杼製作とは? わかりやすく解説

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杼製作

名称
杼製作
ひせいさく

区分
選定保存技術

保持
長谷川淳
はせがわ じゅんいち>
京都府

解説
は,機織りの際に不可欠な道具である。織物経糸と緯糸組み合わせによって構成されるが,機にかかる経糸開口させた時,経糸の問に緯糸を通す道具として用いられるには織物種類により多様な型式があり,縫い取り,すくい投げ弾き(トビヒ,バッタンビ),綴織の地用の,細幅用のの6種に大別されるが,さらに一定の規格品のほか注文による特殊ながあり,その種類は多い。
主な材料10年以上乾燥させた九州(特に宮崎県)産の赤樫で,このほか,滑らかに転がるように両側はめ込む駒(薩摩黄楊製),糸を通す糸口(磁器製),緯糸を巻く木管両端保護する金(砲金製),バネ組み込んだ竹弦(孟宗竹製)などの部品がある。


杼製作

主名称: 杼製作
ふりがな ひせいさく
認定区分 個人
種別 工芸技術
選定年月日 1999.06.21(平成11.06.21)
解除年月日
解説文: は、機【はた】織りの際に不可欠な道具である。織物は経【たて】糸と緯【ぬき】糸の組み合わせによって構成されるが、機にかかる経糸開口させたとき、経糸の間に緯糸を通す道具として、用いられる
 は、織物種類によりさまざまな型式がある。縫い取り、すくい投げ、弾【はじ】きトビヒ、バッタンビ)、綴織つづれおり】の地用の、細幅用の六種大別されるが、さらに一定の規格品のほか注文による特殊ながあり、その種類は多い。
 主な材料九州(特に宮崎県)産の赤樫で、一〇年以上乾燥させた良質の材を用いる。このほか、滑らかに転がるように両側はめ込む駒(薩摩黄楊【つげ】製)、糸を通す糸口磁器製)、緯糸を巻く木管【もつかん】、の両先端保護する金【かね】(砲金ほうきん】製)、バネ組み込んだ竹弦【たけづる】(孟宗竹もうそうちく】製)などの部品がある。
 戦前まで十数軒の専業のヒイヤ(屋)があった京都西陣でも、現在、製作を続けているのは一軒のみである。手機【てばた】に不可欠なは、無形有形文化財保存に欠くことのできない用具であり、伝統的な製作技術保存伝承を図ることが急務となっている。
選定保存技術(個人)のほかの用語一覧
工芸技術:  手機製作  杼製作  漆刷毛製作  漆掻き用具製作  漆濾紙  烏梅製造  玉鋼製造


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