三省堂 大辞林 |
「木版刷り」の用例一覧
寺田寅彦 物売りの声 (青空文庫)
雑誌やおとぎ話の本などというもののまだ一つもなかった時代では、こんな粗末な刷り物でも子供には珍しかったのであろう。ずいぶん俗悪な木版刷りではあったが、しかし現代の子供の絵本のあくどい色刷りなどに比較して考えるとむしろ一種稚拙にひなびた風趣のあるものであった...
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寺田寅彦 花物語 (青空文庫)
のによう御精が出ますねえ」といって座敷へ導く。 きれいに 掃除 ( そうじ ) の届いた庭に臨んだ縁側近く、低い机を出してくれる。 先生が出て来て、黙って床の間の 本棚 ( ほんだな ) から算術の例題集を出してくれる。 横に長い黄表紙で木版刷り...
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寺田寅彦 読書の今昔 (青空文庫)
してこの牝鶏と帰郷者との二つの悪夢はその後何十年の自分の生活に付きまとって、今でも自分を脅かすのである。そのころ 福沢翁 ( ふくざわおう ) の著わした「世界国づくし」という和装木版刷りの書物があった。全体が七五調の歌謡体になっているので暗記しやすかった。そのさし絵の木版...
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