楢山節考とは? わかりやすく解説

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ならやまぶしこう〔ならやまぶしカウ〕【楢山節考】


楢山節考

作者深沢七郎

収載図書深沢七郎第1巻
出版社筑摩書房
刊行年月1997.2


楢山節考

読み方:ナラヤマブシコウ(narayamabushikou)

作者 深沢七郎

初出 昭和31年

ジャンル 小説


楢山節考

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/28 22:27 UTC 版)

楢山節考』(ならやまぶしこう)は、深沢七郎短編小説民間伝承棄老伝説を題材とした作品で、当代の有力作家や辛口批評家たちに衝撃を与え、絶賛された、当時42歳の深沢の処女作である[1]。山深い貧しい部落の因習に従い、年老いた母を背板に乗せて真冬の楢山へ捨てにいく物語。自ら進んで「楢山まいり」の日を早める母と、優しい孝行息子との間の無言の情愛が、厳しく悲惨な行為と相まって描かれ、独特な強さのある世界を醸し出している。


注釈

  1. ^ なお、三島は『楢山節考』とは対蹠的な作品で、同種の読後感を伴う傑作として、アーサー・C・クラークの『幼年期の終り』を挙げている[10]

出典

  1. ^ a b c d e f g 日沼倫太郎「解説」(楢山 1987, pp. 187–194)
  2. ^ a b c 浜野 2000
  3. ^ 深沢七郎白鳥の死」(新潮 1963年1月号に掲載)。楢山 1987, pp. 171–186に所収
  4. ^ 深沢七郎「楢山節考・舞台再訪」(『別冊新評 深沢七郎の世界』新評社、1974年1月)。エッセイ2 1997, pp. 190–193、短篇集 2014, pp. 336–340に所収
  5. ^ a b 深沢七郎「あとがき」(『現代の文学31 深沢七郎』河出書房新社、1965年)
  6. ^ a b 正宗白鳥「推薦文」(『楢山節考』中央公論社、1957年)帯。楢山 1987, p. 187、大木・ダール 2003, p. 70に抜粋掲載
  7. ^ a b 伊藤整「深沢七郎氏の作品の世界」(『楢山節考』中央公論社、1957年)付録解説pp.220-221。大木・ダール 2003, p. 70に抜粋掲載
  8. ^ 福田宏年「精神医学から見た文学の諸相」(『わが青春 わが文学II』集英社、1979年)p.38。大木・ダール 2003, p. 70に抜粋掲載
  9. ^ a b c d e 「中央公論新人賞選評」(中央公論 1956年11月号)。短篇集 2014, pp. 284–300に所収
  10. ^ a b c d 三島由紀夫「小説とは何か 十」(波 1970年3・4月号に掲載)。『小説とは何か』(新潮社、1972年)、34巻 2003, pp. 732–737に所収
  11. ^ a b c d e f g 木村 1974
  12. ^ 深沢七郎「柞葉の母」(婦人公論 1957年4月号に掲載)。エッセイ2 1997, pp. 37–45に所収
  13. ^ 深沢七郎「自伝ところどころ」(『人間滅亡の唄』徳間書店、1966年12月)。エッセイ2 1997, pp. 12–36に所収
  14. ^ a b c d e f 大木・ダール 2003
  15. ^ a b 古田武彦『〈姥捨て伝説〉はなかった』(新風書房、2002年7月)。大木・ダール 2003, p. 74に抜粋掲載
  16. ^ 松原久子『驕れる白人と闘うための日本近代史』(文藝春秋、2005年8月。文春文庫、2008年9月)
  17. ^ 児玉幸多『近世農民生活史』(吉川弘文館、1957年10 月新稿版。新版〈歴史文化セレクション〉2006年9月)





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