横井小楠とは? わかりやすく解説

よこい‐しょうなん〔よこゐセウナン〕【横井小楠】


よこいしょうなん 【横井小楠】

幕末思想家。名は時存。熊本藩士。藤田東湖らと交わる。越前福井藩招かれ顧問となり、開国説き国事奔走明治維新後、新政府参与となる。だが、キリスト教徒共和論者であるとして京都攘夷論者暗殺された。子の時雄熊本バンド一人となり、娘みや子は海老名弾正夫人。(一八〇九~六九)

横井小楠 よこい しょうなん

横井小楠の肖像 その1
文化6年8月13日明治2年1月5日(1809~1869)

熊本生まれ儒学者政治思想家。父は熊本藩士。天保14年(1843)頃、実践的朱子学実学」を提唱し私塾堂を開く。安政5年(1858)には福井藩松平慶永(春岳)に政治顧問として招かれ、『国是三論』を著した文久2年(1862)松平春岳幕府政事総裁職就任期に江戸で幕政改革関与公武合体運動推進する失脚。士籍を剥奪され熊本蟄居し、勝海舟大久保一翁諸国志士との交流続けた維新後政府参与就任するが、保守派の手暗殺された。

キーワード その他
号・別称 平四郎(へいしろう) , 時存(ときあり) , 子操(しそう)
著作等近代デジタルライブラリー収載
  1. 小楠遺稿 / 横井小楠著 ; 横井時雄民友社, 明22.11 <YDM99633>

(注:この情報は、国立国会図書館ホームページ内の近代日本人の肖像」の内容を転載しております掲載内容の複製については、国立国会図書館の許諾を得る必要があります。)

横井小楠

読み方よこい しょうなん

幕末熊本藩士・政治家思想家肥後生。名は時存、字は子操、通称平四郎別号沼山江戸遊学し藤田東湖らと交わる。藩校時習館守旧的な学風批判元田永孚らと実学党をつくり、私塾堂で子弟教育する。のち福井藩松平慶永(春獄)に招かれて藩の政治顧問となり、藩政改革指導。さらに慶永幕府政事総裁となると、その政治顧問として幕政改革推進した明治新政府参与起用される。明治2年(1869)歿、61才。

横井小楠

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/22 05:36 UTC 版)

横井 小楠(よこい しょうなん)は、日本武士熊本藩士)、儒学者横井 時存(よこい ときひろ/ときあり)とも呼ばれる。本姓平氏で、北条時行の子孫を称していた。時存ときひろ/ときありであり、朝臣としての正式な名のりは平 時存たいら の ときひろ/ときあり通称は平四郎で、北条平四郎時存北条四郎平時存ともいう。「小楠」は彼が使った号の一つで、楠木正行(小楠公)にあやかって付けたものとされる[1]。他の号に畏斎いさい沼山しょうざんがある[1]は子操[2]


注釈

  1. ^ のちの龍馬の船中八策の原案の一つとなったとも言われる。
  2. ^ 仏教学者佐々木憲徳が『天道覚明論』は偽作ではないと論じている。また、横井小楠は安政4年(1857年)に、血統に従って君主の位につくことに対する全面的かつ徹底的な拒否の内容の詩を作っている[要出典]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac 横井小楠 -その業績と生涯-(熊本市)
  2. ^ Kotobank
  3. ^ 横井小楠伝 山崎正董
  4. ^ a b 『青山白雲』P50
  5. ^ 『青山白雲』P60
  6. ^ 『青山白雲』p51
  7. ^ a b c 『青山白雲』P54
  8. ^ 『海舟全集 第十巻 古今人物談』
  9. ^ 『勝海舟 P68』
  10. ^ 『勝海舟言行録』
  11. ^ 『逸話文庫 通俗教育 志士の巻』
  12. ^ 四賢婦人記念館


「横井小楠」の続きの解説一覧

横井小楠

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/16 05:41 UTC 版)

山崎正董」の記事における「横井小楠」の解説

2009年は横井小楠の生誕200年にあたり山崎業績見直された。 『横井小楠』著述動機 何故に医者である私が医者でもない先生の伝を著したであろうか。この著述に筆を染めた動機主として徳富蘇峰が之を勧め且つ請うたのによるが、そのもと先生肥後における西洋医学興隆大いに力を尽くしたのに基因するのである。(中略)これから先生生涯について述べるが、私の小著『横井小楠』でも、これに版で約千三百頁を要しているから、短い時間ではとても話尽くされぬので、大い省略することにする。また先生私生活殊に家庭人として先生については頗る興味もあり、また大い教訓になることもあるが、これも割愛し主として公的生活一端を話すことにする。(以下略

※この「横井小楠」の解説は、「山崎正董」の解説の一部です。
「横井小楠」を含む「山崎正董」の記事については、「山崎正董」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「横井小楠」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「横井小楠」の関連用語

横井小楠のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



横井小楠のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
中経出版中経出版
Copyright (C) 2024 Chukei Publishing Company. All Rights Reserved.
国立国会図書館国立国会図書館
Copyright (C) 2024 National Diet Library, Japan. All Rights Reserved.
株式会社思文閣株式会社思文閣
Copyright(c)2024 SHIBUNKAKU Co., Ltd. ALL RIGHTS RESERVED.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの横井小楠 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの山崎正董 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS