暖簾師

デジタル大辞泉

のれん‐し【^▽暖^×簾師】

読み方：のれんし

悪い品をごまかして売りつける商人。のうれんし。

「—めいたるあきない、せさせぬが定なり」〈鴎外・うたかたの記〉

隠語大辞典

暖簾師

読み方：のうれんし，のれんし

1. 物よりも価のやすきにめでて買ふ者あれば、数あるものは必足らず、又は初によき品を見せて価を定め、売りすます時は悪しきとかへなど、種々たばかり事する商人をいふ。
2. 諸種ノ贋造品販売ヲ業トナス香具師ノ類。〔第二類　人物風俗〕
3. 行商詐欺の常習犯人をいふ。主として醤油、炭、卵、石鹸などを安価に売ると称しその実不良品を売り付けて金銭を詐取するもの。
4. 贋造物品等を高価に売り歩く詐欺的商人を云ふ。
5. インチキ品を売るテキ屋。信用のある商店、商標を悪用してイカサマ物を売りつける。又一種のイカサマ師。他人の暖簾信用を利用するのでこの名がある。
6. 不良品をごまかして売付ける詐欺商人のこと、暖簾をごまかすものの意。
7. 行商詐欺の一種、信用のある店ののれん、又は商標を利用して不正品を売り歩き、代金として金をだまし取る者。〔一般犯罪〕
8. 「ちば師」と同様に他の有名商店の看板（商標）をかたつて偽物を売る者。昔の呉服商その他の商店においては店頭に暖簾（のれん）を掲げてその店を表示したことより。〔詐〕
9. 行商詐欺の一種。信用のある店ののれん、又は商標を利用して不正品を売り歩き、代金として金をだまし取る者。

分類 犯罪、詐／犯罪

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