普化尺八
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 20:44 UTC 版)
16世紀に日本で普化尺八が開発され現在まで命脈を保っている。竹の根元部分から作られており一節切よりも長くて太くて、平均管長54.5cm、直径4cm、指孔が1つ少ない5つである(前4、後1)。一節切より音量が大きく、音域も広く優れている。江戸時代には、尺八は法器(楽器というよりも法具の意味合い)として普化宗に属する虚無僧のみが演奏するものとされ、それを幕府の法度によって保障されていた。建前上は一般の者は吹いてはならなかったが、実際には尺八をたしなむ者はいた。明治時代以降には、普化宗が廃止されたことにより虚無僧以外の者も演奏するようになった。伝承としては、9世紀ごろに唐の禅僧普化の弟子張伯が虚鐸(きょたく、こたく)として発明し、1254年に心地覚心が日本に持ち帰り、1400年ごろに虚無(楠木正勝)が広めたというものがあるが、検証された史実ではない。
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