楝とは? わかりやすく解説

せん‐だん【××檀/×楝】

読み方:せんだん

センダン科落葉高木暖地自生する樹皮似て暗褐色羽状複葉で縁にぎざぎざがあり、互生する初夏淡紫色の5弁花を多数つけ、秋に黄色の丸い実を結ぶ。漢方樹皮苦楝皮(くれんぴ)といい駆虫薬にする。おうち。あみのき。《 花=夏 実=秋》「—の花散る那覇(なは)に入学す/久女」

ビャクダンの別名。


あふち【×楝/×樗】

読み方:あふち

⇒おうち


おうち〔あふち〕【×楝/×樗】

読み方:おうち

センダン古名。《 花=夏 実=秋》「大仏の下に—の花の数/虚子

襲(かさね)の色目の名。表は薄紫、裏は青。一説に、表は紫、裏は薄紫。夏に用いた

楝/樗の画像
(2)

読み方:オウチ(ouchi)

薄い青紫

別名


読み方:センダン(sendan), アウチ(auchi), センダ(senda)

センダン科落葉高木薬用植物

学名 Melia azedarach var.japonica


センダン

( から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/26 01:31 UTC 版)

センダン(栴檀[6]学名: Melia azedarach)は、センダン科センダン属に分類される落葉高木の1。暖地の海岸近くに生える。別名としてアフチ[6]オオチ[7]オウチ[8]アミノキなどがある。薬用植物の一つとしても知られ、果実はしもやけ、樹皮は虫下し、葉は虫除けにするなど、薬用に重宝された[6]リンネの『植物の種』(1753年) で記載された植物の一つでもある[9]


注釈

  1. ^ 標高1,800メートル以下(インドのヒマーチャル・プラデーシュ州 では2,700メートル以下、パキスタンでは700メートルから1,000メートル)に分布[13]
  2. ^ 気候指標は、夏季平均最高気温39度、冬期平均最低気温マイナス5度の範囲と推定される[13]
  3. ^ ビャクダンは香木で強い香りがあり、芽生えたときから香っていることから、大成する者は、幼いときから人並み外れてすぐれていることのたとえ[12]
  4. ^ 「いとをかし」は、『枕草子』によく出てくる感嘆を表した現代語にはない語彙で、美しさや風情を感じるものに対して、「とても美しい」「大変趣がある」などの意味をもつ。

出典

  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Melia azedarach L. var. subtripinnata Miq. センダン(狭義)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年4月18日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Melia azedarach L. センダン(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年4月18日閲覧。
  3. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Melia azedarach L. var. japonica (G.Don) Makino センダン(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年4月18日閲覧。
  4. ^ ITIS n.d.
  5. ^ 米倉・梶田 2018.
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 田中 2011, p. 65.
  7. ^ a b c d e f g h i j k 学習研究社 2000, p. 37.
  8. ^ a b c d e f g h i 鈴木・高橋・安延 2014, p. 115.
  9. ^ Linnaeus, Carolus (1753) (ラテン語). Species Plantarum. Holmia[Stockholm]: Laurentius Salvius. p. 384. https://www.biodiversitylibrary.org/page/358403 
  10. ^ a b c 永岡書店 1997, p. 182.
  11. ^ a b c d 辻井 2006, p. 107.
  12. ^ a b c d e f g h 林将之 2008, p. 129.
  13. ^ a b c CABI 2019, Environmental Requirements.
  14. ^ a b 林弥栄 2011, p. 385.
  15. ^ 日本農業新聞 2013.
  16. ^ 林将之 2011, p. 103.
  17. ^ a b c d e 辻井 2006, p. 109.
  18. ^ a b 林将之 2008, p. 128.
  19. ^ 成美堂出版 2011, p. 166.
  20. ^ a b 日本農業新聞 2019.
  21. ^ 熊本大学薬学部 2004.
  22. ^ 根路銘・向 2011.
  23. ^ 琉球新報2016年11月11日付け
  24. ^ 琉球新報2020年4月19日掲載
  25. ^ 現代言語研究会 1996, p. 212.
  26. ^ 『色名がわかる辞典』「楝色」、講談社、2011年。コトバンク版 2024年3月4日閲覧。
  27. ^ 足立 1995, p. 291.
  28. ^ レファレンス協同データベース 管理番号・神戸図–1509



出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 04:05 UTC 版)

発音(?)


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