林富士馬
林富士馬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 04:28 UTC 版)
詩人、医師。富士正晴を通じて知り合い、同人雑誌『まほろば』『曼荼羅』『光耀』などで交遊を持った。初対面の時に林が「ビールでも飲もうか」と振る舞おうとするが、三島はきれいな言葉遣いで断ったため、「それで林はゾッコン参っちゃったんや」と富士は回想している。林は三島が19歳の時、〈戦後の世界に於て、世界各国人が詩歌をいふとき、古今和歌集の尺度なしには語りえぬ時代がくることを、それらを私は評論としてでなく文学として物語つてゆきたい〉 と決意していたことに触れ、決して器用ではない三島はそれを獲得するために「刻苦勉励の一生」を送り、「人の知らぬ屈辱のなかで、男らしく愚痴を云わずに、ひとり、たたかっていたのである」と追悼した。
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