主に30秒)

過去

補足

現在の建物はCM撮影後の増築および屋上の看板が変更されている(現在はCM撮影当時と比べるとウロコマーク及び文字部分が点灯しない・タケダの文字の字体が変更済)。

  • CMソングはその後1980年代に朝日放送制作・テレビ朝日系列で放送された「三角ゲーム・ピタゴラス」と「世界一周双六ゲーム」でリニューアルバージョンが放送された。また、1993年にオープニングキャッチのCMソングの替え歌バージョンが武田薬品工業の風邪薬ベンザエース」(当時は鷲尾いさ子、京野ことみが出演)のCMソングに使われた。
  • 2005年には室井滋が出演した「アクテージAN錠」のCMソングとしても使われたが、新たに曲付きの物を作ったのではなく、室井が、「タケダタケダタケダ〜のアクテージAN錠」とアカペラで歌っていた(2009年現在は「室井さんのおすすめ篇」として、武田薬品ヘルスケアカンパニー公式HPで見ることができる)。
  • 提供クレジットは、1980年代半ばまで「武田薬品」と表示していたが、現在は「タケダ」と表示している。ただし、読み上げは「武田薬品」のままである。

歴代CM出演者

現在

過去

関連会社

グループ内

連結子会社

ほか合計41社(2007年9月30日現在)

持分法適用関連会社

ほか合計17社(同)

グループ外(提携会社)

※括弧内の株式の所有割合は2007年9月30日現在(千寿製薬を除く)。

下記の企業の医薬品を武田薬品が販売したり、武田薬品の医薬品を受託生産するなど業務提携関係を構築している。

関連項目

外部リンク

ウィキメディア・コモンズ




固有名詞の分類

大証一部上場企業 三菱電機  京セラ  武田薬品工業  日本毛織  きんでん
中央区 (東京都)の企業 NSSLCサービス  新日本ヘリコプター  武田薬品工業  ユニコムグループホールディングス  水戸証券
日本の企業(医薬品) 廣貫堂  ECI  武田薬品工業  千寿製薬  麒麟麦酒
東証一部上場企業 ケーヒン  川島織物セルコン  武田薬品工業  日本毛織  きんでん
札証上場企業 日本産業ホールディングズ  ジャックス  武田薬品工業  新日本石油  日清紡ホールディングス
福証上場企業 リックス  TRUCK-ONE  武田薬品工業  新日本石油  日清紡ホールディングス
名証一部上場企業 三菱UFJフィナンシャル・グループ  ジャパンベストレスキューシステム  武田薬品工業  第三銀行  大垣共立銀行
日本の医薬品メーカー アロエ製薬  喜多薬品工業  武田薬品工業  千寿製薬  大原薬品工業


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