桐紋二引両透図鍔とは?

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桐紋二引両透図鍔

きりもんにひきりょうすかしずつば

江戸初期
肥後国
丸形毛彫地透丸耳
縦:84ミリ横:82.8ミリ
切羽厚さ5.2ミリ

二引両は図案的に幔幕まんまく)を彷彿とさせ、これに桐紋が配されて、陣中にある武人の姿がおぼろげに浮かび上がってくる。細川三斎忠興美意識受け継ぐ西垣勘四郎の作風は、多く肥後金工同様に素銅などが持つ質実美観への追求があったと思われる。前時代林又七尾張鍔にみられる鉄骨どのような偶然に起ち現れてくる異質な素材拠ることから離れ、より創造的試みとして、なにものにも囚われない感覚から安定を排した図案構成という形で作品化したところに特徴がある。例えば、わずかに歪み感じられる丸形泥障形(あおりがた)、危うさのある左右非対称形、斜めに切り込まれた透かし部分の線の有り様など、総てが意識的創造されいるにもかかわらず、ごく自然に見る者に訴えかけてくる。微細目が残された地は色合い黒く、渋い光沢を保っており、素毛彫微かに残された鑢目痕跡は錆との複合美感を呈している。
桐紋二引両透図鍔





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