桃園文庫とは? わかりやすく解説

桃園文庫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/27 09:33 UTC 版)

桃園文庫(とうえんぶんこ)は、かつて存在した日本出版社桃園書房1985年から2007年まで刊行していた文庫本レーベル




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桃園文庫

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源氏物語大成」の記事における「桃園文庫」の解説

桃園」とは池田亀鑑雅号であり、「桃園文庫」とは本書作る過程池田亀鑑購入した源氏物語の写本はじめとする伊勢物語』、『土佐日記』等の王朝文学に関する様々な資料を含む池田亀鑑コレクション総称である。これらは、1956年昭和31年12月同人没後しばらくの間同人私邸において亀鑑次男である池田研二らによって生前利用されていたほぼそのままの状態で保存管理されていた(同人住居付随してコンクリート二階建書庫があり、そこで整然と保存されていたとされている)が、東海大学附属図書館館長であった原田敏明池田亀鑑の妻の兄であった関係等からその管理任されるようになったその後1972年昭和47年)に、東海大学建学三十周年事業一環として同大学が一括して購入することが正式に決まり1973年昭和48年11月、ほぼ1年に及ぶ調査目録作成作業の後、保管場所東海大学移され同大学の附属図書館において「桃園文庫」としてまとめて保管されることとなった東海大学では、1976年昭和51年5月に「桃園文庫整理準備委員会」が、さらに1983年昭和58年4月には「桃園文庫整理委員会」が設立され1986年昭和61年3月物語文学中心とした目録『桃園文庫目録 上巻』が、1988年昭和63年3月物語文学以外についての目録『桃園文庫目録 中巻』が出版されている。また「東海大学桃園文庫影印刊行委員会」が設立され1990年平成2年)から1996年平成8年)にかけて、源氏物語大成において校異採用され明融本のほか源氏物語古系図梗概書源氏小鏡源氏さらには伊勢物語土佐日記古今和歌集堤中納言集・紀貫之集・徒然草等を内容とする『東海大学桃園文庫影印叢書』(全13巻)が刊行されているほか、貴重な写本類の展示もしばしば行われている。 なお、阿里本、池田本、国冬本麦生本、肖柏本、天理河内本といった校異源氏物語及び源氏物語大成にその校異採録されているような桃園文庫旧蔵とされる貴重な写本少なくないものが現在天理大天理図書館所蔵になっているこのうち池田本麦生本・阿里本については『源氏物語大成大成 研究編』の「現存重要写本解説」のそれぞれの項目において「戦時中行方不明になった」との記述存在する。これらは古書籍商である弘文反町茂雄の手経て天理図書館入り現在も天理図書館所蔵となっているものであるこの間事情について、弘文反町茂雄はまだ池田亀鑑存命であった1950年昭和25年)に池田亀鑑有力なスポンサー一人であった前田善子のコレクションであった紅梅文庫」の蔵書大量に売り出されたが、その中に「桃園文庫」の蔵書印押されている重要な源氏物語古写本いくつも含まれていたことを知り、これらが散逸した非公開個人所蔵となることを恐れて天理教真柱中山正善一括して買い取ってもらい、天理図書館まとめて管理してもらうことになったと識している。なお、桃園文庫の蔵書紅梅文庫中にあった事情については反町茂雄は「戦時中池田亀鑑何らかの理由物入り生じたため、校異源氏物語完成したことにより手元に置く必要が無くなりかつ多くの巻が揃っているため価値が高いと見られ写本預けるような形で親し前田善子に買い取ってもらったのが戦後の混乱の中で売り出されてしまったのではないか」と推測している。

※この「桃園文庫」の解説は、「源氏物語大成」の解説の一部です。
「桃園文庫」を含む「源氏物語大成」の記事については、「源氏物語大成」の概要を参照ください。

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