松田氏
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松田氏（まつだし）は、相模国足柄に発祥した藤原秀郷流波多野氏一族、並びにそれから派生したと見られる室町時代に備前国西部一帯に勢を張った家系、室町時代に奉行衆として仕えた丹後を拠点とする桓武平氏流の一族が知られている[1][注釈 1]。
注釈
- ^ 奉公衆の波多野氏一族とは別の家系であることが判明している[2]
- ^ 丹後松田氏の出自が藤原姓公親流であるという説の根拠であると思われるが、丹後松田系図にある平姓の公親とは年代的にも別人である。
- ^ 後宇多天皇の御匣として仕えたのち、後宇多天皇の側妃となったとする説が多いが、年代や他の史料などから鑑みると後宇多天皇の出家と前後して崩御した後二条天皇（後宇多天皇の第一皇子）の後宮であった可能性も否定できない。
- ^ 『言継卿記』大永7年10月24日条に侍所開闔松田頼興（対馬守亮致の初名）が足利義晴の出陣に兵200を率いて従ったこと、同天文14年6月17日条に祇園祭の際に発生した喧嘩騒ぎを侍所開闔松田盛秀（対馬守）が300人を動員して鎮圧したことが記されている。
出典
- ^ 東寺百合文書（室町幕府過所）丹後守平朝臣（松田晴秀）
- ^ a b 榎原雅治「<研究報告>新出「丹後松田系図」および松田氏の検討」（PDF）『東京大学史料編纂所研究紀要』第4巻、東京大学、1993年、89-104頁、ISSN 09172416、NAID 110000538968。
- ^ 福永酔剣『日本刀大百科事典』 1巻、雄山閣、1993年、126頁。ISBN 4-639-01202-0。
- ^ 松田長秀
- ^ 国立国会図書館：松田丹後守長秀記
- ^ 武政規範 - 東京国立博物館デジタルライブラリー
- ^ [書写者不明]『武政軌範』[書写者不明]、1---。hdl:2324/1001419922。CRID 1130000793773492992。 巻末に「右武政軌範者松田豊前守真筆」とあり]
- ^ 続群書類従 １６上(和歌部)：松田丹後守平貞秀集（和歌集）
- ^ “鎌倉文化研究会『鎌倉』123号游酔庵文庫蔵『松田丹後守長秀記』遠藤 明子”. 2018年12月22日閲覧。
- ^ “コトバンク「松田長秀」”. 2018年12月22日閲覧。
- ^ 田中誠「康永三年における室町幕府引付方改編について」（PDF）『立命館文學』624号（杉橋隆夫教授退職記念論集）、立命館大学、2012年1月、712-722頁、ISSN 02877015、NAID 110009512391。
- ^ 八坂神社文書「祇園会山鉾事」：今度御再興巳後、山鉾次第町人等諍論之間、鬮取次第也、前々日町人等来愚邸鬮取之、雑色等来入申付之（松田頼亮）
- ^ 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス 小熊英二研究会：京都における文化変容の可能性ー祇園祭の事例からー
- ^ 奈良大教授 河内将芳氏 2017年10月4日付 中外日報（論)
- ^ 鷹山の歴史 ―山の形態変化を中心に―（公益財団法人祇園祭山鉾連合会）
- ^ 平安京から京都へ－その都市民の歴史－ 五島 邦治
- ^ 京都市 編「祇園会の再興」『近世の胎動』学芸書林〈京都の歴史 第3巻〉、1968年、603頁。
- ^ 脇田春子『中世京都と祇園祭』吉川弘文館〈読みなおす日本史〉、2016年。
- ^ 早稲田大学図書館 松田丹後守貞秀所蔵太刀：松田氏之子孫ハ立入左京亮・・・の追加注釈がある。
- ^ 設楽薫「室町幕府奉行人松田丹後守流の世系と家伝史料 ―「松田長秀記」の成立について―」『室町時代研究』第2号、東京大学史料編纂所、2008年、10頁。
- ^ 京都市歴史資料館 京都の史料12「禁裏御倉職立入家文書」
- ^ 「城郭探訪」立入城 近江国(守山)
- ^ 京都府・市町村共同 統合型地理情報システム（GIS）日ケ谷城跡（遺跡番号：1）
- ^ 山城賛歌 日ヶ谷城跡（京都府宮津市）
- ^ 国立国会図書館：「与謝郡史．上」
- ^ 国立国会図書館：「与謝郡史．下」日ケ谷城（266/500）
- ^ 「丹後の地名」金剛心院（宮津市日置）
- ^ 小堀遠州・本阿弥光悦
- ^ 奉行衆#その後
- ^ 京都市姓氏歴史人物大辞典編集委員会 京都市姓氏歴史人物大辞典
- ^ 藤井學「<論説>近世初頭における京都町衆の法華信仰 (特集 : 都市研究)」『史林』第41巻第6号、史学研究会 (京都大学文学部内)、1958年11月、520-541頁、doi:10.14989/shirin_41_520、hdl:2433/249377、ISSN 0386-9369、NAID 120006818155。 p.528 より
- ^ 国史大辞典 第12巻（ふ～ほ）：「本阿弥家」
- ^ 林屋辰三郎『日本史論聚』 5巻、岩波書店、1988年、74頁。
- ^ 河村昭一『南北朝・室町期一色氏の権力構造』戎光祥出版〈戎光祥研究叢書 8〉、2016年6月、280頁。
- ^ 『官職制度沿革史』著者: 小中村清矩
- ^ 田中誠「室町幕府奉行人在職考証稿(1) －元弘3年(1333)～康永3年(1344)－」（PDF）『立命館文學』第651号、立命館大学人文学会、2017年3月、1110-1090頁、ISSN 0287-7015、NAID 40021181219。
- ^ 玉蟲敏子、内田篤呉、赤沼多佳『もっと知りたい本阿弥光悦 生涯と作品』東京美術、2015年9月、10頁。
- ^ 国史大辞典 第12巻（ふ～ほ）：「奉行」の項
- ^ 「光悦考」十五代 樂吉左衛門（淡交社）：P16[菅原氏松田本阿弥家図]、P19[推定本阿弥家系譜]
- ^ 京都府・市町村共同 統合型地理情報システム（GIS）松田遺跡（遺跡番号：6531）
- ^ 京都府・市町村共同 統合型地理情報システム（GIS）松田城跡（遺跡番号：6729）
- ^ 「丹後の地名」京丹後市大宮町河辺
- ^ 山家浩樹二「室町幕府前期における奉行人の所領」『室町時代研究』第2号、東京大学史料編纂所、2008年、203頁。
- ^ 「一色軍記」
- ^ “「丹後一色氏の家臣団」梅本正幸、一色正人”. 2018年12月23日閲覧。
- ^ 『吾妻鏡』承元4年6月3日条
- ^ 『関八州古戦録』
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