日本陸軍鉄道連隊K2形蒸気機関車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/24 09:07 UTC 版)
日本陸軍鉄道連隊K2形蒸気機関車(にほんりくぐんてつどうれんたいK2がたじょうききかんしゃ)は、かつて陸軍鉄道連隊に在籍していた蒸気機関車である。
- ^ 一部文献等では「南方作戦のため」という巷説が紹介されているが、実際にはその反対の北方作戦のためのものであったことが鉄道研究家の臼井茂信によって指摘されている。
- ^ 「鉄道聯隊の軽便機関車 上」pp.44・46
- ^ 第1・5動軸(E形の場合)をピンが植えられたボール状の自在継ぎ手と模型のような平ギア連動による動力伝達とすることで、首振りを可能とした比較的簡素な設計の動軸遊動機構。
- ^ 本形式では第1・5動軸を中空軸(左右の動輪を連結する)とし、その中に中央部に特殊な球状の歯を切った中実軸を通して中空軸の内側に刻まれた歯と中実軸側の歯を噛み合わせることで、中空軸による首振り動作を許容しつつ、5動軸全てについて単純な連結棒(サイドロッド)による動力伝達を可能とする、巧妙な機構である。また、この第1・5動軸の左右の各動輪それぞれの直近を2頂点とし、中空軸を1辺とする三角形のサブフレームを取り付け、その重心位置で台枠と首振り・スライド可能なピンを用いて結合し、それぞれの残る1頂点同士を関節によって連結することで首振りの範囲を制限する、一種のラジアル機構も備わっていた。
- ^ K1形はコッペル製のE形の影響が色濃く表れており、サイドタンク形状や楕円形の運転台窓などはE形のそれらを忠実にコピーしてあった。
- ^ 本形式自体は600mm軌間用であるため軌間に約1cm程度の差があるが、元々軍用で仮設の軌筐などによる劣悪な軌道条件で使用される前提で設計されたためもあってか、特に問題なく使用されている。
- ^ この内K2 130は部品取り用のスペア機となり、実際には6両が運用された。
- ^ a b 「小型蒸気機関車全記録 東日本編」 p.90
- ^ 燃料統制のため、従来本線運用で使用されていた8t級ガソリン機関車の運転が困難となっていた。
- ^ 「小型蒸気機関車全記録 西日本編」 p.180
- ^ 「小型蒸気機関車全記録 東日本編」 p.88
- 1 日本陸軍鉄道連隊K2形蒸気機関車とは
- 2 日本陸軍鉄道連隊K2形蒸気機関車の概要
- 3 脚注
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