査読
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査読(さどく、英: peer review、ピア・レビュー)とは、学術雑誌に投稿された論文を、その分野を専門とする研究者が読んで内容の妥当性などをチェックし、掲載するか否かの判断材料にする評価や検証のことである[1][2]。研究助成団体に研究費を申請する際のそれも指すことがある。審査(しんさ、refereeing)とも呼ばれることがある。
注釈
出典
- ^ a b c 【焦点】福井大教授「査読偽装」か メールで質問事前共有「圧力で従わざるを得ず」/用語解説「査読」『毎日新聞』朝刊2022年6月11日2面(同日閲覧)
- ^ a b 『新英和大辞典』第6版(研究社)
- ^ 『広辞苑』第6版(岩波書店)
- ^ a b c d e Getting published in Nature: the editorial process, Nature
- ^ a b c d e f Manuscript selection
- ^ a b c d PNAS Submission Guidelines
- ^ ACM Transactions on Architecture and Code Optimization誌の査読の解説
- ^ Peer review—reject, accept, or major revision?, The Lancet Neurology, Volume 2, Issue 9, Page 517, September 2003
- ^ a b Reviewer Guide, ACM Transactions on Architecture and Code Optimization
- ^ a b Software and Systems Modeling, Guidelines for Editors
- ^ IEEE Computer Society, Peer Review for Journals
- ^ New England Journal of Medicine, Publication Process
- ^ Applied Physics Express
- ^ Science Express
- ^ 日本物理学会誌投稿規定
- ^ Editorial Policy, Journal of the Physical Society of Japan (JPSJ)
- ^ Mastroianni, Adam. “The rise and fall of peer review” (英語). experimentalhistory.substack.com. 2023年2月16日閲覧。
- ^ 榎木英介『嘘と絶望の生命科学』(文春新書、2014年)pp.188-189
- ^ John Maddox (2003). “How genius can smooth the road to publication.”. Nature 426: 119. doi:10.1038/426119b.
査読制度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/13 11:14 UTC 版)
「HeinOnline」の記事における「査読制度」の解説
ダン・オーデンウォルド(Capstone Information Services&Consulting所属Dan Odenwald)は独立情報専門家協会の公式出版物『コネクション』2017年版「ピアレビュー」欄で次のように述べた。「13世紀にさかのぼるイギリス法解説 English Law Reports から現行のアメリカ法令と注釈書まで、ハインは現代の必読資料や歴史的な断片資料にアクセスを提供し、多くの研究集積に不可欠なツールである」と記したオーデンウォルドは、HOLを「法学研究の貴重資料の宝庫」と表現し、同文中で「頻繁にハインを検索する理由は『レクシスネクシス』『ウェストロー』には編集上の強化がない欠点が認められ、注釈付きの規約や判例法の要約、正式な法的引用サービス」を欠如する」と述べた。「検索ヘルプと検索履歴の配置は見やすく、文書の印刷とダウンロードが簡便、カスタマーサポートとして—研修ガイド、ウェビナー、ライブチャット、直通フリーダイヤルなどはユビキタスでもある。」と当サービスを評した。
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査読制度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 22:06 UTC 版)
学術雑誌に掲載される論文の多くは、査読制度によって内容の判断が行われる。研究者の業績評価においては、査読のある論文と、査読の無い論文を区別することが通例である。 査読制度とは、著者にはその名前を伏せておく査読者(レフェリー)によって論文の内容について審査を行い、掲載(アクセプト)、修正後に掲載、再査読、掲載拒否(リジェクト)などの判定を行うものである。何度かの修正を経て学術雑誌に掲載される場合は、初版の投稿から掲載まで数か月から数年を要することが多い。 査読制度は投稿された論文の中から一定水準のものを抽出するに当たっては有効であるが、論文の優劣に絶対的な基準は無いため、一定水準の論文が選定された後は査読者と論文の相性によって採択の可否が左右される場合もある。したがって、ひとつの論文がある雑誌に掲載拒否されても、別の学術雑誌では掲載されるという場合もある。このため、稀に同一論文を同時に複数雑誌に投稿することが起こるが、モラルに反する行為であるから行ってはならない。判明すれば有形無形に相応のペナルティが課されることがある。もちろん、一度掲載拒否された論文を別の学術雑誌に投稿することはモラル違反ではない。 査読者に指名される者は、当該論文の分野における専門家であるのが普通である。論文の執筆者とは、学会においてライバル関係にあることもしばしばであり、査読にあたって故意にライバルの論文掲載を妨害したり、故意に掲載拒否の判定をして時間を稼ぎ、その間に査読した論文から得られた知識をもとに自分の論文として先に発表してしまうという行為が発生することもある。これらは査読制度のルールがしっかり整備された学会においては、厳しく処罰されることになっている。そうしたルールが整備された論文誌に掲載された論文は高い評価を得られる。また、エヴァリスト・ガロアのように、従来の学問にまったく無かったような画期的な新発見に対して、査読者がその真価を理解できずに掲載が拒否され、後にその価値が判明する場合も稀にある。
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