李白とは? わかりやすく解説

り‐はく【李白】

読み方:りはく

701〜762]中国盛唐期の詩人中国最大詩人一人西域生まれ綿州四川省)で成長。字(あざな)は太白(たいはく)。号、青蓮居士玄宗朝に一時仕えた以外、放浪一生送った好んで酒・月・山詠み道教幻想に富む作品残した詩聖杜甫に対して詩仙とも称される。「両人対酌して山花開く、一杯一杯一杯」「白髪三千丈愁いに縁(よ)りて個(かく)の似(ごと)く長し」など、人口に膾炙(かいしゃ)した句が多い。


李白

作者国枝史郎

収載図書国枝史郎伝奇短篇小説集成 第1巻 大正十年昭和二年
出版社作品社
刊行年月2006.10


李白

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/22 11:53 UTC 版)

李 白(り はく、拼音: Lǐ Bái701年長安元年) - 762年10月22日宝応元年9月30日))は、中国盛唐の時代の詩人である。太白(たいはく)。は青蓮居士[注釈 1]。唐代のみならず中国詩歌史上において、同時代の杜甫とともに最高の存在とされる。奔放で変幻自在な詩風から、後世に『詩仙』と称される。


注釈

  1. ^ 号の由来は、従来、李白の出身地である「青蓮郷」にちなむ。楊慎『丹鉛続録』:「李白生於彰明県之青蓮郷,其詩云『青蓮居士謫仙人』是也。」とされていたがこれは誤り。近年では仏教用語としての「青蓮」(水蓮の一種。仏典に頻出し、仏の目に喩えられる)にちなむものであることが論証されている。松浦友久「李白における蜀中生活―客寓意識の源泉として―」[1]
  2. ^ 通説では「729年の作」だが異説あり[要出典]
  3. ^ 『旧唐書』などに見える「会稽で友人となった道士呉筠の推薦を受け、長安を訪れた」という記述は、近年の研究で否定されている[13]
  4. ^ 石川忠久のように「725年の初めて蜀の地を離れた時の作」とする説もある[要出典]
  5. ^ 白帝城から長江下流の江陵湖北省荊州市荊州古城:江陵古城)まで直線距離で250kmある。罪を得て夜郎に流される李白が、赦免されて江陵に戻る事ができるようになった嬉しさがあらわれている。
  6. ^ 兩岸猿聲啼不盡(啼いて尽きざるに)との異同があるが、教科書などでは“啼不住”が一般的である。

出典

  1. ^ 『李白伝記論―客寓の詩想―』研文出版、1994年
  2. ^ 「李白と杜甫の事典」p27 向嶋成美編著 大修館書店 2019年11月20日初版第1刷
  3. ^ 「李白 漂泊の詩人 その夢と現実」(書物誕生 あたらしい古典入門)p5-12 金文京 岩波書店 2012年10月24日第1刷発行
  4. ^ 胡懷琛『李太白的国籍问题』〈逸经 第一期〉1936年3月。 
  5. ^ 胡懷琛『李太白通突厥文及其它』〈逸经 第十一期〉1936年8月。 
  6. ^ 陳寅恪 (1935). 李太白氏族之疑問. 清華大学学報中国語版. 清華大学出版社中国語版. https://web.archive.org/web/20220307123304/https://mwenku.lingfengyun.com/view-12c802c5c7214619bd80b0e45dc6c2f5.html. 
  7. ^ 劉學銚『五胡興華:形塑中國歷史的異族』知書房、2004年8月1日、87頁。ISBN 9867640411https://www.google.co.jp/books/edition/五胡興華/OTLKluJnuMAC?hl=ja&gbpv=1&pg=PA87&printsec=frontcover 
  8. ^ 「李白 漂泊の詩人 その夢と現実」(書物誕生 あたらしい古典入門)p37 金文京 岩波書店 2012年10月24日第1刷発行
  9. ^ 「李白と杜甫の事典」p29-31 向嶋成美編著 大修館書店 2019年11月20日初版第1刷
  10. ^ a b c d 「李白と杜甫の事典」p33 向嶋成美編著 大修館書店 2019年11月20日初版第1刷
  11. ^ 「李白と杜甫の事典」p35 向嶋成美編著 大修館書店 2019年11月20日初版第1刷
  12. ^ a b c d e 「李白と杜甫の事典」p36 向嶋成美編著 大修館書店 2019年11月20日初版第1刷
  13. ^ 郁賢皓『李白叢考』
  14. ^ 「李白と杜甫の事典」p37 向嶋成美編著 大修館書店 2019年11月20日初版第1刷
  15. ^ 「李白 漂泊の詩人 その夢と現実」(書物誕生 あたらしい古典入門)p182-184 金文京 岩波書店 2012年10月24日第1刷発行
  16. ^ 「李白と杜甫の事典」p39-41 向嶋成美編著 大修館書店 2019年11月20日初版第1刷
  17. ^ 「李白 漂泊の詩人 その夢と現実」(書物誕生 あたらしい古典入門)p189-192 金文京 岩波書店 2012年10月24日第1刷発行
  18. ^ 「李白と杜甫の事典」p42-43 向嶋成美編著 大修館書店 2019年11月20日初版第1刷
  19. ^ 「李白と杜甫の事典」p43-44 向嶋成美編著 大修館書店 2019年11月20日初版第1刷
  20. ^ 「李白と杜甫の事典」p134-135 向嶋成美編著 大修館書店 2019年11月20日初版第1刷
  21. ^ 「李白と杜甫の事典」p46-48 向嶋成美編著 大修館書店 2019年11月20日初版第1刷
  22. ^ 「李白と杜甫の事典」p48-50 向嶋成美編著 大修館書店 2019年11月20日初版第1刷
  23. ^ a b 「李白と杜甫の事典」p53-54 向嶋成美編著 大修館書店 2019年11月20日初版第1刷
  24. ^ 「李白と杜甫の事典」p62 向嶋成美編著 大修館書店 2019年11月20日初版第1刷
  25. ^ 「李白と杜甫の事典」p70 向嶋成美編著 大修館書店 2019年11月20日初版第1刷
  26. ^ 「李白 漂泊の詩人 その夢と現実」(書物誕生 あたらしい古典入門)p19-20 金文京 岩波書店 2012年10月24日第1刷発行
  27. ^ 「李白 漂泊の詩人 その夢と現実」(書物誕生 あたらしい古典入門)p235 金文京 岩波書店 2012年10月24日第1刷発行
  28. ^ 「漢詩をたのしむ」p102 林田愼之助 講談社現代新書 1999年2月20日第1刷発行
  29. ^ 「李白と杜甫の事典」p562-566 向嶋成美編著 大修館書店 2019年11月20日初版第1刷
  30. ^ 「李白と杜甫の事典」p6 向嶋成美編著 大修館書店 2019年11月20日初版第1刷
  31. ^ 「李白と杜甫の事典」p31 向嶋成美編著 大修館書店 2019年11月20日初版第1刷
  32. ^ 「李白 漂泊の詩人 その夢と現実」(書物誕生 あたらしい古典入門)p134-138 金文京 岩波書店 2012年10月24日第1刷発行
  33. ^ 「李白と杜甫の事典」p55 向嶋成美編著 大修館書店 2019年11月20日初版第1刷
  34. ^ 「李白 漂泊の詩人 その夢と現実」(書物誕生 あたらしい古典入門)p75 金文京 岩波書店 2012年10月24日第1刷発行
  35. ^ https://www.lungshan.org.tw/tw/02_2_11_gods.php 「水仙尊王」艋舺龍山寺 2023年11月8日閲覧
  36. ^ 「李白 漂泊の詩人 その夢と現実」(書物誕生 あたらしい古典入門)p61-62 金文京 岩波書店 2012年10月24日第1刷発行
  37. ^ 「李白 漂泊の詩人 その夢と現実」(書物誕生 あたらしい古典入門)p189-192 金文京 岩波書店 2012年10月24日第1刷発行
  38. ^ 「李白 漂泊の詩人 その夢と現実」(書物誕生 あたらしい古典入門)p63-64 金文京 岩波書店 2012年10月24日第1刷発行
  39. ^ 「李白と杜甫の事典」p36-37 向嶋成美編著 大修館書店 2019年11月20日初版第1刷
  40. ^ 「李白と杜甫の事典」p44 向嶋成美編著 大修館書店 2019年11月20日初版第1刷
  41. ^ 「李白と杜甫の事典」p45 向嶋成美編著 大修館書店 2019年11月20日初版第1刷
  42. ^ 「李白と杜甫の事典」p12-13 向嶋成美編著 大修館書店 2019年11月20日初版第1刷
  43. ^ 中国詩人選集第7巻李白上. 岩波書店. (1957.11-1958.10). ISBN 4-00-100507-7. OCLC 959654725. https://www.worldcat.org/oclc/959654725 
  44. ^ https://www.afpbb.com/articles/-/3171117 「唯一現存、李白の真筆が「張伯駒記念展」で紹介される理由は?北京・故宮博物院」AFPBB 2018年4月14日 2023年11月9日閲覧
  45. ^ a b 宋蜀本『李太白文集』(静嘉堂文庫蔵)や清の王琦『李太白文集輯註』などに従う。なお『唐詩三百首』など中国の通行本の多くは第1句を「明月光」、第3句を「望明月」に作るが、これは明清以降の改変である。ノート:李白参照。
  46. ^ 「李白と杜甫の事典」p6-10 向嶋成美編著 大修館書店 2019年11月20日初版第1刷
  47. ^ 「李白と杜甫の事典」p733-734 向嶋成美編著 大修館書店 2019年11月20日初版第1刷
  48. ^ a b 「李白と杜甫の事典」p735-736 向嶋成美編著 大修館書店 2019年11月20日初版第1刷
  49. ^ 化粧品「レブロン」の中国ブランド名は超一級だった、破産法申請に震撼 | 莫邦富の中国ビジネスおどろき新発見 | ダイヤモンド・オンライン



李白

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 03:27 UTC 版)

夜は短し歩けよ乙女 (漫画)」の記事における「李白」の解説

本名不明三階建ての「電車」と称する車に乗っている。地蔵のような外見をしており、乙女から見間違えられた。悪名高い高利貸であり、乙女飲み比べをして東堂借金チャラにした。また第二集占い横丁行った自分に当たりが来るよう仕向け、車をひっくり返されかけていた。

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李白

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/15 15:02 UTC 版)

郭子儀」の記事における「李白」の解説

李白は安史の乱では粛宗の弟の永王李璘従ったが、永王が叛いたためにその臣下であった李白もまた囚われの身となり、罪に服すこととなったが、郭子儀は李白の無罪説いて李白の助命請うた。そのため、死罪から流罪軽減された。郭子儀若年のころに、李白に命を救われたことがあったという。

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李白

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/25 07:07 UTC 版)

飲中八仙」の記事における「李白」の解説

一斗の酒を飲めば百篇の詩が吐き出され酒場眠り天子召し出しがあっても「自分酒飲み仙人」だとうそぶくと歌う。なお、日本の川に、これを踏まえた李太白一合づつに詩を作り」「四日めにあきを売る李太白」といった句がある。

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李白

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 04:05 UTC 版)

夜は短し歩けよ乙女」の記事における「李白」の解説

高利金貸し偽電気ブランの卸元などをやっている富豪老人。「電車」と称する三階建ての巨大な自家用車所有する。「黒髪の乙女」と同じく酒豪

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「李白」を含む「夜は短し歩けよ乙女」の記事については、「夜は短し歩けよ乙女」の概要を参照ください。

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