日産・ルネッサとは?

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日産・ルネッサ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2009/12/29 03:55 UTC 版)

日産・ルネッサ
ルネッサ(前期型・1997/10-2000/1)
Nissan-Rnessa-n30 1997-front.jpg
ルネッサ(前期型・1997/10-2000/1)
Nissan-Rnessa-n30 1997-rear.jpg
ルネッサ EV
Nissan R'nessa EV 001.JPG
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアステーションワゴン
5ドアハッチバック
トールワゴン
ミニバン
SUV
エンジン SR20DET 2.0L 直4 200ps
SR20DE 2.0L 直4 140ps
KA24DE 2.4L 直4 155ps
変速機 ハイパーCVT
4速AT (E-ATx)
4速AT (E-AT)
駆動方式 FF/4WD
サスペンション FF車
前:独立懸架ストラット式
後:マルチリンクビーム式
4WD車
前:独立懸架ストラット式
後:独立懸架マルチリンク式
全長 4680mm
全幅 1765mm
全高 1625-1690mm
ホイールベース 2800mm
車両重量 1400-1640kg
-自動車のスペック表-

日産・ルネッサ(R'NESSA)は日産自動車で生産されていたステーションワゴンである。

目次

解説

ルネッサは日産ではマルチ アメニティー ビークル(MAV) と呼んでいた。コンセプトは「人間中心」、キャッチフレーズは「パッケージ ルネッサンス 、車輪の上の自由空間。」であった。車名もルネッサンスに掛けたもの。

分類としてはステーションワゴンではあるが、ミニバンSUVハッチバックに分類される事もある。過去に発行されていた「間違いだらけのクルマ選び」(徳大寺有恒著書。現在は廃刊)シリーズではSUVに分類されていた。

もともと米国カリフォルニア州向けの電気自動車である、アルトラEV (Altra EV)の副産物ともいえるクルマで、2800mmにも及ぶ長大なホイールベースや、二重構造の高床等も、全て電池の搭載を考慮したものである。ちなみに2800mmのホイールベースは日産・セドリック等と同じ数値である。

二重底且つ高床方式の為、室内床面は非常に高く、室内高は不足気味で、やや寝かせた、足を投げ出す着座姿勢とする事で居住空間を捻出しており、乗降性は決して良いとはいえない。また、後席には57cmものロングスライドが与えられており、前席とのヒップポイント間寸法は最大で1mを超える。この前後長を生かし、一部グレードの前席は回転対座式となっている。

アルトラEVと、1998年に日本国内で販売されたルネッサEV(EVN30型)では、床下に12個のソニーリチウムイオン電池を格納する。一回の充電時間は約5時間で、航続距離は10・15モードで230km、充放電サイクルは1000回以上、重量は360kgとなっている。モータートヨタ・プリウスが採用した誘導モーターでは無く、ネオジム磁石を用いた62kWの同期モーターとされ、小型で許容回転数を16000rpmと高める事で効率を改善している。充電方法は、北米のインフラに合わせたインダクティブ式を採用している。

販売的には成功しなかったが、SUVの様に地上高を高めに設定してあるので、一部のユーザーから人気があった。だが、各自動車雑誌や各自動車関連の書籍では、相当な酷評を受けた事でも知られていた。

発売当初は月に6,500台の販売目標を設定していたが、当初から月平均1,000台強と販売は低迷し、又、1999年の時点では月数百台ペースに落ち込み、2000年以降それが深刻化しており、末期には月数十台ペース迄に落ち込んでいた[1]

フロントとリアドアの後ろの両サイドにはルネッサの「R」をモチーフにしたエンブレムが装着されている。

前述の通り、相当酷評されていたのは確かではあるが、ルネッサのコンセプトやスタイルは、トヨタ・ナディアや同社のハリアー等にも流れを組んでおり、セダン・ワゴンの長所を上手く取り入れていると言う見方もある。

後席がロングスライド出来る事から、タクシー車両としても使用されていた。特に末期に於いてタクシー車両の使用が目立っていた。

歴史

  • 1997年10月22日 - 第32回東京モーターショー開幕(一般公開は25日から)。日産自動車は「“パッケージ・ルネッサンス”~車輪の上の自由空間~」をコンセプトに開発したM.A.V(マルチ・アメニティ・ビークル)「ルネッサ」を発表。同日より全国一斉発売。専用外観を持つオーテックジャパン架装のAXISも同時発表。月販目標は6,500台。取り扱いは日産店とサニー店。発表展示会は25・26日に行われた。
    • 搭載するエンジンは全て直列4気筒DOHC。2.0リッターSR20DE型、2.0リッターターボ付SR20DET型、および2.4リッターKA24DE型。
    • グレードは上からGTターボ(スポーツタイプ)、X(ラグジュアリータイプ)、G(スタンダードタイプ)、B(ベーシックタイプ)。Bグレードのみエアコンが標準装備されず、他はオートエアコンが標準装備となる。
    • サスペンションはフロントがストラット、リアはセフィーロプレサージュ等と同じマルチリンクビーム式。
  • 1997年11月17日 - 第18回('97-98)日本カー・オブ・ザ・イヤーが決定[2]、ルネッサも選出される。
  • 1998年5月11日 - 特別仕様車「ブラック リミテッド」を発売。「G」をベースに、スーパーブラックの専用色、GTターボと同意匠のエアロパーツ、15インチアルミホイールなどの専用装備を施した。価格はベース車より5万円アップの、2WDが214万8千円、4WDが236万8千円となる(共に東京地区)。
  • 1998年5月13日 - ルネッサEVを発表。3年リースで月額約27万円。
  • 1998年9月24日 - 日産、アルトラEVで「ビバンダム・チャレンジ」参戦を発表。ドライバーはステファン・ペテランセル。現地時間24日に仏クレルモンフェランをスタート、27日朝にパリのコンコルド広場でゴールとなる、全行程450kmのラリー。電気自動車部門でアルトラEVは、走行距離、加速、居住性の3項目で1位を獲得。
  • 1998年11月24日 - ハイパーCVTを搭載した特別仕様車「Xリミテッド」「Gリミテッド」追加。フロントエアロバンパー、バンパー組込みフォグランプ、サイドシルプロテクター、4本スポークステアリング(抗菌仕様、スポーツタイプ)などに加え、クロームカラーコートの15インチアルミロードホイールを装備し、さらにスポーティなスタイリングとした。
  • 1998年12月29日 - 米ロサンゼルスオートショー開幕 (一般公開は翌1/2~)。日産はルネッサEVの輸出仕様、「アルトラEV」を発表。
  • 1999年5月13日 - 日産、ルネッサEVをベースにメタノール改質式の燃料電池車「ルネッサFCV」を開発、走行実験を開始したと発表。国内メーカーでは1996年のトヨタ・RAV4、1997年のマツダ・デミオFCEVに次いで3番目。またメタノールを燃料とするFCVとしては、1997年のダイムラークライスラーECAR3に次いで世界で2番目である。メタノール改質機は三菱化工機との共同開発。FCはカナダ・バラード社製で、最高速度100km/h、走行距離300km。車両総重量はノーマル車に比べ+500kgの約2t、燃費効率はガソリン車の約80%。
  • 2000年1月 - マイナーチェンジ。内外装の意匠変更の他、SR20DE型エンジン搭載モデルのトランスミッションが無段変速機となった。同時にAXISも一部改良され、アルミホイールのデザインがプレサージュAXISに採用されていたものと同様になる。
  • 2001年7月 - フルモデルチェンジを受ける事無く生産終了。総販売台数は約4万台。

脚注

  1. ^ 販売低迷の理由として、前述した様に床面が非常に高かった事、時代を先取りし過ぎたスタイル、日本車らしからぬスタイル等。
  2. ^ このときの1位はトヨタ・プリウス。次いでアコードアリストシャリオ・グランディスS-MXカペララウムフォレスター、ルネッサ、ビークロスの順。ビークロスは特別賞も。輸入車部門1位はルノー・メガーヌ。次いでアウディA8、VWパサート、メルセデスCLK、ボルボS40。

関連項目

ウィキメディア・コモンズ
  • 日産・プレサージュ - 1998年に登場した日産の3列シートミニバン。初代は、ルネッサのプラットフォームを利用している。
  • 日産・バサラ - 1999年に登場した日産の3列シートミニバン。初代プレサージュの姉妹車であり、ルネッサのプラットフォームを利用している。

外部リンク





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