有為法とは? わかりやすく解説

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うい‐ほう〔ウヰホフ〕【有為法】

読み方:ういほう

仏語因縁によって形作られたもの。また、その在り方生滅する現象世界一切事物をいう。


有為法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/27 07:29 UTC 版)

有為法(ういほう, : saṃskṛta-dharma)とは無常法、すなわち因果律の支配を受けている(ダルマ)をさす仏教用語[1]仏教は一切法(sabba-dhamma)を、無為法有為法に明確に二分して、両者を全く異質なカテゴリーとして扱う[1][2][3]


注釈

  1. ^ saṅkharoti(サンカローティ)の過去分詞。[4]
  2. ^ なお、「無為」についても、あらゆる存在は精神を離れて存在しないという一切不離識の立場により、心・心所の領域に入れられるとみなした[21]
  3. ^ なお、前半部は「無常の半偈」といわれ、迷いの有様を詠んだものといわれる[25]

出典

  1. ^ a b c d e f 舟橋水哉『倶舎論概説 (日本宗教講座)』東方書院、1934年。doi:10.11501/1024814 
  2. ^ 中村・三枝 2009, p. 179.
  3. ^ 藤田 正浩「原始仏教における縁起と一切法」『印度學佛教學研究』第33巻第1号、1984年、274-277頁、NAID 130004025061 
  4. ^ 水野弘元『増補改訂パーリ語辞典』春秋社、2013年3月、増補改訂版第4刷、p.318
  5. ^ 精選版 日本国語大辞典『有為』 - コトバンク
  6. ^ a b c d e 総合仏教大辞典編集委員会(編)『総合仏教大辞典』 上巻、法蔵館、1988年1月、80頁。 
  7. ^ 総合仏教大辞典編集委員会(編)『総合仏教大辞典』 下巻、法蔵館、1988年1月、1389頁。 
  8. ^ a b c d 玉井威「有為相と相色. 印度學佛教學研究」第29巻第2号、1981年。 
  9. ^ a b c d e f g 上杉 宣明「パーリ仏教にみられる有為相をめぐる論争について」『印度學佛教學研究』第31巻第1号、1982年、NAID 130004024560 
  10. ^ 岩波仏教辞典第2版 1989, p. 54.
  11. ^ 岩波仏教辞典第2版 1989, p. 451.
  12. ^ 山田・蓑田 1989, p. 105.
  13. ^ 岩波仏教辞典第2版 1989, p. 261.
  14. ^ 横山 1976, p. 98-99.
  15. ^ a b c アルボムッレ・スマナサーラ; 藤本晃『ブッダの実践心理学 (アビダンマ講義シリーズ―物質の分析)』サンガ、2005年、Chapt.2。ISBN 978-4901679145 
  16. ^ 櫻部 1981, p. 25.
  17. ^ a b 櫻部 1981, p. 26.
  18. ^ 櫻部 1981, p. 27.
  19. ^ 櫻部 1981, p. 27-28.
  20. ^ a b 横山 1976, p. 100.
  21. ^ a b 横山 1976, p. 101.
  22. ^ 中村 2002, p. 16.
  23. ^ 中村 2002, p. 146.
  24. ^ 大矢 1918, p. 59.
  25. ^ a b 大八木 1916, p. 20.
  26. ^ 大八木 1916, p. 59.
  27. ^ 大辞林 第三版


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