析出硬化
時効硬化
age hardening |
急冷又は冷間加工した鉄鋼が時効によって硬化する現象。 |
時効硬化
age hardening : precipitation hardening | ||
所定の温度に保持することによって過飽和固溶体から微細な二次相が析出するために生じる硬化。
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時効硬化
時効 (金属)
(時効硬化 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/16 00:27 UTC 版)
金属における時効(じこう、英語:aging)とは、金属の材料特性が時間の経過とともに変化することである。
- ^ a b c d 大澤直著 『金属のおはなし』 日本規格協会 2006年1月25日第1版第1刷発行 ISBN 4542902757
- ^ a b c d 八太秀周、吉田英雄. “航空機用アルミニウム合金展伸材の歴史”. 一般社団法人日本鍛造協会「JFA 2014 JANUARY No.45」. 2020年1月15日閲覧。
- ^ a b 大澤直著、『アルミニウムの基本と仕組み』、秀和システム、2010年2月1日第1版第1刷発行、ISBN 9784798025063
- 1 時効 (金属)とは
- 2 時効 (金属)の概要
- 3 関連項目
時効硬化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/16 00:27 UTC 版)
最初の時効硬化はジュラルミンで発見された。 ドイツのアルフレート・ヴィルムは1903年頃から鋼以外の金属でも適当な元素を添加して「焼入れ」を行なうことで硬度が増すと考えたがなかなかそうはならなかった。しかし、1906年9月、銅を4%、マグネシウムを0.5%含有するアルミニウム合金を焼入れして翌々日に硬度を測定すると、非常に硬くなっていることに気づき時効硬化を初めて発見した。のちにこの合金はデュレナ・メタルヴェルゲ社からジュラルミン(銅4.2%、マグネシウム0.5%、マンガン0.6%のアルミニウム合金)として製品化された。 時効硬化はその後、いくつもの合金で発見された。 ベリリウム銅(Cu-Be) コルソン合金(Cu-Ni-Si) クロム銅(Cu-Cr) 黄銅(Cu-Zn) ジュラルミンは常温環境下では焼入れ後、20時間程度で最大硬さに達して、以後は硬さが衰える過時効(後述)となる。鉛合金では数分後、黄銅では数年と、時効硬化の長さは金属ごとに大きく異なる。 ジュラルミンを含むアルミニウム合金のように融点が低い合金では、時効が常温でも進行する。このように常温に放置するだけで進む時効は「常温時効」や「自然時効」と呼ばれる。反対に、常温より高い温度に曝されることで進行する時効は「人工時効」や「焼戻し時効」と呼ばれる。
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