かしわざきかりわ‐げんしりょくはつでんしょ〔かしはざきかりは‐〕【柏崎刈羽原子力発電所】
柏崎刈羽原子力発電所
(柏崎刈羽原発 から転送)
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柏崎刈羽原子力発電所(かしわざきかりわげんしりょくはつでんしょ)は、新潟県柏崎市及び刈羽郡刈羽村にまたがる東京電力ホールディングスの原子力発電所。略称はKK(ケーケー)。
注釈
- ^ この教訓から、東京電力では緊急時対応拠点となる施設として「免震重要棟」という名称の免震構造の2階建ての建物を柏崎刈羽・福島第一・第二の各原子力発電所に設置し、各発電所の緊急時対策室をこの建物に移転させた(各発電所とも2010年中に完成)[15]。また、東北電力でも、女川原子力発電所の事務本館の機能拡張に際して事務本館全体を免震構造で新築し、「事務新館」の名称で2011年10月に完成した(8階建て)[16]。結果としてこれが、2011年に発生した福島第一原発事故の現場において、なくてはならない存在として効力を発揮することになった。事故現場の東電及び協力会社の誰もが「免震重要棟がなければ原発事故対応は不可能だった」あるいは「まだ設置されてない各地の原発が再稼働するのは無謀」などと、インターネットSNSやマスコミインタビューにおいて口を揃えて断言。屋内拠点がないと降り注ぐ放射性微粒子を回避もできず被曝回避ができない上に会議室や休憩所がないばかりかまして着替えや飲食寝泊まりすらできないからである。
- ^ 出された放射性物質の入った水の量は約1.2立方メートルで、放射能量は約90,000ベクレル、濃度では80Bq/L相当である。ちなみにラドン温泉である村杉温泉の源泉は2700Bq/L 、三朝温泉の源泉は9300Bq/Lに相当する ラドン温泉と健康 ATOMICA
- ^ 学術用語ではない。安全率の項参照
出典
- ^ 新潟県原子力安全対策課
- ^ 「発電所の概要」東京電力HDサイト
- ^ 海外の原子力発電所の現状(1997年) (02-06-01-02) - 原子力百科事典ATOMICA
- ^ 柏崎刈羽原子力発電所からの送電線 柏崎市HP・柏崎刈羽原子力発電所の状況
- ^ 岡田知弘「世界一の原発サイトはいかにつくられたのか」
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- ^ 概念設計、基本設計当初からメーカー3社(GE、東芝、日立)が 協力して共同作業を実施
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- ^ 「100万V設計送電線(UHV)」東京電力HDサイト
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- ^ 柏崎刈羽原子力発電所7号機原子炉建屋(管理区域)内における水漏れについて
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- ^ 日経新聞 柏崎刈羽原発、市長が緊急使用停止命令・「安全性確認できず」 - ウェイバックマシン(2007年10月6日アーカイブ分)
- ^ Nuclear plant shut down in wake of Japanese quake CBC 2007年7月17日
- ^ 刈羽原発海外報道の風評被害甚大[リンク切れ] 日刊スポーツ 7月25日
- ^ 「こうしてニュースは造られる」 小島正美著 エネルギーフォーラム
- ^ 柏崎刈羽原子力発電所7号機の炉内点検状況について
- ^ 柏崎刈羽原子力発電所6号機の炉内点検状況について
- ^ TEPCO : TEPCOニュース | 12月24日付読売新聞「柏崎原発では『震度7』」について
- ^ 中越沖地震、柏崎原発では「震度7」…東電報告せず。読売新聞、2007年12月24日
- ^ 原発老朽化問題研究会 『まるで原発などないかのように—地震列島、原発の真実』(2008年、現代書館)
- ^ 柏崎刈羽原発:「有意な損傷なし」調査したIAEA会見[リンク切れ]
- ^ 柏崎刈羽原発:7号機が営業運転再開 2年5カ月ぶり[リンク切れ] 毎日新聞 2009年12月28日
- ^ 柏崎刈羽原発:6号機が営業運転再開 その日作業員2人けが /新潟[リンク切れ] 2010年1月19日 毎日新聞
- ^ 新潟県中越沖地震後の当社柏崎刈羽原子力発電所1号機の営業運転再開について
- ^ 新潟県中越沖地震後の当社柏崎刈羽原子力発電所5号機の営業運転再開について
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- ^ 政府が東電再建計画を認定、原発再稼働と脱国有化-株価上昇 - ウェイバックマシン(2016年3月4日アーカイブ分) bloomberg
- ^ 柏崎刈羽原発:再稼働是非、住民投票で 署名集めへ市民団体 /新潟 毎日新聞 2012年4月30日
- ^ 新潟県と東電の会談物別れ 拙速対応に強く反発 - ウェイバックマシン(2013年7月9日アーカイブ分)神戸新聞2013/7/5
- ^ 「泉田知事、東電と再会談「調整中」 」 - ウェイバックマシン(2013年7月15日アーカイブ分)新潟日報2013/07/11 14:46
- ^ 柏崎刈羽原発「粛々と審査」 規制委・田中委員長 日本経済新聞2013/7/10
- ^ 「柏崎刈羽原発:新潟知事「拒まず」 東電社長との再会談」 毎日新聞2013年07月11日
- ^ TEPCO:プレスリリース | 協力企業社員の計画線量超えの発生について 東京電力 2006/07/12
- ^ 5号機の燃料集合体における一部燃料棒の接触 原子力規制委員会 2013/12/12
- ^ 「柏崎刈羽原発の不正入室問題 東電への対処など議論へ」【NHK】2021年2月3日付
- ^ 「柏崎刈羽原発でまた問題発覚 防護設備が長期間“機能喪失”「極めて深刻な状態」【新潟】」【NST新潟総合テレビ】2021年3月16日付
- ^ 「核防護不備 「最悪」評価が確定 柏崎刈羽原発 東電社長謝罪」【新潟日報】2021年3月19日付
- ^ “柏崎刈羽「運転禁止」 東電のテロ対策不備―是正命令を正式決定・規制委”. JIJI.COM (2021年4月14日). 2021年4月14日閲覧。
- ^ “「当然」「姿勢正して」 柏崎刈羽原発燃料装塡禁止 地元から厳しい声”. 新潟日報モア (2021年4月15日). 2021年4月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021-04-015閲覧。
- ^ “柏崎刈羽原発7号機の安全対策工事 新たに約70件の"工事未完了"見つかる”. NNN Nippon News Network (2021年6月9日). 2021年6月10日閲覧。
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