桜の樹の下にはとは? わかりやすく解説

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桜の樹の下には

作者梶井基次郎

収載図書梶井基次郎全集1巻
出版社筑摩書房
刊行年月1986.8
シリーズ名ちくま文庫

収載図書昭和文学全集 7
出版社小学館
刊行年月1989.5

収載図書幻想文学館 4 悪夢のような異常な
出版社くもん出版
刊行年月1989.8

収載図書檸檬
出版社集英社
刊行年月1991.5
シリーズ名集英社文庫

収載図書梶井基次郎小説全集
出版社沖積舎
刊行年月1991.7

収載図書ちくま日本文学全集 024 梶井基次郎
出版社筑摩書房
刊行年月1992.1

収載図書梶井基次郎小説全集 新装版
出版社沖積舎
刊行年月1995.9

収載図書李陵山月記檸檬愛撫十六
出版社文芸春秋
刊行年月1999.6
シリーズ名文春文庫

収載図書憑き―異形コレクション綺賓館 3
出版社光文社
刊行年月2001.4
シリーズ名カッパ・ノベルス

収載図書現代文学名作
出版社明治書院
刊行年月2003.4

収載図書存在探求 上巻 新装版
出版社學藝書林
刊行年月2003.10
シリーズ名全集 現代文学発見

収載図書脳を鍛え大人名作読本 1 ピアノ檸檬
出版社くもん出版
刊行年月2004.7

収載図書檸檬 桜の樹の下には
出版社フロンティアニセン
刊行年月2005.2
シリーズ名第2刷 (フロンティア文庫)

収載図書梶井基次郎小説全集
出版社沖積舎
刊行年月2007.9

収載図書梶井基次郎
出版社筑摩書房
刊行年月2008.11
シリーズ名ちくま日本文学


櫻の樹の下には

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/05 00:15 UTC 版)

櫻の樹の下には』(さくらのきのしたには)は、梶井基次郎短編小説掌編小説)。散文詩と見なされることもある。満開の桜やかげろうの生の美のうちに屍体という醜や死を透視し惨劇を想像するというデカダンスの心理が、話者の「俺」が聞き手の「お前」に語りかけるという物語的手法で描かれている[1][2]。近代文学に新たな桜観をもたらした作品でもあり、「桜の樹の下には屍体が埋まつてゐる!」という衝撃的な冒頭文は有名である[3][4][注釈 1]


注釈

  1. ^ 共通する桜イメージを主題にした作品に坂口安吾の『桜の森の満開の下』がある[5]村上龍はこの冒頭の一文に影響され、『櫻の樹の下には瓦礫が埋まっている。』というタイトルの随筆とその同名随筆集を出版している。
  2. ^ 短い作品のため、すでに『近代風景』5月号に発表済みの「器楽的幻覚」も同時に掲載された[6]
  3. ^ 詩誌『詩と詩論』は春山行夫が主宰し、北川冬彦安西冬衛飯島正神原泰近藤東竹中郁などの前衛的詩人が参加していた[3]
  4. ^ しかし『詩と詩論』には、「小説」欄はなく、「エッセイ」「詩」「ノオト」「エスキース」「批評その他」の欄だけであった[3][21]

出典

  1. ^ a b c d e 湯ヶ島の日々」(アルバム梶井 1985, pp. 65–83)
  2. ^ a b c d e f 吉川 1995
  3. ^ a b c d e f g h 「第四部 第二章 帰阪」(柏倉 2010, pp. 367–376)
  4. ^ a b 市川 2005
  5. ^ 応傑 2006
  6. ^ a b 「第十二章 小さき町にて――王子町四十四番地」(大谷 2002, pp. 259–282)
  7. ^ a b 鈴木貞美「梶井基次郎年譜」(別巻 2000, pp. 454–503)
  8. ^ 藤本寿彦「書誌」(別巻 2000, pp. 516–552)
  9. ^ ウィリアム・J・タイラー編「外国語翻訳及び研究」(別巻 2000, pp. 640–642)
  10. ^ Dodd 2014
  11. ^ 「第八章 冬至の落日――飯倉片町にて」(大谷 2002, pp. 162–195)
  12. ^ a b 淀野隆三宛て」(昭和2年3月7日付)。新3巻 2000, pp. 197–199に所収
  13. ^ a b c d 「第九章 白日の闇――湯ヶ島その一」(大谷 2002, pp. 196–215)
  14. ^ a b c d e 「第三部 第五章 三好との友情」(柏倉 2010, pp. 280–289)
  15. ^ 「淀野隆三宛て」(昭和2年4月10日付)。新3巻 2000, pp. 207–211に所収
  16. ^ a b 「第三部 第六章 素材」(柏倉 2010, pp. 290–299)
  17. ^ 川端康成宛て」(昭和2年4月30日付)。新3巻 2000, pp. 217–219に所収
  18. ^ a b 「淀野隆三宛て」(昭和2年5月6日付)。新3巻 2000, pp. 221–222に所収
  19. ^ 「淀野隆三宛て」(昭和6年4月6日、12日付)。新3巻 2000, pp. 403–406に所収
  20. ^ a b 「日記 草稿――第十二帖」(昭和3年・昭和4年)。旧2巻 1966, pp. 424–444に所収
  21. ^ a b c d e f g h i 伊藤整「小説作法(第一話)」(月刊文章 1939年3月号)。別巻 2000, pp. 113–117に所収
  22. ^ 伊藤整「文学的青春傳(抄)」(群像 1951年3月号)。別巻 2000, pp. 207–209に所収
  23. ^ a b 「第十一章 悲しき突撃――再び東京へ」(大谷 2002, pp. 243–258)
  24. ^ a b c 伊藤整「櫻の樹の下には」(作品 1932年6月・追悼特集補遺号)。別巻 2000, pp. 316–318に所収
  25. ^ 伊藤整『若い詩人の肖像』(新潮社、1958年12月)。市川 2005, p. 89
  26. ^ 桐山金吾「梶井基次郎『桜の樹の下には』の成立とボードレール的世界」(國學院雑誌 1986年12月)。吉川 1995, p. 29
  27. ^ 相馬庸郎「梶井基次郎・序説」(『橋本佳先生還暦記念文集』 1964年5月)。吉川 1995, p. 29
  28. ^ 飛高隆夫「梶井基次郎ノート―湯ヶ島時代の文学」(大妻国文 1971年3月)。吉川 1995, p. 29


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