東寺長者とは? わかりやすく解説

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東寺長者

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 01:52 UTC 版)

東寺長者(とうじちょうじゃ)は、東寺(教王護国寺)の管理者・長官である僧侶の呼称。東寺真言宗の長であると共に、真言宗の最高位としての権威を兼ね備えた。正式には単に長者(ちょうじゃ)と呼ばれているが、氏長者と紛らわしいために「東寺長者」と呼ばれることが多い。厳密な意味での初代長者は、承和3年(836年)5月に補任された実恵である。ただし、後世の寺伝では、東寺別当だった弘法大師空海を第1世長者と数える場合が多い。はじめは定員1名だったが、順次増員されて最終的に安和2年(969年)に定員4名となり、その中での筆頭は特に一長者(いちのちょうじゃ[1])または一阿闍梨と呼ばれた。また、一長者は律令制における全仏教界の上首である法務(正法務)も兼任する慣例だった。


  1. ^ 百科事典マイペディア. “文観”. コトバンク. 株式会社DIGITALIO. 2020年10月17日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h 夏目 1997.
  3. ^ 夏目 1997b.
  4. ^ a b c d e f 内田 2010, pp. 201–204.


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