早川第一発電所
早川第一発電所
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「東京電力 (1925-1928)」の記事における「早川第一発電所」の解説
「早川第一発電所」も参照 位置:北緯35度25分37.0秒 東経138度24分15.5秒 / 北緯35.426944度 東経138.404306度 / 35.426944; 138.404306 (早川第一発電所) 山梨県を流れる富士川水系早川の名を冠する3か所の発電所で最大規模のものが早川第一発電所である。所在地は南巨摩郡五箇村大字榑坪(現・早川町)。旧早川電力の第1期工事として「榑坪発電所」の名で建設されたもので、1920年秋に着工、1923年(大正12年)6月末に完成し、7月15日より運転を開始した。1年後の1924年(大正13年)4月には4号発電機も完成している。 発電所は富士川本流との合流点から4キロメートルほど早川をさかのぼった場所の左岸側(北側)に位置する。その取水口は早川をさらに約20キロメートルさかのぼった南巨摩郡三里村大字新倉(現・早川町)にあり、この間に約10キロメートルの導水路を通している。導水路は完成後の改造により途中の渓流からも取水可能である。導水路終端が繋がる上部水槽は調節池の機能を併せ持つ(有効貯水量5万2000立方メートル)。発電所出力は当初20,000kWであったが。取水口の直上に下記の田代川第一発電所が建設されると水量増加によって早川第一発電所の出力も25,100kWに増加した。 1928年時点における早川第一発電所の設備等は以下の通り。 取水河川:富士川水系早川 使用水量:430立方尺毎秒(約11.97立方メートル毎秒) 有効落差:738.5尺(約223.79メートル) 水車:ボービング (Boving) 製ペルトン水車4台(うち1台予備) 発電機:芝浦製作所製三相交流発電機4台(容量8,000キロボルトアンペア、うち1台予備) 変圧器:芝浦製作所製 東京電灯への合併後の1928年(昭和3年)末、一部設備の改造により発生電力の周波数が50ヘルツから60ヘルツへと転換された。1941年10月に東京電灯から日本発送電へ出資され、戦後1951年に東京電力へと継承されている。
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