有限状態機械とは? わかりやすく解説

有限オートマトン

(有限状態機械 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/01 15:15 UTC 版)

有限オートマトン(ゆうげんオートマトン、: finite automaton)または有限状態機械ゆうげんじょうたいきかい、: finite state machine, FSM)とは、有限個の状態と遷移と動作の組み合わせからなる数学的に抽象化された「ふるまいのモデル」である。デジタル回路プログラムの設計で使われることがあり、ある一連の状態をとったときどのように論理が流れるかを調べることができる。有限個の「状態」のうち1つの状態をとる。ある時点では1つの状態しかとらず、それをその時点の「現在状態」と呼ぶ。何らかのイベントや条件によってある状態から別の状態へと移行し、それを「遷移」と呼ぶ。それぞれの現在状態から遷移しうる状態と、遷移のきっかけとなる条件を列挙することで定義される。


注釈

  1. ^ : state
  2. ^ : transition
  3. ^ : action
  4. ^ : entry
  5. ^ : exit
  6. ^ : transition

出典

  1. ^ Sipser 2006, p. 34
  2. ^ Black, Paul E (12 May 2008). “Finite State Machine”. Dictionary of Algorithms and Data Structures (U.S. National Institute of Standards and Technology). http://www.nist.gov/dads/HTML/finiteStateMachine.html. 
  3. ^ James Andrew Anderson; Thomas J. Head (2006). Automata theory with modern applications. Cambridge University Press. pp. 105–108. ISBN 9780521848879. https://books.google.co.jp/books?id=ikS8BLdLDxIC&pg=PA105&redir_esc=y&hl=ja 
  4. ^ Hopcroft, John E (1971). An n log n algorithm for minimizing states in a finite automaton[リンク切れ]
  5. ^ Almeida, Marco; Moreira, Nelma; Reis, Rogerio (2007). On the performance of automata minimization algorithms
  6. ^ Revuz D. Minimization of Acyclic automata in Linear Time. Theoretical Computer Science 92 (1992) 181-189 181 Elsevier
  7. ^ FSM: Medvedev”. 2010年7月10日閲覧。


「有限オートマトン」の続きの解説一覧

有限状態機械

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/02 09:20 UTC 版)

Border Gateway Protocol」の記事における「有限状態機械」の解説

BGPピアは他のBGPピアとの動作決定シンプルな有限オートマトンfinite state machine、以下FSMと略す)を使用するFSMにはIdleConnectActive、OpenSent、OpenConfirm、Established6つの状態がある。BGPピアTCP接続がされ次第ピアセッション確立維持される方向状態遷移する。

※この「有限状態機械」の解説は、「Border Gateway Protocol」の解説の一部です。
「有限状態機械」を含む「Border Gateway Protocol」の記事については、「Border Gateway Protocol」の概要を参照ください。


有限状態機械

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/21 06:03 UTC 版)

モデルベーステスト」の記事における「有限状態機械」の解説

一般にモデル有限オートマトン状態遷移系変換翻訳)される。このオートマトンテスト対象システムのとりうる構成表現している。テストケース探すには、このオートマトン上で実行可能経路探す1つ実行可能経路1つテストケース対応することになる。この手法はモデル決定的であるか、決定的な形式変換可能である場合にうまく機能するテスト対象システムが非常に複雑であった場合システムのとりうる状態数膨大となり、実行可能経路数も膨大となる可能性がある。適切なテストケース見つけ出すには、例え特定の証明すべき状況指定して経路探索補助とする。テストケース選択には様々な手法適用される

※この「有限状態機械」の解説は、「モデルベーステスト」の解説の一部です。
「有限状態機械」を含む「モデルベーステスト」の記事については、「モデルベーステスト」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「有限状態機械」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「有限状態機械」の関連用語

有限状態機械のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



有限状態機械のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの有限オートマトン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、WikipediaのBorder Gateway Protocol (改訂履歴)、モデルベーステスト (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS