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桃太郎伝説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/02/08 02:21 UTC 版)
『桃太郎伝説』(ももたろうでんせつ)は、ハドソンより発売されたコンピュータRPG、およびそのシリーズ名。
おとぎ話『桃太郎』を題材にしたギャグ満載のコミカルRPGで、監督はさくまあきら、イラストは土居孝幸。音楽をサザンオールスターズの関口和之が担当。
「桃伝」(ももでん)という略称でも広く認知されている。同じ作者の別シリーズの『桃太郎電鉄』シリーズとは「桃伝」「桃鉄」と言い分けることで区別できる。
第1作目はファミリーコンピュータ用ソフトとして1987年10月26日にハドソンより「マル超シリーズ」のVOL .3として発売され、大ヒットを記録した。その後、ゲームを元にしたTVアニメが1989年から1991年まで、テレビ東京系などで放送された。
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概要
物語の導入部はおとぎ話の桃太郎とほぼ同じものであるが、途中には金太郎や花咲かじじいが出てきたりと、おなじみの昔話の登場人物総動員で話は構成されている。
内容はごく普通のRPGだが、敵は鬼や獣、さらにレベルを「段」、ダメージを「打撃」、経験値・MP・HPをそれぞれ「心」「技」「体」と呼び、通貨単位は「両」など和風仕立てになっている。
また、子供の人格形成に悪影響を与えないように配慮されたのか、敵を倒すことを「○○をこらしめた!」、主人公の全滅を「ちから つきはてた!」と表現させるなど、随所にかなりの心遣いがされている。
ギャグ性が非常に強く、第1作が発売された当時流行していたテレビ番組(なるほど!ザ・ワールド)や話題の人物をもじったキャラが出てくるのが特徴。
お供について
お供のイヌ・サル・キジも登場し旅の途中で一匹ずつ仲間になる。桃太郎伝説2を除き、童話の桃太郎に従って、基本的に「きびだんご」をあげることで仲間になる。彼らにはいろいろな能力(作品によって異なる。以下に示すのはその一例)があり桃太郎をサポートする。また彼らを直接操作することはできないが、戦闘中、たまに桃太郎が攻撃した後に追加攻撃する。ちなみに、お供をつけると攻撃力などの桃太郎の能力値が上がる。
- イヌ
- 特技は近辺に他のお供がいないかどうかの調査や、土を掘ってガラクタから宝物を発掘すること。戦闘中は噛むことで攻撃に参加する。
- サル
- 特技は舟を漕いだり、「きんとうん」を呼ぶこと。戦闘中は引っ掻くことで攻撃に参加する。
- キジ
- 特技は偵察で、敵と遭遇すること無く周りの様子を調べられる。戦闘中はつつくことで攻撃に参加し、ときどき体力回復の「きんたんの術」を桃太郎たちにかけてくることもある。
術について
このゲームでは他のコンピュータRPGの「魔法」にあたる「術」というものが存在し、ほぼ全ての術は他のコンピュータRPGでいう「MP」に相当する「技」ポイントを消費することで使用できる。この「術」は、桃太郎や仲間(『II』、PS版)が仙人の庵に行って修行をすることで会得することができる。修行の内容は、多くの場合、仙人との戦闘に勝てば会得できるが、その他にも「長い話を聞く」「巻物をさがす」「10000両払う」など様々である。なお、『外伝』や『新』の桃太郎以外の仲間は「段」の上昇で会得する。下記では代表的な一部の術を紹介する。
- きんたん(金丹)
- 味方の体力を微量に回復できる。どのシリーズでも最初に会得することになる基本的な術であり、序盤の冒険では欠かせない。強化版で「せんきんたん」「まんきんたん」などがある。
- ろっかく(鹿角)
- 桃太郎の必殺技とも言うべき強力な攻撃術。武器の鋭さが増し、敵全員に会心の一撃を与えることができる。消費する技数は固定ではなく最大値の何割かとなっているため段が上がって技数が増えても乱用はできず、経験値稼ぎやボス戦など、使用するタイミングが限られる。
- いなずま(稲妻)
- 名前の通り、空から稲妻を発生させる技で、攻撃のほか、道を塞ぐ岩を砕くのに重宝する。強化版に「おおいなずま」がある。
- ひえん(飛燕)
- 現在地から一度訪れたことのある村まで瞬時に移動する術。ドラクエの「ルーラ」の呪文に相当する。「ルーラ」のように画面を切り替えるのではなく、現在地から目的地まで障害物を一切無視して高速かつ最短距離で駆け抜ける。そのため地図がなくても村の位置関係を把握しやすく、飛んでいる途中にまだ行ったことのない場所を通過する場合もあるためプレイヤーの冒険心をかき立てる。また、この「ひえん」の移動速度はプレイヤーの好みに応じて変更できる。
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- ^ しかし当時広告代理店勤務でハドソンの担当として本作の企画に携わった桝田省治は、進捗確認の為さくまの仕事場を訪れた際に戦闘処理に使用する計算式が全くできてない事を指摘して、結果その場でさくまから現金を渡されて「これでドラクエを買って、どうやっているか分析して計算式を作ってくれ」と要求され、『ドラクエ』(第1作目)と『ドラクエII』をプレイしてその場で独自に計算式を作る破目に陥ったと、あるインタビューで語っている。そのためどの段階で、どれ程の「手ほどき」を受けたのかは不明。
- ^ さくまあきら仕事人裏日記 2010年9月27日付
- ^ ライオン株式会社が洗濯用洗剤「ブルーダイヤ」のテレビコマーシャルで行ったキャンペーンのパロディ
- ^ 山下章によるマイコンBASICマガジン連載記事『コンピュータゲーム・ホンキでPLAY ホンネでREVIEW!!』の1988年5月号掲載分(第2回)『桃太郎伝説』より。この記事は『電脳遊技考 コンピュータゲーム・ホンキでPLAY ホンネでREVIEW!!』のタイトルで単行本化された際にも収録されている。
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