本地垂迹説とは? わかりやすく解説

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ほんじすいじゃく‐せつ〔ホンヂスイジヤク‐〕【本地垂×迹説】

読み方:ほんじすいじゃくせつ

仏・菩薩(ぼさつ)を本地とし、神を衆生救済のための垂迹とする説。法華経大日経基づいて説かれたもの。日本では平安時代から各地神社本地仏確定し神仏習合進められたが、明治神仏分離により衰退


本地垂迹

(本地垂迹説 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/18 06:16 UTC 版)

本地垂迹(ほんじすいじゃく)とは、仏教が興隆した時代に発生した神仏習合思想の一つで、神道の八百万の神々は、実は様々な菩薩天部なども含む)が化身として日本の地に現れた権現(ごんげん)であるとする考えである。


  1. ^ 八幡神を八幡大菩薩とするなど。
  2. ^ 日本史用語研究会 『必携日本史用語』(四訂版)実教出版 (原著2009-2-2)。ISBN 9784407316599 
  3. ^ 大森 2011, pp. 30–45.
  4. ^ 『修験道の本』少年社編集制作、学習研究社発行、1999年1月15日発行、158頁
  5. ^ 天神信仰には、主神である天満大自在天神が、衆生を救うため様々な神仏へ分身したのだとする思想がある。
  6. ^ a b 全国歴史教育研究協議会 『日本史B用語集―A併記』(改訂版)山川出版社 (原著2009-3-30)。ISBN 9784634013025 


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本地垂迹説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 07:46 UTC 版)

神仏習合」の記事における「本地垂迹説」の解説

詳細は本地垂迹説参照 神宮寺創建経て神仏習合進んでいき、十世紀頃には本地垂迹説が成立した本地垂迹とは、仏菩薩衆生救済するために、仮に神の姿として現れものとする説である。 本地垂迹説は、ケガレ忌避する神祇信仰対しケガレから根本的に離脱する方法提示できる仏教優位を示すこととなった浄土思想普及により出てきた動きであり、仏教上位状況下において仏教側から神祇信仰取り込もうとする動きとも理解できる絶対的存在としての仏や菩薩と、その化身である神という形を取ることにより、神仏調和理論的裏づけとしたのであるまた、このような仏教優位考え方は、ケガレ日常的に接す武士の心を捉え以後八幡神信仰天神信仰興隆にもつながることとなった八幡神は、神と仏歴史をみる際に、重要な役割担ってきた神である が、歴史上では九州豊前国宇佐地方より奈良時代登場し平安京遷都には京都石清水八幡宮勧請された。応神天皇同体もみなされ、天照大神とともに天皇家始祖神とされた。747年東大寺大仏造営事業の際には、神々代表してこの造営参画するために上京したとされ、あるいは一部神々が「菩薩」と名乗るようになったのも八幡神最初であり、明治維新まで八幡大菩薩」と号していた。 更に鎌倉時代になると本地垂迹説による両部神道山王神道による大祓詞中臣祓訓解)の仏教的解説や、記紀神話などに登場する神神社祭神仏教的説明の試み活発化し、「中世日本紀といわれる現象見られるようになった仏教天部神々元来ヒンドゥー教の神であったように、インド起こった仏教他国への伝播過程において、日本だけでなく中国においても、その地域社会土着の神々歴史上重要人物仏菩薩化身として包摂することで根付いていった歴史がある。仏教にはそのような性質が本来あったことが神仏習合生んだ要因でもあった。

※この「本地垂迹説」の解説は、「神仏習合」の解説の一部です。
「本地垂迹説」を含む「神仏習合」の記事については、「神仏習合」の概要を参照ください。

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