東求堂とは? わかりやすく解説

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とうぐ‐どう〔‐ダウ〕【東求堂】

読み方:とうぐどう

京都慈照寺銀閣寺)にある足利義政持仏堂文明18年(1486)建立


東求堂

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 04:50 UTC 版)

慈照寺」の記事における「東求堂」の解説

東求堂(とうぐどう)は一重入母屋造檜皮葺で、文明18年1486年)の建立である。軒は疎垂木組物舟肘木用いる。義政持仏堂として建立されたものであるが、様式的には住宅建築要素が強い。 平面正方形で、東西南北の各面とも6.9メートル三間四方規模である(ここで言う「間」は畳の長辺長さ)。南を正面とし、内部は4室に分かれる正面側は西(向かって左)を8畳大の仏間、東を縦4畳の室とする。奥側は西が6畳、東が「同仁斎」と呼ばれる4畳半の書斎である。仏間は床を板敷天井を折上小格天井とする。他の3室は畳敷天井は棹縁天井とし、室境はいずれも襖とする。 仏間正面奥に須弥壇設け阿弥陀如来立像安置西側は襖の奥に位牌設け、南寄り法体足利義政像を安置する仏間の襖は現在は白紙が貼られているが、当初狩野正信筆の十僧図があった。東求堂の西側外面仏間の外にあたる位置では外壁一部床の間状に後退し、その部分が縁に面した腰掛になっている。これは昭和39年 - 40年1964年 - 1965年)の解体修理時に復元したのである。『蔭涼軒日録』に「西向きの床」と記されいたものがこの腰掛にあたる。仏間正面中央間を桟唐戸両開き、その両脇連子窓腰板壁とするが、それ以外の堂の外面舞良戸か壁とする。 東北位置する4畳半(同仁斎)は、北面左側半間幅の違棚、その右に一間幅の書院出文机)を設ける。と書院は回縁に張り出す形で設けられ書院部分外側舞良戸内側明障子とする。このと書院はこの種の座敷飾りとしては現存最古のもので、床の間違棚付書院という座敷飾り定型化する以前の、書院造源流といえるのである解体修理時に同仁斎の部材から「いろりの間」の墨書が見つかっており、当初室内に炉が切られ点てていたとみられる茶道史では江戸時代以来同仁斎は四畳半茶室始まり伝えられており、堀口捨己は『君台観左右帳記』に描写される同仁斎の座敷飾り論拠として義政時代同仁茶室説を支持している。 「東求堂」と「同仁斎」の名は義政の命で横川景三おうせんけいさん)が撰した候補のなかから義政選んだもので、「東求堂」は「東方の人、念じて西方生ずるを求む」(六祖壇経)、「同仁斎」は「聖人一視して同仁」(韓愈)を出典とする。 扁額「東求堂」は足利義政の筆、扁額「隔簾」は相国寺派5代管長大津櫪堂の筆である。 現在の東求堂は方丈東側に建つが、当初もう少し銀閣寄り、現在「向月台」と呼ぶ砂盛のあるあたりに建っていたと推測されている。

※この「東求堂」の解説は、「慈照寺」の解説の一部です。
「東求堂」を含む「慈照寺」の記事については、「慈照寺」の概要を参照ください。

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