梛とは? わかりやすく解説

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なぎ【×梛/竹柏】

読み方:なぎ

マキ科常緑高木暖地自生し、高さ約20メートル対生し、楕円形で厚い。雌雄異株5月ごろ開花し、実は丸く10月ごろ青白色熟す庭木とする。熊野神社では神木とされるまた、凪(なぎ)に通じるので特に船乗り信仰され災難よけ守り袋や鏡の裏入れ俗習があった。なぎのき。ちからしば


読み方:ナギnagi

マキ科常緑喬木

別名 竹柏


なぎ (梛)

Podocarpus nagi

Podocarpus nagi

Podocarpus nagi

わが国本州山口県および四国九州、それに沖縄諸島から台湾中国海南島分布してます。山地生え、高さは20メートルほどになります樹皮赤褐色で、ところどころ大きく剥離します楕円形対生し、細かい平行脈あります5月から6月ごろ、前年葉腋円柱形雄花と1~2個の胚珠がついた雌花を咲かせます果実球形核果で、秋に褐色熟します。名前は、のかたちがミズアオイ科の「コナギMonochoria vaginalis)」に似ていることから。
マキ科マキ属常緑高木で、学名Podocarpus nagi。英名はありません。
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ナギ

( から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/19 16:05 UTC 版)

ナギ(梛、学名: Nageia nagi)は、裸子植物マキ科ナギ属に分類される常緑高木の1種である。マキ属に分類されることも多かったが (Podocarpus nagi)、葉の形態や分子系統学的研究から別属とされるようになった。針葉樹の仲間であるが、は幅広く被子植物のように見える(図1)。種子は鱗片が発達した套皮で包まれて核果状になる。本州南部から台湾、中国南部に分布し、また世界各地の暖地で植栽されている[19]。日本ではしばしば神社に植栽され、特に熊野権現との関わりが深い。「ナギ」の名は、葉がコナギ(古名はナギ)の葉に似ていることに由来するとされる。


注釈

  1. ^ ナンヨウスギ科とともにナンヨウスギ目に分類されるが[2][3]ヒノキ科イチイ科などとともにヒノキ目(Cupressales)に分類されることもある[4]。さらにマツ科(およびグネツム類)を加えた広義のマツ目(Pinales)にまとめられることもある[5]
  2. ^ 厳密には花ではなく、雄球花、雄性球花、雄錐、花粉錐、小胞子嚢穂、雄性胞子嚢穂とよばれる[25][26][27]
  3. ^ 厳密には花ではなく、雌球花、雌性球花、雌錐、種子錐、大胞子嚢穂、雌性胞子嚢穂とよばれる[25][26][27]

出典

  1. ^ a b Farjon, A. (2013年). “Nageia nagi”. The IUCN Red List of Threatened Species 2013. IUCN. 2023年2月12日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n 大橋広好 (2015). “マキ科”. In 大橋広好, 門田裕一, 邑田仁, 米倉浩司, 木原浩 (編). 改訂新版 日本の野生植物 1. 平凡社. p. 34. ISBN 978-4582535310 
  3. ^ 米倉浩司・邑田仁 (2013). 維管束植物分類表. 北隆館. p. 44. ISBN 978-4832609754 
  4. ^ Stevens, P. F. (2001 onwards). “Cupressales”. Angiosperm Phylogeny Website. 2023年2月20日閲覧。
  5. ^ 大場秀章 (2009). 植物分類表. アボック社. p. 16. ISBN 978-4900358614 
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj Nageia nagi”. Plants of the World Online. Kew Botanical Garden. 2023年2月12日閲覧。
  7. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “ナギ”. BG Plants 和名-学名インデックス(YList). 2023年2月12日閲覧。
  8. ^ William Henry Edwards or シデナム・エドワーズ
  9. ^ William Henry Edwards or シデナム・エドワーズ
  10. ^ William Henry Edwards or シデナム・エドワーズ
  11. ^ William Henry Edwards or シデナム・エドワーズ
  12. ^ William Henry Edwards or シデナム・エドワーズ
  13. ^ a b "ナギ(梛)". ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典. コトバンクより2023年2月14日閲覧
  14. ^ "樀". 動植物名よみかた辞典 普及版. コトバンクより2023年2月14日閲覧
  15. ^ "南木". 動植物名よみかた辞典 普及版. コトバンクより2023年2月14日閲覧
  16. ^ a b c d . コトバンクより2023年2月14日閲覧
  17. ^ a b c ナギ(市指定天然記念物)”. 行方市教育委員会. 2023年2月16日閲覧。
  18. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 中川重年 (2006). “ナギ”. 樹に咲く花 合弁花・単子葉・裸子植物. 山と渓谷社. pp. 650–651. ISBN 978-4635070058 
  19. ^ a b c d GBIF Secretariat (2022年). “Nageia nagi (Thunb.) Kuntze”. GBIF Backbone Taxonomy. 2023年2月17日閲覧。
  20. ^ a b c d 馬場多久男 (1999). “ナギ”. 葉でわかる樹木 625種の検索. 信濃毎日新聞社. p. 120. ISBN 978-4784098507 
  21. ^ a b c d e f g h i j k l m n o "ナギ(常緑高木)". 日本大百科全書(ニッポニカ). コトバンクより2023年2月13日閲覧
  22. ^ a b c d e f g h i j k l m n o Flora of China Editorial Committee (2008年). “Nageia nagi”. Flora of China. Missouri Botanical Garden and Harvard University Herbaria. 2023年2月16日閲覧。
  23. ^ a b c d e f g h i j 杉本順一. “ナギ”. 世界の針葉樹. 井上書店. p. 154. NCID BN01674934 
  24. ^ 植村誠次 (1965). “マメ科以外の根粒植物について”. 化学と生物 3 (9): 471-476. doi:10.1271/kagakutoseibutsu1962.3.471. 
  25. ^ a b 福原達人. “球果類”. 植物形態学. 2023年2月17日閲覧。
  26. ^ a b 長谷部光泰 (2020). 陸上植物の形態と進化. 裳華房. p. 205. ISBN 978-4785358716 
  27. ^ a b 清水建美 (2001). 図説 植物用語事典. 八坂書房. p. 260. ISBN 978-4896944792 
  28. ^ a b ナギの数量調整の方向性の検討”. 奈良県. 2023年2月16日閲覧。
  29. ^ a b c ナギ”. 熊本大学薬学部 薬草園 植物データベース. 2023年2月16日閲覧。
  30. ^ a b c d e f 大阪府の天然記念物”. 大阪府. 2023年2月16日閲覧。
  31. ^ ナギ”. 日本のレッドデータ 検索システム. 2023年2月12日閲覧。
  32. ^ 文化遺産データベース”. 文化遺産オンライン. 文化庁. 2023年2月15日閲覧。
  33. ^ ナギ(押越 八幡神社)”. 養老町の歴史文化資源. 養老町. 2023年2月16日閲覧。
  34. ^ 市指定文化財 ナギ<天然記念物>”. 伊予市. 2023年2月16日閲覧。
  35. ^ 文化遺産オンライン”. 文化庁. 2023年2月15日閲覧。
  36. ^ 梛紋”. 家紋のいろは. 2023年2月17日閲覧。
  37. ^ a b c d ナギ”. 森林総合研究所 九州支所. 2023年2月16日閲覧。


「ナギ」の続きの解説一覧

梛(なぎ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/28 04:27 UTC 版)

銀のトゲ」の記事における「梛(なぎ)」の解説

綱の幼馴染で、受領娘。女の子っぽいことが大の苦手なので、常に男の格好をしている。髪に梛のをつけている。茨木好意抱いている。特技弓矢茨木は梛に人間らしくない所を見せたくないなどの理由から(出会った当初理由は「自分以外の人の血を吸った絶交」と綱に言われたから)、梛の血を吸わなかった。

※この「梛(なぎ)」の解説は、「銀のトゲ」の解説の一部です。
「梛(なぎ)」を含む「銀のトゲ」の記事については、「銀のトゲ」の概要を参照ください。


梛(ナギ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/08 03:00 UTC 版)

ハツカネズミの時間」の記事における「梛(ナギ)」の解説

脱走した桐子親代わりだった人物自身学園所属しており12歳時に脱走鳴沢製薬と深い関わりがある。

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出典:『Wiktionary』 (2018/07/06 01:26 UTC 版)

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