橡

デジタル大辞泉

どん‐ぐり【^▽団^×栗／^×橡】

読み方：どんぐり

クヌギ・カシワ・コナラ・カシなどのブナ科植物の実。球形や卵形で堅く、下方を殻斗(かくと)が包む。《季 秋》「—の寝ん寝んころりころりかな／一茶」

つるばみ【^×橡】

読み方：つるばみ

１ クヌギ、またはその実のどんぐりの古名。〈和名抄〉

２ 1の実またはその梂(かさ)を煮た汁で染めた色。灰汁(あく)媒染して薄茶色、鉄媒染して焦げ茶色や黒色に染める。また、その色の衣服。

㋐奈良時代、家人・奴婢(ぬひ)の着る衣服の色。

㋑平安中期ごろから、四位以上の人の袍(ほう)の色。

㋒藤衣(ふじごろも)の色。喪服の色。

とち【^×橡／栃／^×杼】

読み方：とち

トチノキの別名。《季 花＝夏 実＝秋》「—咲くやまぬかれ難き女の身／波郷」

[補説] 「栃」は国字。

とち‐の‐き【^×橡／^▽栃】

読み方：とちのき

ムクロジ科の落葉高木。山地に自生。葉は大きく、倒卵形の5〜7枚の小葉からなる手のひら状の複葉。5月ごろ、白色で紅斑のある花が円錐状に咲く。実は丸く、熟すと三つに裂け、中にある褐色の種子は食用。近縁種にマロニエがある。庭園や街路に植栽。とち。

[補説] 「栃」は国字。

トチノキの実

トチノキの花／撮影・岡田博

くぬぎ【^×櫟／^×橡／^×椚／^×櫪】

読み方：くぬぎ

ブナ科の落葉高木。山野に多く、樹皮は暗灰色で裂け目が多い。葉は長楕円形で縁にぎざぎざがある。5月ごろ、雄花と雌花とが咲く。2年目の秋に球状のどんぐりがなり、食べられる。材は炭やシイタケの原木に、樹皮・実は染料に使われる。つるばみ。くのぎ。くにぎ。《季 花＝夏 実＝秋》

[補説] 「椚」は国字。

クヌギの葉

薬用植物一覧

クヌギ

科名： ブナ科 別名： ドングリ 生薬名： ボクソク（樸ソク） 漢字表記： 橡 原産： 日本；本州以南 用途： 暖かい地方の山林に自生する落葉高木。夏に樹皮を取り、乾燥させて、おでき・打撲の時に煎じ液で患部を洗います。漢方でも同じ様に用いられます。 学名： Quercus acutissima Carruth.

植物名辞典

橡

読み方：クヌギ（ｋｕｎｕｇｉ），　ツルハミ（ｔｓｕｒｕｈａｍｉ），　ツルバミ（ｔｓｕｒｕｂａｍｉ），　ドングリ（ｄｏｎｇｕｒｉ）

ブナ科の落葉高木、園芸植物、薬用植物

学名 Quercus acutissima

橡

読み方：トチノキ（ｔｏｃｈｉｎｏｋｉ），　トチ（ｔｏｃｈｉ）

トチノキ科の落葉高木、園芸植物、薬用植物

学名 Aesculus turbinata

季語・季題辞典

橡

読み方：ツルバミ（ｔｓｕｒｕｂａｍｉ）

ブナ科の落葉高木

季節 夏

分類 植物

近代文学作品名辞典

橡

読み方：ツルバミ（ｔｓｕｒｕｂａｍｉ）

作者 北原白秋

初出 昭和18年

ジャンル 歌集

ウィキペディア

橡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2011/08/17 05:07 UTC 版)

橡（クヌギ、トチノキ）

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

橡

出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 02:13 UTC 版)

発音^(?)

• 音読み
  • 呉音 : ゾウ(ザゥ)
  • 漢音 : ショウ(シャゥ)
• 訓読み

  とち、くぬぎ

熟語: 日本語

漢字辞典

橡

橡	画数：16 音読み：ショウ、 ゾウ 訓読み：とち、 くぬぎ ピンイン：xiang4 ハングル：상 対応する英語：horse chestnut

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「橡」の例文・使い方・用例・文例

• 橡という植物
• 橡麺という食品
• 橡麺棒という,橡麺を打ち延ばす道具
• 探偵は新聞記者の松尾(田口トモロヲ)から，カリスマ政治家の橡(とち)脇(わき)孝(こう)一(いち)郎(ろう)(渡(わた)部(べ)篤(あつ)郎(ろう))が殺人事件に関係しているかもしれないと知らされる。
• すぐに探偵と高田と弓子は，橡脇の部下ややくざに追われていることに気づく。