横綱審議委員会とは? わかりやすく解説

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横綱審議委員会


よこづなしんぎ‐いいんかい〔‐ヰヰンクワイ〕【横綱審議委員会】

読み方:よこづなしんぎいいんかい

日本相撲協会諮問応じ横綱に関する案件について答申進言する機関委員は、相撲協会理事長から委嘱受けた協会外の有識者によって構成される。特に横綱推薦重要な案件で、「2場所連続優勝、またはそれに準ずる成績」を基準協会から横綱昇進について諮問があり、推薦するかどうか審議して答申を行う。協会はその答申尊重しながら理事会昇進決議する。昭和25年1950)に設置横審


横綱審議委員会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/01 08:59 UTC 版)

横綱審議委員会(よこづなしんぎいいんかい)は、日本相撲協会諮問機関。略称は横審


注釈

  1. ^ ただし、東富士・照國・羽黒山はいずれもこの時点ですでに一時代を築いた名横綱であったため、彼らの昇進自体が不当だったとする見解は存在しない。
  2. ^ 当時の吉田司家のトップであった24世追風・吉田長善が突然引退した件。このため、当時わずか7歳だった吉田長孝が急遽25世追風を継ぐことになった。
  3. ^ 玉乃島の横綱昇進が否決された際(1968年5月場所後)、当時の理事長であった時津風(元横綱双葉山)は、委員会が反対しても協会は横綱にすることがあるのかとの問いに対し「番付会議で横綱へと圧倒的な意見が出されればそういうこともありうるかも知れない」として、「尊重」といえども答申を覆す可能性があることを示唆している(朝日新聞1968年5月28日付朝刊。もっともこのときは答申通り横綱昇進を見送っている)。
  4. ^ 北の富士・玉乃島の横綱推薦を決めた際(1970年1月場所後)、当時の横審委員長であった舟橋聖一は、「委員会は諮問があれば答申するだけでなく、たとえ諮問がなくても推薦できる権限を持っている。」(朝日新聞1970年1月27日付朝刊スポーツ面)と述べている。しかしながら、手続きの確立していなかった横審初期を除けば、協会からの諮問なしで横審が横綱推薦を決めた例はなく、諮問を受けて横綱推薦を議論するという手続きが現在では確立している。
  5. ^ この一方で、東京場所初日の前日に行われる「土俵祭」の公開や、その終了後に親方衆を講師とした「相撲寺子屋」「相撲塾」の開催などは続いている。

出典

  1. ^ a b c d 日本相撲協会定款 日本相撲協会、2018年11月26日閲覧。
  2. ^ a b c d 塩田勝編『現代用語辞典』金園社、1987年11月、382頁
  3. ^ a b 高永・原田、134~136頁
  4. ^ a b c d e f g h i 横綱審議委員会、最大5期10年報酬なし 日刊スポーツ、2018年11月26日閲覧。
  5. ^ 朝日新聞1953年1月28日付朝刊スポーツ面
  6. ^ 横綱審議委員会規則第4項
  7. ^ 横綱審議委員会規則第6項
  8. ^ 横綱審議委員会規則第5項による。元協会員(退職者)に対してもこの規則は適用される。
  9. ^ 横綱審議委員会規則第10項
  10. ^ 横綱審議委員会規則第9項
  11. ^ 横綱審議委員会規則第2項
  12. ^ 横綱審議委員会規則第11項
  13. ^ a b 高永・原田、180~185頁
  14. ^ 横綱審議委員会規則第3項
  15. ^ 朝日新聞1954年5月25日付朝刊
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  17. ^ 朝日新聞1988年1月26日朝刊スポーツ面
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  20. ^ “【大相撲】照ノ富士に横審が〝出場勧告〟 山内委員長「初場所はぜひ姿を見せてほしい」”. 東京スポーツ. (2023年11月27日). https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/284109 
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  44. ^ 任期満了の横審・高村委員長、3場所連続休場の横綱照ノ富士に「できるだけ早く土俵に戻ってきてほしい」」『サンケイスポーツ』、2023年1月23日。2023年1月23日閲覧。


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