東院(伽藍)
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南大門(みなみだいもん) - 日露戦争戦勝を記念して1908年頃再建された正門。屋根の四隅に四天王像、上の向かって左から龍・迦陵頻伽2体・鳳凰がいる。 金堂(本堂) - 元禄12年(1699年)再建。堂の中に入って本尊の周りを後ろまで回って間近に拝観できる。この堂の背後にはかつて講堂があった。本尊薬師如来坐像(仏師・北川運長の製作、檜材寄木造、漆箔、玉眼、像高約3mの丈六仏、元禄13年作) 五重塔 - 1902年完成。4代目。高さ43m(礎石上〜相輪頂上)。五智如来の内4如来が1層に中尊大日如来は5層に祀られる。毎年5月の連休中に2層目まで入れ、4如来と心柱が拝観でき、2層目から境内を見渡せる。 釈迦堂(勅願常行堂) - 延宝年間(1673年-1681年)再建。江戸時代作の釈迦如来坐像を拝顔できる。元は御影堂で天保2年(1831)御影堂が新築されたとき移された。 鐘楼 - 江戸時代末期再建。袴腰型式。梵鐘は昭和33年(1958)作。つくことはできない。 赤門 - 本来は東門の名称だが朱色であるがゆえ赤門と呼ばれる。 天神社 - 1914年建立。 龍王社 - 1808年建立、1861年改修。池の小島にあり雨乞祈願のための社で善如龍王を祀る。 経蔵 - 経典を収めた六角形の塔の形をした輪蔵が置かれている。 佐伯祖廟 - 佐伯善通卿「佐伯明神」と玉寄御前「玉寄明神」を祀る。 五社明神 - 周辺の鎮守神を祀る。北社殿に大麻明神・大歳明神・蕪津明神、南社殿に雲気明神・広浜明神。 三帝御廟 - 後嵯峨天皇・亀山天皇・後宇多天皇、1964年に北100mより移される。 法然上人逆修之塔 - 高さ約130cmの石造の五輪塔。 旅大師堂 - 上部に弘法大師を彫った石柱で、遍路道にあった道標。 足利尊氏利生塔 - 高さ2.8mの角礫凝灰岩の五重石塔。南北朝の戦乱による犠牲者の霊を弔う。 西国・坂東・秩父各霊場の写し石仏が五百羅漢の石仏と共に現代になって、東院伽藍の周りに配置された。 中門 - 江戸時代末期再建、2018年改修。 南大門から入ると右に五重塔が聳え、正面に本堂がある。本堂手前を左にまっすぐ進むと、中門で東院を出て塔頭寺院の間を行くと、西院(御誕生院)に至る。廿日橋を渡り仁王門、回廊を経て正面に大師堂がある。納経所は仁王門をくぐってすぐに右に行けばある。 赤門 経蔵 佐伯祖廟 五社明神と大楠 法然上人逆修之塔
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