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新選組!

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/02/06 07:13 UTC 版)

新選組!
ジャンル ドラマ
放送時間 日曜20:00-20:45(45分)
放送期間 2004年1月11日-12月12日(全49回)
放送国 日本の旗 日本
制作局 日本放送協会
製作総指揮 吉川幸司
演出 清水一彦 他
脚本 三谷幸喜
出演者 香取慎吾
藤原竜也
山本耕史
優香
オダギリジョー
中村勘太郎
山本太郎
堺雅人
山口智充
小林隆
八嶋智人
照英
中村獅童
田畑智子
浅田美代子
小日向文世
白井晃
筒井道隆
麻生久美子
菊川怜
谷原章介
戸田恵子
伊吹吾郎
石黒賢
伊原剛志
栗塚旭
野田秀樹
鈴木京香
佐藤浩市
沢口靖子
野際陽子
江口洋介
伊東四朗
田中邦衛
石坂浩二 他
オープニング 『新選組!メイン・テーマ』
作曲:服部隆之
歌:ジョン・健・ヌッツォ
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新選組!』(しんせんぐみ)は、2004年1月11日から12月12日に放送された43作目のNHK大河ドラマ。作・脚本:三谷幸喜、主演:香取慎吾SMAP)。


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


目次

あらすじ

元治元年、京都近藤勇土方歳三率いる新選組は不逞浪士の取締に出動。長州藩桂小五郎は取り逃がすも沖田総司などの活躍により大きな成果を挙げる。

この事件を聞いた坂本龍馬は10年前の江戸での出来事を思い出す…。

作品内容と反響

第43作NHK大河ドラマ。近藤勇を主人公に、京都守護職下の警備組織として知られる新選組が題材。幕末を扱うのは1998年の『徳川慶喜』以来。既存の歴史小説を原作としないオリジナル作品は2000年の『葵徳川三代』以来4年ぶり。主演の香取慎吾は大河ドラマ初出演。原作脚本舞台民放ドラマを多く手がける三谷幸喜。近藤と坂本龍馬桂小五郎が江戸で知り合っているなど新解釈を盛り込みながら、同じ三谷脚本の『竜馬におまかせ!』(日本テレビ系列)でも掲げた「幕末青春グラフティ」(尊皇攘夷の名の元に若者達が繰り広げる青春群像劇)をテーマに、「近藤勇の人生における重要な49日」を取り上げ、基本的にその1日を1話で構成するスタンスをとった作品。これまで年配の役者が演じることが多かった隊士や志士役には、実際の年齢に近い若手俳優や小劇場界で活躍する舞台俳優が積極的に起用された。

大河ドラマとしては『琉球の風』以来、11年ぶりにテーマ曲に歌詞がつけられた(歌詞は三谷の手によるもので、第26回からは歌詞の字幕が表示されるようになった。ちなみにその年の『第55回NHK紅白歌合戦』でも歌われた)。それとともに「語りが一切無い大河ドラマ」(ただし、アバンタイトルにおける史実の説明は除く)としても異例である。尚本編の後日談の形で作られた総集編では、みつ役の沢口靖子が語り、という形になっている。

物語中盤の山場となる池田屋事件の舞台となった池田屋のセットは、実際の建物の設計図を元に組まれた。その為映画などでよく知られる大階段は存在せず(もともと大階段は創作。実際の「うなぎの寝床」と呼ばれる当時の京町屋で大きな階段が、しかも玄関にあるのは不自然である)、史実に近い暗くて狭い池田屋となった。これに代表されるように、これまで描かれてきた新選組の固定化されたイメージの刷新に取り組んでおり、タイトルの「!」マークにはこれぞ新選組だという思いが込められている(三谷自身は照れ隠しのためか画数で験担ぎをしたとも述べている)。

平均視聴率は17.4%と振るわなかった。しかし、後述の通り絶賛・擁護の意見も少なくなく、賛否両論の激しい作品と言える。[1]物語の中では、隊士をはじめ一人一人のキャラクターと彼らの人間関係が丁寧に描かれている(延べ出演者数は大河ドラマ最多)。とりわけ山南敬助の切腹した回では放送当日の反響の電話が鳴り止まず、その年末のアンコールでも1位に選ばれた。この影響を受けて、2007年には山南敬助を弔う「山南忌」が京都の旧前川邸界隈で行われた。この年の日本PTA全国協議会が調査した「親が子供に見せたい番組」アンケートでは(番組別で)第10位に入り、2005年にインターネットで行なわれた「好きな大河ドラマは?」というアンケートでは2位に入った(1位は『独眼竜政宗』)。熱烈な大河ドラマファンである松村邦洋も、番組の企画で大河ドラマベスト3を選ぶ際に第2位として挙げ、「三谷さんは新しい大河ドラマを作ろうとした」と好意的な発言を寄せた。また2011年に行われた「あなたの好きな大河ドラマ」アンケートでは第2位に入っている(1位は翌年放送の『義経』)。

脚本に関しても、幕末好きである三谷の知識と、演劇人としての構成力に基づいた新しい歴史解釈が提示されている。一例として、坂本龍馬暗殺に関して、近年注目を浴びている「薩摩藩黒幕説」を柱に、学説として有力視されている見廻組実行犯説を折込み、暗殺現場で聞かれた「こなくそ!」という原田左之助ひいては旧来新選組実行犯説の証拠とされていた言葉を、「新選組が坂本龍馬を救出しようとしたが果たせず、その際に左之介が口にした言葉」として結びつけ、これまで登場した多くの人物を効果的に登場させ、それぞれの心理を巧みに表現している。

一方、近藤を主人公と定めたために最終回は主人公・近藤の死によって締めくくられ、近藤の死後に土方が新選組を率いて転戦した会津箱館が登場しなかったために、同地の関係者からは不満の声が寄せられたという。

こうした事情や続編を望む視聴者の声を背景に2006年1月3日には正月時代劇として、続編にあたる『新選組!! 土方歳三 最期の一日』を放送。大河ドラマでは異例の続編の放送となった。作・脚本は引き続き三谷幸喜。主演は山本耕史。『新選組!』の主要出演者(試衛館の仲間達会津侯)も土方の回想内という形で登場したが、本編の主人公であった香取は『西遊記』(フジテレビ系列)撮影のためオーストラリアへ行っており、スケジュール調整が効かなかったのか、本編の映像(最終回で近藤勇が処刑される直前の場面を使用)を用いてエンディングに一瞬だけ登場するにとどまった。

香取が出演するテレビ朝日系の番組『SmaSTATION-4』では、香取やSMAPのメンバーが出演したドラマ・映画のプロモーションを兼ねて共演者がスタジオに登場することがあり、『新選組!』の主要キャストも例に漏れず最終回放映前日に番組出演したが、NHKの作品を他局の番組で本編映像も織りまぜながらプロモーションするというのは異例中の異例であった。また、関西テレビ・フジテレビ系の番組『笑っていいとも!』では香取がドラマの衣装で登場したこともある。最終回の翌日の『SMAP×SMAP』では脚本・三谷、主演・香取のパロディコント「局長!」まで作られた[2]

2007年7月29日には、フジテレビ系『FNS27時間テレビ みんな“なまか”だっ!ウッキー!ハッピー!西遊記!』内で放送された『クイズ!ヘキサゴンII 今夜はクイズパレード』において、新選組代表として香取慎吾、山本耕史、山本太郎、山口智充、小林隆、矢部太郎がドラマの衣装で出演している[3]

ドラマの衣装は2009年5月11日にNHKで放送されたバラエティ番組『笑・神・降・臨』のますだおかだのロケコント「壬生の血煙」に登場した新撰組の衣装に流用されている。

登場人物

新選組

試衛館の仲間達(主要人物の9人)

近藤勇(こんどう いさみ)
(島崎勝太→近藤勇)
演:香取慎吾SMAP
局長。多摩の農家、宮川家の出身で幼名は宮川勝五郎。当初は島崎勝太(しまざき かつた)の名前で登場した。誠意の塊のような真っ直ぐな人物で、農家の出身である故に、人一倍武士らしくありたいと思っていることもあって、卑怯なことや道理に合わないことを好まない。それ故自分のために辣腕をふるう土方を度々窘める一幕もあった。げんこつを丸ごと口に咥えこむという珍妙な特技を持つ。
天然理心流宗家・近藤周助の門下に入り、後に養子となり宗家4代目を襲名しながらも、時代が動き出してることを感じ自分の生き方を悩み続けていた。浪士組が募集されると、門弟と共に上洛する。芹沢暗殺後は総髪になり京都守護職・松平容保のもと、新選組の局長として、京の治安維持や長州による政変などで活躍し、晴れて幕臣となる。しかし政治状況は激変し、次第に幕府そして新選組は衰退の道を辿ることになる。隊では伊東甲子太郎ら御陵衛士が分裂。伊東らを油小路で失った御陵衛士の生き残りによって近藤は銃撃され、治療のために大坂城へ行く。次第に劣勢となる中、幕府軍艦で江戸へ引き揚げた後も徳川のために官軍と戦おうと画策したが、時勢はそれを許さなかった。勝海舟の要請によって甲陽鎮撫隊を率いて甲府城を目指すも、東山道を降ってきた新政府軍に敗れる。その後大久保大和の変名を用いながら下総流山で再起を期するも、新政府軍に包囲され単身出頭し処刑される。
土方歳三(ひじかた としぞう)
演:山本耕史
副長。多摩の出身。近藤とは幼なじみで「かっちゃん」「トシ」と呼び合う無二の親友。極度の女好きで、秀二郎がひでの男装であったのを見抜けず、相当悔しがっていたこともある。作戦立案や組織造りなどに抜群の才を発揮する知恵者。
一時は行商の道を志し家伝の石田散薬の行商をしていたりしたが、剣の道を志し天然理心流に入門する。一時は「剣は総司がいる。頭(知恵)は山南がついている」と考え、自分は近藤には必要ないのではないかと自信喪失するが、周斎に「山南の知恵は書物で学んだ知恵だ。お前の知恵は生きた知恵だ」と諭される。京に上ると近藤を大名にすることを狙うが、「八月十八日の政変」で自分たちが時勢の蚊帳の外にいることを痛感、近藤を日本一の侍にするために鬼になることを誓った。以後、近藤のために嫌われ役に徹し組織統制に辣腕をふるい多くの隊士を粛清したことから「鬼の副長」といわれる。一方で山南や河合ら不本意ながら切腹させないといけなくなった場合は人知れず涙を流した。江戸に帰った後は洋装になり、関東敗走後は内藤隼人の変名を使用。流山で近藤と訣別した後も宇都宮、会津、函館と新政府軍を相手に死場所を求めて戦い続ける。
沖田総司(おきた そうじ)
(沖田惣次郎→沖田総司)
演:藤原竜也(少年時代:田辺季正
副長助勤・一番組長。幼名は惣次郎(そうじろう)。試衛館の中でも最も剣の才能に恵まれ、若くして塾頭になり近藤をして「宗家5代目を襲名させたい」と言わしめる。無邪気で天真爛漫な性格だが、仲間内で一人前の大人として扱われないことに不満を持っていた。また剣に自信を持っているため最初に山南と試合して敗れた際には多少の引け目を感じていた。
上洛後は芹沢やお梅に魅せられて一時行動を共にしていた。それ故に芹沢は自分が斬らねばならないと理解し、芹沢暗殺事件では参加を志願。その後も池田屋事件などで活躍。肺結核を患い医者には静養を勧められるが、剣への情熱と責任感からかえって稽古や任務に熱を入れるようになり剣鬼と化していく。病気を隠していたもののある時、遂に皆の前で大量の血を吐いて昏倒して以降は療養生活となり、戦列を離れお孝の看病を受ける事になった。新選組が伏見に移転した時も京に残ったが、そこを浪士らに襲われる。しかし、お孝の機転で難を逃れ、銃撃され負傷した近藤と共に大坂城へ送られ松本良順の治療を受ける。江戸に戻った後は、病を圧して甲陽鎮撫隊に加わり多摩へ向かう。しかし、多摩で土方と剣術を立ち会っている時に倒れ、近藤に江戸に戻るように命じられる。植木屋平五郎宅で療養していたが襲撃される。その際お孝を斬られ、襲撃してきた刺客を返り討ちにするが再度吐血し昏倒してしまう。その後、姉のみつが総集編で「勇さんの後を追うように亡くなった」と語った事から勇の死後に病状の悪化で病死したとされる。
斎藤一(さいとう はじめ)
(山口一→斎藤一)
演:オダギリジョー
副長助勤・三番組長。剣の流派は不明だが隊中きっての達人で沖田と双璧をなす。無口かつ冷徹で自分から人と交わろうとすることはほぼ皆無だが、仲間を想う心を内に秘めており、徐々にそれを表に出す事が多くなっていく。また義理に厚く受けた恩を決して忘れない性格だが、そのことが災いして厄介な事態を惹き起こすこともある。よく短刀で彫刻を作っている。
最初は山口(やまぐち)を名乗り、江戸で借金取りをしていた。近藤とは広岡子之次郎の借金を取り立てに来た時に出会う。人を斬って追っ手に追われている時、近藤の祝言が行われている近藤家に転がり込み匿われ、後に近藤の依頼を受けた芹沢の手引きで逃亡した。後に京の地で芹沢達が清河八郎を斬ろうとしている時に近藤たちの意を理解して清河を逃し、そのまま壬生浪士組に入隊する。芹沢暗殺の際には江戸の件で恩を忘れられず襲撃に向かう土方、沖田、山南、原田を阻止しようとするが、同じく義理のある近藤の仲裁により道を空ける。近藤や土方の依頼で暗殺や、複数の隊士の介錯を務めたことが多いが、夜魘される事もあった。伊東達が御陵衛士を結成した時には、間者として潜り込む。鳥羽・伏見の戦いで井上源三郎が戦死した時には激昂して敵陣に斬り込んだ。甲陽鎮撫隊の敗戦後、隊を離れた永倉たちを「間違っている」と言い「この旗がある限り新選組は終わらない」と皆の前で隊旗を掲げて叫ぶ。本作では処刑された近藤の首級を彼が奪還し会津に持ち帰り土方、松平容保とともに弔ったとされている。その際函館へ転戦する土方の代わりに近藤の首級と容保を護衛するべく会津に留まる。
藤堂平助(とうどう へいすけ)
演:中村勘太郎
副長助勤・八番組長。北辰一刀流伊東道場で学んでいたが、試衛館に入門する。誰に対しても礼儀正しく、とても穏やかで良識的な性格の反面、稽古は厳しく戦闘になると人が変わったように激情的な剣を振るう。天才剣士の沖田には常に引け目を感じていた。
一時は沖田になりすまして京の町で遊んでいたが近藤に諭される。池田屋事件では一番乗りの大役を果たし奮戦するも、汗を拭おうとした隙を衝かれ重傷を負い、額に傷が残ることになる。後に師の伊東甲子太郎一派が入隊すると、試衛館の仲間達との間で葛藤する。御陵衛士に加わった後も伊東と近藤らの板挟みとなる。油小路の変では義を貫き御陵衛士として奮戦。永倉や原田たちは藤堂を助けようとするが、事情を知らない新選組隊士に斬られ、近藤の見守る中で息を引き取る。
原田左之助(はらだ さのすけ)
演:山本太郎
副長助勤・十番組長。伊予松山の出身。大坂谷道場で種田宝蔵院流を学んだ槍の名人で数多くの修羅場で活躍する。底抜けに明るい三枚目で、近藤一派のムードメーカー的存在。かつて切腹しようとした時の傷があり、何かにつけてその傷を自慢したがる。常に何かを食べており、よく寝転がっている。
当ての無い旅の途中、滝本繁蔵の屋敷の護衛を頼まれた近藤たちと出会う。天然理心流4代目襲名の際の紅白試合に勝手に加わり、そのまま試衛館の食客となり、近藤らとともに浪士組に参加する。上述のようにお調子者的な面が目立つが、芹沢暗殺事件の際は敵に情けをかけて逆に斬られそうになった山南を「戦じゃな、躊躇った方が負けなんだよ」と諭すなど、実戦家としての面も見せた。甘味屋のまさに何度も思いを伝えては何度も断られるも、禁門の変で燃える京の町から彼女を助け出したことにより二人は結ばれる。甲陽鎮撫隊の敗戦後、永倉と共に隊を離れるが、靖兵隊には加わらず京に戻ろうとする。近藤が板橋の刑場に引き立てられた際に現れ、「尽忠報国の士天晴れなりー!新選組は不滅だー!!」と、涙ながらに熱いエールを送り、颯爽とどこかに駆け去っていった。
山南敬助(やまなみ けいすけ)
演:堺雅人
副長、のち総長。仙台の浪人で北辰一刀流の門人であったが、同門の坂本龍馬の紹介で試衛館を訪れ、近藤の人柄に惹かれ門人となる。常に笑顔を絶やさず、何を口にするにも丁寧な口調で話す品のある人物。北辰一刀流免許皆伝で、最初に試合をした時沖田を破る程であった。その際、「彼(総司)はよい資質を持っている。必要なのは経験」と述べており、数年後には沖田に負かされている。学問にも明るく時勢を見極めていて、近藤を知の面から支える。
勇を浪士組の創設者・清河八郎、浪士組取締役・山岡鉄太郎と引き合わせ、浪士組への参加へのきっかけを作る。また、京で清河の浪士組から離れた時に会津藩の預りとするよう近藤に進言する。当初は副長を務めたが、土方により総長に棚上げされる。お互い認め合いながらも、度々土方とは対立し、屯所の本願寺移転でも反対するなど、論争は絶えなかった。その後、伊東らの入隊で、ますます自らの居所をなくしたと感じていく。隊のあり方に疑問を感じていた最中に起きた、永倉らの建白書提出に端を発する土方の処分をきっかけに、明里を伴って脱走したが、追いかけてきた沖田に近江の草津で自ら声をかけて京に戻る。そして、周囲の皆に死別の言葉を残して志を託し、近藤、土方ら試衛館の仲間たちが見守る中、隊のために切腹する。
永倉新八(ながくら しんぱち)
演:山口智充
副長助勤・二番組長。神道無念流免許皆伝の達人。近藤や土方より年下だが容姿・言動共に老成しており、初対面の際に二人を驚かせる。筋が通っていない事や曲がった事を嫌う正義漢。左之助とはウマが合いよく一緒に行動している。
近藤とは滝本繁蔵の屋敷の護衛を頼まれた時に出会う。その後ヒュースケンを襲撃しようと言う賊の1人として再会するが、近藤の説得で思い留まる。これがきっかけで試衛館の食客になり、浪士組の一員として京へ赴く事になる。近藤の裏表の無い人柄に惚れ込んでいるがそれ故に「自分達は近藤勇の同志であって家来ではない」という意識が強く、松平容保に建白書を提出するなどしばしば近藤、土方の路線とは対立することもあった。甲陽鎮撫隊の敗戦後、会津に行くことを近藤に提案するも受け入れられず、自分に従うよう命令する近藤に怒りを抱き左之助とともに隊を離れた。だが、近藤の同志であるという思いは最後まで揺るがなかった。
井上源三郎(いのうえ げんざぶろう)
演:小林隆
副長助勤・六番組長。通称「源さん」。多摩出身で周助の代に試衛館の門人となった勇の兄弟子。温和な人物で常に勇や土方、沖田そして勇の養子周平などを見守っている、いわば父親的な存在である。新選組では最年長。
浪士組の結成の際には周斎から勇の「お目付役」として共に京へ上るよう頼まれる。新選組では地味ではあるものの組織の潤滑油として欠かせぬ存在となる。ちなみに、劇中では一番長い刀を使っている。最後まで勇を支えた。鳥羽・伏見の戦いで周平を庇い新政府軍の銃弾に倒れる。その死は隊士達に衝撃を与え、斎藤は激昂した。死後幻覚として療養中の勇の前に出現し、死してもなお勇の身を案じた。

水戸派(精忠浪士組)

芹沢鴨(せりざわ かも)
演:佐藤浩市
筆頭局長。水戸天狗党の出身で、同郷の新見や粕谷とは付き合いが長い。剣術・学問の実力を備えた一廉の人物で、プライドが高く傍若無人な面が目立つが、自分も他人も心から信じることが出来ず、自身の弱い部分を突かれると己を律しきれなくなる哀しい男でもある。
近藤とは広岡子之次郎の稽古代の催促に来た時、山口(斉藤)一と共に料理屋の主人として出会う。水戸藩出身のため、桜田門外の変に参加する広岡を逃す。その際、近藤、山口に鯉のあらいを振る舞いながら「明日天地がひっくり返るような大事件が起きる」と語る。そして事件が起きた後、桜田門外に現れ酒を飲みながら「尽忠報国の士、天晴れなり」と叫ぶ。
その後、浪士組に参加。新見と共に三番組の小頭となる。先番宿割の役を与えられた近藤が本庄宿で芹沢が仲間と騒ぐので一人部屋を用意するよう佐々木に命じられ、宿の離れを用意されるが、鶏小屋であったため激怒、町の真ん中で焚き火をしながら野宿をし、周辺から燃やすものを仲間に集めさせ、浪士組の面々のみならず、巷の人々も困惑させた。しかし、近藤に根負けして焚き火を消すように命じた。このことで近藤に強い興味を持ち、その後浪士組が江戸に戻った後も京へ残留。近藤達と壬生浪士組(精忠浪士組)を結成。局長となる。
京では粗暴でやりたい放題な日々を送り、その破滅的なまでの生き方は沖田やお梅も魅せられた。大坂相撲の力士達と「どっこい事件」を起こし、自分とは違う真っ直ぐな生き方でありながら自分に敬意を持って接してくる近藤に引け目を感じていたこともあり、更には商家の大和屋を襲うなど行為はエスカレート。ついに勇は芹沢排除を決意する。「八月十八日の政変」の褒美を貰った祝宴の席で泥酔し、八木家に戻った芹沢を土方、山南、原田、沖田が襲撃するが座って待ち構えていた。激戦の末、沖田に斬られ、土方にとどめを刺される。死後この一件は土方によって長州藩士の仕業に偽装された。
近藤達が越えなければならない壁とされ、ドラマの前半を支える重要な役柄となっている。佐藤と脚本の三谷幸喜は「大河ドラマ史上最高の悪役」を狙ったという。また、佐藤の父である三國連太郎1969年に公開された三船敏郎製作・主演の映画『新撰組』において、芹沢を演じており、親子二代で同じ役を演じる事で話題となった。
新見錦(にいみ にしき)
演:相島一之
局長、のち副長。芹沢の右腕的存在。学があるため、浪士組の上京後の清河八郎の朝廷への建白書の真意をつかみ、佐々木只三郎へ報告する。芹沢を理解し行動を共にしていたが、芹沢が自身をぞんざいに扱ったことに不満を感じていたところを、芹沢派一掃を狙う土方と山南に突かれ、芹沢が又三郎を斬殺した顛末を報告し芹沢を売るように仕向けられる。しかし逆に仲間を陥れようとしたとして土方と山南に「士道に背いた」罪で詰め腹を切らされた。その際、その後の新選組の行く末を予感させる言葉を残している。
平山五郎(ひらやま ごろう)
演:坂田聡
副長助勤。左目に眼帯をしている。粗暴で軽挙な面が目立つ。近藤に無礼を働いたため、壬生狂言が八木家で行われた時外に出て斎藤に打擲される。芹沢暗殺の際には山南が平間と同様に逃がそうとしたが、平山は背後から山南に斬り掛かり、とっさに原田が投げた槍によって死亡した。
平間重助(ひらま じゅうすけ)
演:剛州
副長助勤。初期では隊内の勘定を任されていた。芹沢と行動を共にしていたが、芹沢暗殺の際には山南に逃がされ難を逃れる。
野口健司(のぐち けんじ)
演:岡本幸作
副長助勤。芹沢派だが性格は比較的穏やかで、芹沢達よりも年齢の近い沖田や藤堂と親しい。芹沢の暗殺時に角屋に引き止められて粛清の対象から外れ、近藤の勧めで水戸に帰郷した。
佐伯又三郎(さえき またさぶろう)
(又三郎→佐伯又三郎)
演:松谷賢示水玉れっぷう隊
副長助勤。元は八木家の奉公人であったが、芹沢の腰巾着になる。本物の武士になるため、八木家の奉公人時代から貯めていた金で刀を買うつもりでいた。しかし、飲み屋に案内する途中、足下をとられ、提灯を芹沢にぶつけてしまい、芹沢に斬られてしまう。貯めていた金の入った財布は物盗りの犯行に見せるため新見に抜き取られるが、それが皮肉にも新見の失脚につながる。

御陵衛士となった隊士(伊東道場一派)

伊東甲子太郎(いとう かしたろう)
(伊東大蔵→伊東甲子太郎)
演:谷原章介
参謀。当初の名は大蔵(おおくら)。文武に優れた品のある人物で、怜悧に時勢を見極め外国の知識にも精通している。が、それ故に人を見下す傾向が強い。神道無念流を学んでいたが、江戸に出て北辰一刀流剣術伊東道場に入門し、後に道場を継いだ。門下に藤堂平助がいた。浪士組には参加しなかったが、挨拶に来た藤堂に餞別を渡し、浪士組とのつながりを持とうとする。
江戸に隊士の募集に戻った近藤に対面し、新選組に入隊し参謀となり名を甲子太郎と改める。しかし、伊東の真意は新選組を尊王攘夷の先駆けとすることであった。その後、脱隊して御陵衛士を結成するも、討幕派からは新選組にいた過去から信頼を得られず苦悶する。大久保一蔵にかつて新選組にいた過去をぬぐい去るために近藤を斬るよう唆され、近藤の別宅に招かれ伊東はその場で勇を殺害するつもりだったが、近藤の話を聞き腹を割って心中を吐露し、自身も近藤の本心を聞く事で和解する。しかしその帰路、伊東を討ち取ろうと待ちかまえていた若手隊士たちを一喝し場を離れようとした時、大石鍬次郎の槍に倒れる。
伊東の死骸は土方により七条油小路に放置され、彼の死を知り現場に向かった御陵衛士の隊士たちと待ちかまえていた新選組との間でついに全面衝突が勃発、藤堂平助をはじめ両陣営に多くの犠牲を出すこととなる。
加納鷲雄(かのう わしお)
演:小原雅人
過激な言動の多い伊東一派にあっては温厚な人物で、仲間を諭したり外交役としての出番が多かった。藤堂平助が伊東大蔵に試衛館への移籍を願い出た際、永倉の提案で沖田と加納が立ち会い沖田が勝てば移籍を認めるという条件で立ち会うが敗れた。そして、「藤堂を譲る代わりに沖田が欲しい」という伊東を諫める。後に伊東と共に新選組に入隊する。御陵衛士として分派する時に土方とこれ以上隊士が加わることを禁止するとともに、御陵衛士から新選組に復帰することを禁止する取り決めを行った。油小路の変では篠原と共に御陵衛士を主導する。
事件後、復讐のために伏見街道で篠原らとともに近藤を狙撃する。しかし、闇討ちのようなやり方には若干躊躇していた。その後官軍に属して、流山で大久保大和と主張し尋問に行き詰まっていた香川、上田の命により近藤と再会する。そして旧交と任務の板挟みとなった彼に近藤は自ら「加納君、お久しぶりです」と語りかけ、加納も「ご無沙汰しております、局長」と返した。
篠原泰之進(しのはら たいのしん)
演:小梶直人
自身の主張を強引に押し通そうとする傾向があり、よく加納に諭されている。剣の腕前も確かで、不意を突かれたにもかかわらず斎藤、永倉と互角に渡り合った。長州藩との交渉に臨むべく広島に向かった近藤、伊東に同道する。御陵衛士に参加し、間者として潜り込んだ斎藤一が新選組に戻ろうとした際、斬り合いを行う。油小路の変では加納と共に御陵衛士を主導し、変後、復讐のために伏見街道で近藤を狙撃する。
服部武雄(はっとり たけお)
演:梶浦昭生
伊東と行動を共にする。間者として潜り込んだ斎藤一が新選組に戻ろうとした際、斬り合いになった篠原に加勢する。しかし、永倉たちが斎藤の応援に駆けつけたため、斎藤は難を逃れる。油小路の変では二刀流で奮戦するも敢え無く戦死する。
三木三郎(みき さぶろう)
演:平泉陽太
九番組長。伊東と行動を共にする。間者として潜り込んだ斎藤一が新選組に戻ろうとした際、斬り合いになった篠原に加勢する。
中西昇(なかにし のぼる)
演:猪狩賢二
伊東と行動を共にする。間者として潜り込んだ斎藤一が新選組に戻ろうとした際、斬り合いになった篠原に加勢する。

その他の新選組隊士

島田魁(しまだ かい)
演:照英
諸士調役兼監察。美濃出身の浪人で、旧知の永倉の推薦で入隊した。怪力の巨漢で、完全武装した永倉を片手一本で塀の上につり上げる場面が見られた。強面に似合わず人情家で涙もろく人懐っこい男であり、養子縁組を頼まれては断れず何度も姓が変わっている(ちなみに出生時の姓は「近藤」だった)。また新選組が直参に引き立てられても当人の希望によりなお平隊士であり続けた。普段は監察方として偵察や見張りに従事している。ひとたび戦が始まると重い鎖帷子を全身にまとい大暴れする。正月には屯所のある西本願寺を訪れた子供達といっしょに遊ぶ姿も見られた。また、相撲大会に参加してふんどしが切れ、不浄負けするという一幕もあった。
『新選組!! 土方歳三 最期の一日』でも活躍するが、土方の死を知り号泣し立ち尽くし永井尚志に諭され、新選組を後世に語り継ぐことに誓った。晩年はその西本願寺の警備を務めたと最終回で説明されている。
武田観柳斎(たけだ かんりゅうさい)
演:八嶋智人
副長助勤・五番組長。出雲国母里の出身で甲州流軍学を学んでいた。常に眼鏡をかけている。視力が悪く体躯にも恵まれぬゆえ学問で身を立てようと、浪士組が新選組と名を改めてからの隊士募集で入隊。軍師として池田屋事件をはじめ数々の局面で近藤を支え続けるも、自信過剰な性格で人望に薄い。何かと自分の手柄を強調することが多い。
甲州流軍学が時代に遅れつつあることを感じ取り、西洋軍学を学ぼうと隊費から50両借りることになるが、そのことが河合耆三郎切腹の原因となってしまう。これで評判を落とした武田は、直参取り立ての際に兵学師範であるということから他の副長助勤より格上の見廻組肝煎格への内示を受けるが、永倉、原田から異論が出てしまう。そのため他の副長助勤と同格で納得するよう近藤に説得されるが、激怒して直参取り立てそのものを返上する。そして直参取り立てに不満な茨木、佐野、中村、富川らを御陵衛士へ参加するよう勧め、武田は話をつけに御陵衛士の元へ向かうが加納に参加を断られ、行き場を失った彼らは自害した。その後、新選組に居づらくなった武田は出奔。御陵衛士に参加しようとするが、伊東にはすげなく断られる。薩摩藩に縋ろうとするが、会津の軍事機密を持ってくるように西郷に言われる。行き場を無くしているところ、土方と沖田に隊に連れ戻される。しかし切腹を命じられることはなく、近藤に諭され生き続けることを命じられる。改心して平隊士からやり直す決意をしたが、その直後、屯所を抜け出して河合の墓参に行ったことを、脱走と誤解した大石鍬次郎らに闇討ちされ落命する。
河合耆三郎(かわい きさぶろう)
演:大倉孝二
勘定方。播磨の商家の出身。武術の才は皆無だがそろばんが得意で勘定方として隊の金銭面を支え続けた。愛想のいい人柄で多くの人に好かれている。同郷の松原とは特に仲が良い。西洋軍学習得に熱意を燃やす武田観柳斎に兵法書の購入資金を捻出したことから、同じ本を狙っていた土方に勘定帳と隊費の数字が合わないことを詰問される。武田のことは口を割らず、親元から50両届けさせることを条件に勘弁してもらうように願い出て許されるが、親元から10日経っても50両は届かず切腹させられることになる。さらに介錯の谷三十郎がしくじったため血の海でもがいているところを沖田にとどめを刺される。親元からの金を届ける飛脚が到着したのは、切腹の直後だった。
山崎烝(やまざき すすむ)
演:桂吉弥
諸士調役兼観察。鍼医師の家の出身。浪士組が新選組と名を改めてからの隊士募集で入隊。三回入隊を志願してその度に断られていたが面接していた土方たちは覚えておらず、その人に覚えられにくい容貌を利用して主に探索役を務める。医術にも明るく、病に冒された沖田の病状を察知し、また西洋医学も学び伏見街道で御陵衛士の残党に狙撃された近藤を治療する。鳥羽伏見の戦いで、土方、斎藤と共に不動村の屯所に戻った後、大坂へ引き揚げる途中に官兵に不意に顔を斬りつけられ重傷を負う。江戸へ向かう船の中で島田、尾関、尾形に看取られてひっそりと息を引き取った。
松原忠司(まつばら ちゅうじ)
演:甲本雅裕
四番組長。原田と同じような角刈りが特徴。剣術に加え関口流柔術の心得もあり、入隊時の立ち合いでは素手で斎藤を取り押さえるほどの腕前を見せる。事あるごとに「えいーやあー!!」と気合の掛け声をあげている。自分が殺した長州藩士の妻・お初を捨助が起こした祇園の火事から救うなどなにかと面倒をみている。しかし、そのことを「士道に背いた」と土方に糾弾され、本気で切腹を決意するほどに思いつめていたところ、「お礼がしたい」とお初に食事に招かれ、油断したところを刺され致命傷を負う。しかし斎藤がお初を殺そうとしたとき最後まで彼女を庇い、斎藤に斬られて絶命する。その後葛山同様斉藤の夢の中に出現した。
尾関雅次郎(おぜき まさじろう)
演:熊面鯉
力の強さを見込まれ旗役を務める隊士。感激家。永倉の建白書の一件では不本意ながらも永倉らと行動を共にして謹慎させられる。鳥羽伏見の戦いでは銃弾を受けてもなお旗を振り続ける気迫を見せ、永倉率いる抜刀突撃でも先陣を切った。後に宇都宮、函館の戦いにも参戦している。
尾形俊太郎(おがた しゅんたろう)
演:飯田基祐
副長助勤。池田屋の論功行賞が行われたときに登場。時勢を冷静に分析出来る人物で、山南の死後仲間達の解説役を担当することが多い。山南の遺言により新撰組の活動を詳細に記録していた。近藤が流山で捕らえられたのを機に新選組に再起の道はないと隊を離脱した。新選組そのものともいうべき近藤の行く末を見届けるべく板橋の刑場に出向くがそこで(近藤を救出すべく殴りこみをかけてきた)原田左之助とばったり再会、その後官兵に見つかったため二人して逃亡する。
浅野薫(あさの かおる)
演:中村俊太
大した実力も度胸も無いのに、功名心と自尊心だけは人一倍強い。池田屋の時には島田魁と共に見張りを担当するが、志願し近藤勇の隊に属する。しかし、斬り合いに怯えて茂みに身を隠す。隊内部で繰り返される隊士粛清に身の危険を覚え近藤周平をそそのかして脱走を図り、斎藤に追い詰められるが見逃された。
谷三十郎(たに さんじゅうろう)
演:まいど豊
七番組長。谷三兄弟の長兄。甲高い笑い声が特徴。槍術を学んでいた。浪士組が新選組と名を改めてから三兄弟揃って入隊した。河合の介錯に失敗して孤立し、脱走を図るが、追ってきた斉藤にあっけなく斬殺されてしまう。
谷万太郎(たに まんたろう)
演:若松力
谷三兄弟の次男。三兄弟で唯一最終回のダイジェスト映像に登場しない。
谷周平(たに しゅうへい)
(谷昌武→近藤周平→谷周平)
演:浅利陽介
谷三兄弟の末弟。当初の名は谷昌武で、のち近藤勇の養子となる。池田屋の時には近藤勇隊に属していたが、近藤の命により別働隊の土方、松原に浪士たちが集結していることを知らせる。周囲からの過剰な期待とは裏腹に当人は常にその重圧に苦悩しており、無理やり浅野薫の脱走計画に参加してしまったため養子縁組はいったん取り消しとなり、もとの谷姓に戻される。それでも近藤家の跡取りにふさわしい男たらんと勉学、剣の稽古に励む彼を勇は最後は「近藤周平」と呼んだ。流山で勇の薦めによって隊を離れた。
大石鍬次郎(おおいし くわじろう)
演:根本慎太郎
血の気が多い若手隊士。近藤と同じ多摩の出身。武田観柳斎を仲間と共になぶり殺しにし、伊東を斬った。周平を身内の七光りと見下し、ことあるごとにいじめていたが、剣の試合で敗れて和解した。
葛山武八郎(かづらやま ぶはちろう)
演:平畠啓史
諸士調役兼監察。池田屋事件の前に入隊。さしたる理由もなく入隊した地味な男。永倉との掛け合いが多い。山南に頼まれ、永倉らが松平容保に提出した建白書を起草する。その一件で謹慎していたが、近藤が江戸に戻り、山南が外出している間に建白書を起草したことを理由に土方に切腹させられる。その際斉藤が土方に顛末を密告していたことを悟り、「裏切り者!」と叫んで絶命する。その後斉藤の夢の中に出現。以後斉藤はしばらくこの事に苛まれる事になる。
安藤早太郎(あんどう はやたろう)・新田革左衛門(にった かくざえもん)
演:河西祐樹(安藤)・赤堀二英(新田)
池田屋事件の時には近藤勇の隊に所属するも、深手を負いその後亡くなる。
奥沢栄助(おくざわ えいすけ)
演:松島圭二朗
池田屋事件の時には近藤勇の隊に所属し戦死する。
茨木司(いばらき つかさ)・佐野七五三之助(さの しめのすけ)・中村五郎(なかむら ごろう)・富川十郎(とみかわ じゅうろう)
演:大塚幸太(茨木)・安藤聖(佐野)・鈴木慶太(中村)・長倉正和(富川)
新選組隊士の直参取り立てに不満を持ち、武田に唆され御陵衛士に参加しようとするが断られ、京都守護職屋敷で自害する。

壬生浪士組

粕谷新五郎(かすや しんごろう)
演:伊吹吾朗
水戸藩出身。荒木又右衛門の再来といわれる剣豪。沖田、藤堂たちに慕われている。一番組小頭を希望し根岸に暴言を吐く芹沢を窘める。そして刀を抜きかけた芹沢を早業で止める。出立前に居酒屋で食事をしていた際に、芹沢派の野口に刀を抜かれるが、出立を告げに来た沖田と共にまたしても早業で刀を抜いて動きを封じた。本庄宿では宿場の真ん中で焚き火をする芹沢を止めるよう沖田に懇願されるが、彼は芹沢の真意を見抜いており諭した。浪士組の江戸帰還の際には共に残るように沖田に説得されるが「もう少し若ければ」といい断る。しかし、再び近藤、沖田に説得されると仲間割れをしないことを条件に応じる。しかし、殿内が殺されると、芹沢が殺したことは明白にもかかわらず下手人が不明だという近藤に不信感を募らせ浪士組を脱退する。
殿内義雄(とのうち よしお)
演:生瀬勝久
上総の出身。剣の流派は「自己流」。浪士組結成の際には先番宿割をつとめるが、出発前に近藤に代わられる。代わられた後はどの組に属しているかわからず右往左往する有様であった。神経質で本庄宿では宿の担当であった沖田に一人部屋の布団部屋を用意させるが、結局は焚き火での野宿を諦めた芹沢と同宿となる。浪士組の一部が京に残留した際に佐々木只三郎に命じられ、目付役として壬生浪士組に参加し京に留まる。佐々木の配下の柳に同士を募るよう誘われていることが発覚し、近藤に説得される。その後外出しているところを仲間を募りに大坂へ向かっていると思われ芹沢鴨に斬られる。しかし、実は江戸に戻り佐々木にすべて事情を説明した後、京へ戻り再び参加するとの近藤への手紙を残していた。
根岸友山(ねぎし ゆうざん)
演:奥村公延
北辰一刀流を学んでいたが浪士組結成の際には足もおぼつかない様子であった。浪士組では一番組小頭をつとめる。それを不満に思う芹沢に事あるごとに「ジジイ」と罵られていた。壬生浪士組に参加し、京へ残留する。しかし、根岸も殿内同様、佐々木の息がかかっていた。粕谷と共に浪士組を脱退する。
阿比留鋭三郎(あびる えいざぶろう)
演:矢部太郎カラテカ
井上源三郎に誘われ、病弱で江戸に帰る気力がないという理由で浪士組に参加する。壬生狂言を見に会津藩公用方が訪れた際に体調が悪く席を外している時に佐々木の配下の柳が芹沢、近藤の好き勝手にさせないよう殿内、根岸に同士を募るよう告げているのを目撃する。それを近藤たちに告げる。その後、隊を離れる。
家里次郎(いえさと つぐお)・遠藤丈庵(えんどう じょうあん)
演:かなやす慶行(家里)・鈴木健(遠藤)
浪士組に参加するも粕谷と共に浪士組を脱退する。

浪士組

清河八郎(きよかわ はちろう)
演:白井晃
元は出羽の郷士。虎尾の会を結成し、尊王攘夷を目指していた。将軍警護の為という名目で浪士組を創設するが、真の目的は尊王攘夷の先鋒とするためであった。しかし、鵜殿、佐々木等は警戒し、浪士組から遠ざけようとする。京に到着後、朝廷に建白書を提出し近藤、芹沢らの反感を買うなど大騒ぎとなる。芹沢一派に狙われるが、近藤の手配により山南らと偶然居合わせた斎藤に救われる。江戸に帰還した後、佐々木只三郎に斬られる。
山岡鉄舟(やまおか てっしゅう)
(山岡鉄太郎→山岡鉄舟)
演:羽場裕一
当初の名は鉄太郎。近藤とは山南の仲介で出会う。幕臣ではあるが清河八郎の理解者で、浪士組取締として浪士組の結成にも参画する。のち精鋭隊歩兵頭格となり、勝海舟の元で幕府の後始末に尽力する。浪士組結成の際は清河から浪士組結成の真意を話され、彼のために周囲を出し抜く言動をするが、本人は裏表の無い人物で、勝海舟が甲陽鎮撫隊として近藤を甲府に行くように命じた時は「近藤をそこまで買っていたのですか」と言ったため、勝に「お前のようなのを西洋ではロマンチストと言うんだよ」と呆れられてしまう。
松平上総介(まつだいら かずさのすけ)
(松平主税助→松平上総介)
演:藤木孝
講武所教授方。当初の名は主税助。桂小五郎に近藤勇を紹介され、講武所教授方見習に近藤勇を推薦した。しかし後に勇が百姓の出身であることが判明したため、冷たくあしらう。その後、浪士組取扱になるが、用意した支度金が足りなくなると仮病を装い責任逃れをする。近藤らが京で名を上げると掌を返して誉め讃えた。
鵜殿鳩翁(うどの きゅうおう)
演:梅野泰靖
浪士組取扱。浪士組をつとめていた松平上総介が辞任した後、佐々木只三郎の「清河八郎に浪士組を思い通りにさせてはならない」との説得により浪士組取扱となる。江戸に帰る前に近藤たちも京へ連れて帰るように手代木直右衛門に頼まれた席上、近藤を評価する心中を吐露する。そして、近藤たちの後ろ盾に会津藩がなる手助けをするよう佐々木只三郎に命じる。
速見又四郎(はやみ またしろう)
演:七海智哉
浪士組取締並。佐々木と共に清河を暗殺する。
池田徳太郎(いけだ とくたろう)
演:野仲功
近藤と共に先番宿割をつとめる。本庄宿で宿割の仕事を近藤におしつける。佐々木に「芹沢が仲間と騒いで困るので一人部屋にするように」と命じられ、それも近藤に任せる。清河の策により朝廷に建白書を提出することになったが、建白書には署名せず、江戸帰還に反対する。清河を友人と思っていたが一言の相談もなかったことに怒ったためであった。その後京に残り酒を飲んで愚痴っていたが、お梅にこばした酒が染みになったと抗議され絡んでいたところ芹沢につまみ出された。
祐天仙之助(ゆうてん せんのすけ)
演:渡部雄作
博徒の出身で、浪士組に参加。大村達尾に狙われ、ついに京で襲撃される。手傷を負ったが、火事の騒ぎで救われた。
大村達尾(おおむら たつお)
演:江畑浩規
祐天仙之助に父を殺され、仇を討つために浪士組に入隊。本庄宿では祐天と同宿になる。京で芹沢達が清河を斬ろうとしている夜に祐天仙之助を襲撃する。手傷を負わせるも、火事の騒ぎで逃亡される。最終回で偶然永倉と再会し、本望を果たし仇を討ったことを告げる。
村上俊五郎(むらかみ しゅんごろう)
演:立川政市
六番組の小頭。本庄宿で宿の部屋割りを担当していた山南を「田舎侍」と呼んで見下し、足を洗う桶を持ってくるように命じる。断る山南に絡むが、土方に「この田舎侍は北辰一刀流の使い手だ」と言われ引き下がる。

多摩・試衛館の人々

近藤周斎(こんどう しゅうさい)
(近藤周助→近藤周斎)
演:田中邦衛
近藤勇の養父。名は周助。天然理心流3代目。勇を養子に迎えて隠居し、周斎と名乗る。「浪士組に参加し上洛したい」と言った勇を快く送り出す。隊士募集と老中への説得のため江戸に戻った勇と会った時には病気で伏せりがちになっていた。そして、鳥羽伏見の戦いの後に新選組が江戸に戻る前に亡くなったが最後に「お前は俺の誇りだ。お前を息子にもてて幸せだった。俺の倅は誠の武士だ」という言葉を勇に伝えるようふでとつねに託した。
近藤ふで(こんどう -)
演:野際陽子
近藤周助の妻で近藤勇の養母。周助が勇を養子に迎えてからは勇が農家の出身であるのが不満でつらくあたる。しかし、勇が上洛前に自らも下総の農家出身で置屋の芸者から周助に身請けされた過去を告白し、わだかまりを解く。
その後は勇を応援し、板橋で斬首される時は「近藤勇、よく戦いました!」と声を掛けた。
沖田みつ(おきた -)
演:沢口靖子
沖田総司の姉。弟の総司が試衛館の門人であることからよく試衛館に出入りしていた。勇の身辺の世話をしたり勇、歳三らと盗賊退治に出かけるなど序盤のヒロイン的扱いだった。江戸に戻ってきた近藤に伝通院で再会し、総司が労咳であることを告げられる。そして総司に会いに行ったとき自らの命は長くはないことをみつに語る総司に、みつならではの言葉で総司を励ます。なお黒船来航時、勇と歳三が入手したシャンパンのコルク栓が何故か総集編で勇らのことを回想する彼女の手元にあるが、これは函館で戦う歳三が市村鉄之助に命じて届けさせたものである。
滝本捨助(たきもと すてすけ)
演:中村獅童
実在の人物・松本捨助をモデルにした、主要人物では唯一の架空の人物。詳細はリンクを参照。近藤勇の幼馴染で、土方同様彼を「かっちゃん」と呼ぶ。多摩の資産家の滝本家に生まれる。自称・呼ばれもしないのに現れる捨助。物語中、いたるところに出没、浪士組に入るためにあの手この手で画策していた。一時、その頑固さに根負けした近藤達に入隊を許されるも、ほどなく除名。その事に激怒していたが、本当の理由が自分を死なせないために近藤が取った苦渋の決断だった事を知る。彼を助けるために単身で「新選組隊士、滝本捨助!」と名乗りを上げて刑場に乗り込むも、たちどころに警備兵に斬られ絶命した。
佐藤彦五郎(さとう ひこごろう)
演:小日向文世
日野宿の名主。土方歳三の姉のぶを妻としているため土方歳三の義兄にあたる。近藤勇とは義兄弟の契りを結んでいる。酒に弱い。新選組を支援する。春日隊を組織し、甲陽鎮撫隊に加わった。終盤勇が官軍に捕らわれ斬首されると知ったときには、我を忘れて救出に向かおうとした。
佐藤のぶ(さとう -)
演:浅田美代子
土方歳三の姉で佐藤彦五郎の妻。若き日の歳三の良き理解者である。行商の道に進もうとしていた歳三が実は剣の道に進みたがっていることを勇に伝える。
小島鹿之助(こじま しかのすけ)
演:小野武彦
多摩の名主。近藤勇の後見人で義兄弟。多摩を訪れた近藤勇に屋敷を賊に襲われた滝本繁蔵の蔵の物を移送するように頼む。近藤たちが浪士組として上洛するのには反対した。そして、近藤が流山に捕らえられ佐藤彦五郎が救出に向かおうとしたときはのぶと共にとめたが、「こんなやり方の薩長の時代は長くは続かない。いずれ近藤さんの後に続く者がこの多摩から生まれると信じています」と語る。
宮川音五郎(みやがわ おとごろう)
演:阿南健治[4]
近藤勇の実の兄。勇が武士になったことを喜び、応援している。浪士組結成の際には勇に20両で買い求めた虎徹を餞別として渡す。勇は贋物と知りながら受け取り、「兄上の気持ちを大事にしたい。俺がこれを虎徹にする」と喜ぶ。
土方為次郎(ひじかた ためじろう)
演:栗塚旭
土方歳三の兄。盲目のため家督を継いでいない。まだ将来が見えていなかった近藤勇と土方歳三に「二人で時代と斬り結びなさい」と諭す。そして、流山の訣別の後故郷に戻った土方に、近藤をもり立てた歳三を称え「お前達は多摩の誇りだ。何が正しくて、何が間違っていたなど100年後の人が決めればよい」と言った。
テレビドラマ『燃えよ剣』(1970年NET)等で土方歳三を演じたことにちなんだキャスティング。
近藤つね(こんどう -)
〈松井つね→近藤つね)
演:田畑智子
近藤勇の妻。松井八十五郎の娘で、勇と結婚し、たまを産む。素直な気だての良い性格で、ふでにも「仕事は遅い」と言われながらも評価されている。
滝本繁蔵(たきもと しげぞう)
演:沼田曜一
滝本捨助の父。多摩の資産家。屋敷を賊に襲われ、近藤勇たちに蔵の物を移送してもらう。
宮川勇五郎(みやがわ ゆうごろう)
演:木挽礼
宮川音五郎の子。多摩の宮川家を訪れた勇にせがんで勇と音五郎に拳を口に入れさせた。
なつ
演:岩崎加根子
近藤ふでと牛込の置屋で一緒に働いていた古い友人。ふでが勇とつねと縁談の件で周助と喧嘩をして家を飛び出した際にはなつの家に向かった。なつの口添えもありふでは試衛館に戻った。その際に「息子いじめもほどほどにしなさい」とふでをたしなめた。居候が増え、嫁のつねが口答えするようになったことなどに腹を立てたふでは再び家を飛び出した時は再びなつの家に世話になった。
沖田林太郎(おきた りんたろう)
演:日野陽仁
沖田総司の義兄。沖田みつを妻とし婿養子になり沖田家の当主となる。近藤勇とつねの婚礼の席にお祝いの酒を持って登場した。みつに勧められて試衛館の稽古にも通う。浪士組に参加するが、新見と同じ組であったために、本庄宿では芹沢が野宿を宣言したため、焚き火の材料を探していた。浪士組が京から引き揚げる時には試衛館道場の仲間とは行動を共にせず、江戸に戻り新徴組に入る。鳥羽伏見の戦いの前に江戸に戻った近藤と伝通院で再会する。
松井八十五郎(まつい やそごろう)
演:浅沼晋平
近藤つねの父。
松井きぬ(まつい -)
演:芦沢孝子
近藤つねの母。
萩原糺(はぎわら ただす)
演:榎木兵衛
小山村(現在の町田市)に在住している老人。昔は相当の使い手だったらしく、勇の四代目襲名の際に小島鹿之助の代わりに天然理心流の紅白試合紅組総大将をつとめたが、「どっから連れてきたんですか」と土方に言われてしまう。試合は一方的に紅組が優勢で、白組の大将の佐藤彦五郎も危うい情勢であったが、白組に沖田総司が加勢したため、形勢は逆転し、沖田に額につけた土器を割られてしまった。
寺尾(てらお)・徳次郎(とくじろう)
演:小林ひでのり(寺尾)・飯田まさと(徳次郎)
試衛館門人。
ひも爺
演:江幡高志
土方歳三の行商仲間。歳三が道場破りを行い、怪我をした門人達に薬を売りつけていたが、その手口がばれて歳三共々手ひどい報復を受ける。このことが歳三が剣の道に踏み出すきっかけとなった。
近藤たま(こんどう -)
演:松元環季(幼児時代:山城毬花 幼年時代:鎗田千裕
近藤勇の娘。ゲンコツをくわえる癖があるらしい。
井上源三郎の姪
演:小池彩夢日高里菜

京の人々

深雪太夫(みゆきだゆう)
演:優香(少女時代:枚田菜々子
名はお幸。京の街を歩いていた武士にぶつかったと因縁をつけられて、まさの甘味屋に逃げ込んだ時に近藤、永倉、沖田、井上、斎藤達に救われる。京に来ていたのは実は妹のお孝を探しに来ていたためであった。後に大坂で近藤と再会し、愛人となる。その際寺田屋で京に来ていたつねに会ってしまう。つねは悔しさを覚えつつも、勇を支え続けてきたことを認め、「勇が京を去るときまで」という条件で、お幸(深雪太夫)が勇の愛人となることを承諾する。京では醒ヶ井の妾宅に住むことになる。山崎が近藤の命によりお孝を探し出そうとしたが、会うことなく過労が元で病死する。
お孝(おこう)
演:優香(二役)(少女時代:金子莉菜)
深雪太夫の妹。深雪太夫とは生き別れになっていた。深雪太夫と異なり、お転婆な性格。最後は沖田総司を看病する。植木屋平五郎宅で療養中の沖田から剣術の稽古をしないよう、刀を平五郎に預けたが、沖田は刺客に襲撃される。刀がない沖田を刺客から庇おうとしたが、斬殺される。
お梅(おうめ)
演:鈴木京香
菱屋の妾であったが、本妻に睨まれ壬生の前川家に住んでいた。格子越しに色目を使うお梅を村の規律を乱したと壬生村から追い出されそうになっていたところ、芹沢鴨が愛人とする。沖田をたぶらかしたり、芹沢の大和屋襲撃をけしかけたりと、周囲が不幸になる様に生きていたが、次第に芹沢と心から愛し合うようになる。芹沢暗殺の際には沖田に逃げるように言われるが、自身は芹沢と運命を共にする決意を抱き、沖田の刀で自らを突き刺し芹沢の後を追う。
八木源之丞(やぎ げんのじょう)
演:伊東四朗
壬生郷士八木家当主。浪士組が京の宿舎となり、その割り当てを決める会合に遅れてきた罰で、芹沢鴨など水戸派や近藤勇など試衛館一派などを預かることになる。清河八郎の朝廷への建白書建議の後浪士組は江戸に戻ることになったが、近藤や芹沢達はそのまま八木家に残り、源之丞を困惑させる。その後八木家は西本願寺に移転するまで新選組の屯所となった。最初は迷惑に思っていたが、久の通夜の席で浪士たちが協力してくれたことから態度を改めた。池田屋の前には近藤に意見を求められ激励する。山南切腹の際には土方に反対を意見する。西本願寺に新選組に移る際には「ここはあんさんたちにはお里みたいなもんや。気が向いたらいつでも戻ってきておくれやす」と言った。
八木ひで(やぎ -)
演:吹石一恵
八木源之丞の娘。架空の人物[5]。浪士組が入ってくる際、貞操を心配した源之丞によりしばらく男性に変装させられ、「秀二郎」と名乗る事になる。黙認していた芹沢以外の浪士たちにそのことは露見しなかったものの、それが原因で彼女の華奢な体格を懸念した近藤達に、剣術の稽古をつけられてしまう。久の通夜の席で、父源之丞から実は女性であることを近藤、土方、沖田に紹介される。特に沖田総司の事を気にかけ、何かと世話を焼こうとするが、沖田はお梅に恋心を抱いていたことから、落ち込んでいたところ藤堂に励まされる。それでも沖田のことを気にかけており、病状を心配して、医者に連れて行く。新選組が上方から江戸に引き揚げる際は再び男装で登場し、ねぎらいの言葉をかける。
八木雅(やぎ まさ)
演:松金よね子
八木源之丞の妻。芹沢達の乱暴に困惑している。小野川部屋の黒神が好きで、壬生で相撲大会が開催されると喜んだ。そして、京から新選組が去る時「あれだけ京のために尽くしてきた方が…」と嘆いた。
久(ひさ)
演:正司歌江
八木雅の母。最初は浪士たちを毛嫌いしていて玄関脇に箒を逆さに立てる。しかし、寺院に浪士組が早く壬生から出て行くように願っていて、帰りに気分が悪くなったところを原田左之助に背負われて部屋に戻る。その際左之助を「死んだじいさまに似ている」と好意を寄せるようになる。最後は箒を正しく立てるように雅に命じ、左之助に感謝の意を表して亡くなる。その通夜や葬式を浪士組の仕切りを行う。
八木為三郎(やぎ ためさぶろう)
演:巻嶋一将
八木源之丞の息子。よく芹沢や沖田と遊んでいる。
房吉(ふさきち)
演:星ルイス
八木家奉公人。新選組が西本願寺に屯所を移してからも、八木源之丞が身の回りの世話にと屯所に派遣したが、井上源三郎がお茶入れを行うため仕事がない状態になる。鳥羽伏見の戦いの後、後始末に京へ戻った土方へ長年の苦労を労われ八木家に戻るように言われる。
まさ
演:はしのえみ
甘味屋を切り盛りする看板娘。近藤らとは屯所が近所にあったことから顔なじみで仲が良い。左之助は彼女に心底惚れているが、まさ自身は左之助のことを恋愛対象としてはまったく見ていなかった。禁門の変のおり、左之助は店を焼け出された彼女を助けるべく独断で隊を離れ救出に向かった。その後も左之助の猛アピールを袖にしていたが、いつの間にか惹かれあうようになり、気がつけば両親への挨拶に祝言と話はとんとん拍子に進み、報告を聞いた近藤らを驚愕させる。
小常(こつね)
演:小西美帆
名はおその。市川宇八郎とかつては将来を約束した仲であった。大坂で芸者をしていたが、その際に宇八郎に後事を託された永倉新八に「宇八郎は亡くなった(実際は回復して生存)」旨を告げられる。後に永倉に京に迎えられ彼の愛人となる。押し入り強盗と化した官軍の兵に斬られる。そして京へ戻っていた永倉に「宇八郎様」と言葉を残して息を引き取る。そして怒りに燃える永倉はすぐに官軍の兵を斬り仇をとる。
明里(あけさと)
演:鈴木砂羽
名はおすず。丹波の農村の出身で、浮舟という店に売られていく途中おまさのお多福で山南、沖田と出会う。その際汁粉7杯を食べ、代金を山南が支払ったことが山南との縁になり後に恋人となる。明里の名も山南が「あなたの里に明るい光が射しますように」との願いをこめて名付けた。山南脱走の際には山南と共に江戸を目指した。山南の切腹の直前に山南と会い、死の直前であることを察しながら別れを惜しみ、山崎に送られて丹波の実家へ戻った。
お登勢(おとせ)
演:戸田恵子
寺田屋女将。男勝りのしっかり者で、その女丈夫ぶりから近藤らから「この世に総司の姉みつがもう一人いた」と評される。禁門の変の後、伏見方面に出陣した新選組が御用改めに現れた時に毅然と対応した。尊王派も問わず、助けを求めて身を隠しにきた人を匿うのが主義だが、彼女がその手腕を発揮すると殆どの場合乱闘・流血沙汰に発展しており、そのたびに悲鳴をあげている。龍馬の頼みによりおりょうを養女とする。鳥羽伏見の戦いの後京に戻った土方、斎藤、山崎を捨助の口利きにより匿う。
おりょう
演:麻生久美子
坂本龍馬とは土佐藩邸で賄いとして雇われた時に出会う。龍馬に一目惚れをされ、恋仲になり蝦夷地に連れて行ってもらう約束であったが、池田屋の変や禁門の変で仲間を失った龍馬はその約束は果たせなくなる。そして龍馬の頼みによりお登勢に預かってもらうことになり、寺田屋の養女となる。後に龍馬の妻となり、二人で薩摩の霧島に新婚旅行に出かけた。龍馬の死後、新選組が龍馬を斬ったと思っていたおりょうは近藤に復讐を企てる。しかし、取り押さえられ、近藤に諭される。
おきよ
演:こばやしあきこ
寺田屋女中
寺田屋番頭
演:枝光利雄
禁門の変での長州藩の負傷兵を匿っていた寺田屋に新選組が訪れた時にお登勢に血のついた手ぬぐいのことを詰問された時に、お登勢に手ではたかれ、鼻血をだす羽目になる。
幾松(いくまつ)
演:菊川怜
芸妓であったが、桂小五郎の恋人となり小五郎を支える。
孝庵(こうあん)
演:笹野高史
沖田総司を診察している医師。沖田の吐血が労咳(肺結核)によるものだと早期に見抜き、静養するよう幾度となく忠告する。口が悪い。お幸の臨終前に醒ヶ井に呼ばれる。そこで沖田に再会し、「たまには顔を出せ」と声をかける。
前川荘司(まえかわ しょうじ)
演:谷本一
壬生郷士。八木家の向かい側に屋敷を構えている。菱屋とは親戚筋で、お梅を預かっている。
初菊(はつぎく)
演:平岩紙
芸妓。いつも深雪太夫の脇に控えている。
菱屋太兵衛(ひしや たへえ)
演:藤田宗久
四条堀川の呉服屋。お梅を妾としていた。
池田屋惣兵衛(いけだや そうべえ)
演:岡田正
池田屋事件の舞台、池田屋の主人。
池田屋番頭
演:伊藤正博
池田屋に踏み込んだ新選組に応対する。
京屋忠兵衛(きょうや ちゅうべえ)
演:横山あきお
京屋主人。深雪太夫を近藤が身請けする仲介をする。
僧侶
演:大門伍朗
西本願寺の僧。西本願寺を屯所にするにあたって、挨拶に来た近藤、伊東に「喜んで迎えるわけではない」と言う。
西村兼文(にしむら かねふみ)
演:本間憲一
西本願寺侍臣。掛け軸を破った原田、沖田、藤堂の件で近藤に「ここの僧侶はあなたたちのことをよく思っていない。僧侶を敵にしない方が良い」と忠告する。河合耆三郎の死の前に話を聞く。西本願寺を屯所にしていた新選組に、不動堂村に西本願寺の提供により屯所を建てて移転する話を近藤と土方に行う。鳥羽伏見の戦いの後、後始末に京へ戻った土方へ餞別を渡す。そして「私はどこの味方でもない。面白いことが好きなだけや。新選組の行く末をしっかり見届けさせていただきます」と言う。
お初(おはつ)
演:清水美那
仙波甲太郎の妻。夫を斬った松原が金を届けて焼香を頼んだ時にはすげなく追い返したが、祇園の火事から救うなど面倒を見てくれる松原に心を開いた振りをする。そして松原を騙して闇討ちにするが、松原を追ってきた斎藤にその場で斬り捨てられる。
藤吉(とうきち)
演:松村明
坂本龍馬の用心棒。近江屋の1階で坂本を訪ねてきた佐々木只三郎に応対する。しかし、後ろを向いて坂本に取り次ごうとしたところ、佐々木に斬られる。
峯吉(みねきち)
演:篠原勇
坂本、中岡の暗殺前に鍋をしようとした坂本に、使いを頼まれる。
菱屋の番頭
演:佐々木睦
菱屋を久し振りに訪れたお梅を追い払う。
森田屋の番頭
演:舩阪裕貴
森田屋は芹沢一派に押し入られた商家。
大和屋の番頭
演:本多晋
大和屋が天誅組に金を出したことが芹沢の耳に入り、押しかけられる。主人が留守のため対応したが、店を打ち壊される羽目になる。
オウム
声:山口智充
芹沢・お梅・沖田が見物したオウム。芹沢に不吉な予言ともとれる言葉を発し、彼を逆上させる。本来オウム自身に喋らせることになっていたが、声の調教が間に合わず、急遽オウムのモノマネをネタに持っていた山口が演じることになった。

幕末の志士たち

土佐藩

坂本龍馬(さかもと りょうま)
演:江口洋介[6]
常識に囚われない自由な発想と国を憂う心を持つ快男児。近藤、土方とは多摩時代からの友人として描かれる。
佐久間象山の元に出入りしており、象山、桂、近藤、土方と共に黒船を見に行き、諸外国に負けない強い日本を作るという大志を抱く。救国の方法を模索していき、そのため主張することがよく変わった。しかし、海軍操練所を閉鎖されるなど八方ふさがりになり、一時は酒びたりの日々を送っていた。そんな時新選組の隊の中で孤立した山南が寺田屋を訪れ、文字通り死を賭した激励を受け情熱を取り戻す。そして仇敵同士であった薩摩と長州の間を取り持ち、薩長同盟を結ぶことに成功する。しかし、その際に寺田屋から薩摩藩邸に入る際、薩摩藩の大久保の手引きにより捨助を囮にしたことから、捨助の恨みを買い、寺田屋に宿泊中役人に襲われるが、辛くも脱出する。薩摩藩主導の武力倒幕に反対し、大政奉還を行ったことが薩摩の西郷、大久保の恨みを買い、近江屋で佐々木只三郎率いる見廻組に暗殺される。
武市半平太(たけち はんぺいた)
演:デビット伊東
土佐勤王党を旗挙げし、龍馬に土佐で同士を募るように依頼する。
望月亀弥太(もちづき かめやた)
演:三宅弘城
土佐勤王党に加わる。龍馬と行動を共にする。近藤、土方とは龍馬と共に四代目襲名の後の府中の旅籠で出会う。その際に攘夷のあり方を巡って近藤と口論になり、その隙に捨助に土佐勤王党の血判状を奪われる。龍馬と近藤が旅籠の外で果たし合いになるが、龍馬は血判状を破り捨て和解した。浪士組として近藤たちが京へ上ったことを龍馬へ伝える。八月十八日の政変後、様子をさぐるために京へ出てきたところ近藤とまさの店で再会する。池田屋の変の前に古高俊太郎が捕縛されると、宮部鼎蔵に命じられ桝屋の蔵の中のものを奪還しに行く。池田屋では真っ先に近藤に斬り込む。沖田に斬られ傷を負い、あわやというところで沖田の喀血によりとどめを刺されることを免れた。池田屋から逃れて長州藩邸に仲間の救出を懇願するも、桂小五郎の命を受けた長州藩士に追い返され失意の中自害する。
北添佶摩(きたぞえ きつま)
演:松井工
坂本龍馬が蝦夷地に行こうとしている時に登場。池田屋で戦死する。
中岡慎太郎(なかおか しんたろう)
演:増沢望
坂本龍馬と共に薩長同盟に尽力する。龍馬と共に近江屋で暗殺される。斬られてしばらくは息があり、近藤の意向で龍馬を救出すべく踏み込んできた原田左之助が伊予弁で「こなくそ」と叫んだのを聞いたことから彼が刺客と勘違いし、皮肉にも近藤を土佐藩士の仇敵に仕立て上げてしまう。
谷守部(たに もりべ)
演:粟根まこと
流山で捕らえられた近藤勇を坂本龍馬を暗殺したのは新選組か否かなど板橋の本陣で尋問する。
上田楠次(うえだ くすじ)
演:山崎一
新政府軍の大軍監、香川敬三に流山に布陣する正体不明の軍の情報を告げる。

長州藩

桂小五郎(かつら こごろう)
(桂小五郎→木戸貫治→木戸孝允)
演:石黒賢
近藤、土方とは江戸で出会う。試衛館の近くの練兵館の道場にいる関係で、試衛館に道場破りが現れた時に良く手助けをしていた。佐久間象山、龍馬、近藤、土方と共に黒船を見に行く。江戸滞在の時はやや嫌味なところもあったが近藤に好意を持っていて、近藤の婚儀にも参列する。近藤が浪士組に参加した時には「できれば止めて欲しかった」と残念がる。
後に新選組とは京都で再会する。中盤以降長州藩士のまとめ役としての役割を担うようになる。池田屋の時には陰謀に反対する。佐久間象山から酒を届けに来た捨助に雇ってくれるよう頼まれるが、あっさり断る。しかし、その際に捨助が桂の膳をひっくり返してしまい、桂は着替えるため一旦藩邸へ戻ることになり難を逃れることになる。池田屋から逃れてきた望月亀弥太を追い返し、長州藩がこの事件に関わりのないことを示そうとする。新選組に見つからぬよう変装して行動するも顔までは変えられないため大概見破られてしまう。禁門の変の後は京を離れるが、久坂、寺島の遺髪を届けに来た捨助を京の情報を伝える連絡役として雇う。のち木戸貫治(きど かんじ)、さらに孝允(たかよし)と改名。薩長同盟締結後はほとんど出番がなくなり、わずかに最終回に顔を見せた。そして近藤勇が打首になることを幾松に語り、「徳川家の家臣で最後まで忠義をつくしたのはあの男」と述べた。
久坂玄瑞(くさか げんずい)
演:池内博之
長州藩の秀才。京で足利三代木像梟首事件を起こす浪士たちを唆すなど尊王攘夷活動を行う。徳川家茂が上洛した時に「いよ!征夷大将軍」と声をかけた高杉晋作(本作では登場せず、会話に出てくる)に怒った壬生浪士組と一触即発になるが、桂小五郎の取りなしにより回避される。八月十八日の政変では、堺町御門で会津藩に御所に入ることを阻止される。都を追われた後、長州急進派を率いて再度上京する。しかし、敗色が濃くなり、鷹司輔熈に帝への取次を嘆願されるも、断られる。主君を朝敵にしてしまい、帝への嘆願も断られたことから寺島忠三郎とともに鷹司邸で自害する。その際、鷹司邸になぜか居合わせた捨助に遺髪を桂小五郎へ届けるよう依頼する。
吉田稔麿(よしだ としまろ)
演:佐藤一平
池田屋の会合に参加。桂に計画を語る。
寺島忠三郎(てらじま ちゅうさぶろう)
演:加藤大治郎
禁門の変に参加。久坂玄瑞と共に鷹司邸で自害する。久坂と同じく捨助に遺髪を桂小五郎へ届けるよう依頼する。
入江九一(いりえ くいち)
演:渡辺航
禁門の変に参加。久坂から帰国して主君に事の次第を伝えるように頼まれる。
仙波甲太郎(せんば こうたろう)
演:宅間孝行
禁門の変以降も京に残留する長州藩士のリーダー格。桂との連絡役をつとめていた捨助に桂の居場所を聞き出そうとするが、中々教えてもらえない。ようやく彼の手引きで桂に会ったが、帰国する桂に京に残るように命ぜられ、新婚であることを理由に餞別の金を渡される。しかし直後に新選組に見つかり、桂を逃そうと盾になる。奮戦の末、新選組の松原忠司に斬られるが、息絶えそうになりながら金を妻のお初に渡すように頼む。その死はやがて松原とお初を、壬生心中と呼ばれる悲劇へといざなうこととなる。
三吉慎蔵(みよし しんぞう)
演:荘司優希
長州藩の支藩の長府藩士。薩長同盟を結ぼうと上洛した坂本龍馬の護衛を行う。寺田屋に宿泊中襲われた坂本と共に戦う。

薩摩藩

西郷隆盛(さいごう たかもり)
(大島吉之助→西郷吉之助→西郷隆盛)
演:宇梶剛士
薩摩藩軍賦役。轟くような豪快な笑い声が特徴。のん気そうな図体に似合わぬ権謀術数に長けた人物として描かれている。当初は大島吉之助(おおしま きちのすけ)の名で登場。近藤が禁門の変の勝利の後、天王山に長州勢が残っていることを近藤に告げ、新選組は天王山に向かうことになる。勝海舟の紹介により坂本龍馬と出会い、その際に長州を潰さないように頼まれ、その後、薩長同盟が結ばれる。しかし、戦により徳川を完全に潰さねば新たな日本は生まれないと考え、佐々木只三郎を利用して龍馬を暗殺させた(ただし、知己である坂本や近藤を亡き者とすることを悔やんでいる節がある)。勝と江戸の薩摩藩邸で談判し、江戸城の無血開城を実現した。有馬から近藤の助命を嘆願されたが、亡くなった志士たちと生き残った者の恨みを近藤に一身に受け止めてもらうと退けた。
有馬藤太(ありま とうた)
演:古田新太
銃火器が主流となっている薩長軍の中でも剣の稽古を重ねる男。香川の命により流山に布陣する近藤勇と出会う。そして、兵の調練の場に案内した「大久保大和」と名乗る者が近藤であることを確信し探りを入れるが、近藤と語り合ううちに互いに真の武士と認め合い、見逃そうとする。
しかし、部下の一人が京で大久保を見たことがあると言ったために、本陣に来るように告げる。そして敵ながら一軍の将として遇すべき近藤を、一時の感情で罰することに反対、近藤の力になろうとした。そして西郷にも近藤の助命を嘆願した。しかし、その行為を余計なことと受け止めた香川、谷から宇都宮へ向かうように命じられる。
伊牟田尚平(いむた しょうへい)・神田橋直助(かんだばし なおすけ)
演:中村まこと(伊牟田)・小林健一(神田橋)
清河八郎に呼応して永倉たちとヒュースケンを暗殺しようと目論む。
高崎左太郎(たかさき さたろう)
演:政岡泰志
八月十八日の政変を前に会津藩との連絡役を務める。
大久保一蔵(おおくぼ いちぞう)
(大久保一蔵→大久保利通)
演:保村大和
捨助を囮にして寺田屋から薩摩藩邸に行こうとする坂本龍馬を保護する。しかし、大政奉還で薩摩が主導権を握れなくなることを恐れ、西郷とともに坂本龍馬の排除を目論む。そして伊東甲子太郎を炊き付け近藤暗殺を請け負わせる。伊東甲子太郎亡き後は、御陵衛士の残党に近藤を亡き者にするため薩摩が手を貸すと唆す。徳川との決戦にそなえ諸侯を味方につけるべく菊の紋の利用を発案、自軍に錦の御旗を持たせた。
黒田了介(くろだ りょうすけ)
演:峯尾進
薩長同盟を仲介した坂本龍馬と中岡慎太郎が、桂小五郎と西郷の会談を行うよう計らったが、西郷は来ずに京へ向かい、彼が代わりに来たことで桂を激怒させてしまう。「新選組!! 土方歳三 最期の一日」では、五稜郭総攻撃の司令官(参謀)として名前のみ登場する。

その他

佐久間象山(さくま しょうざん)
演:石坂浩二
松代藩士。自他ともに認める天下一の軍学者だが、反面人の心を逆撫でする無神経な物言いが多い。渾名をつける名人を自称し、近藤を「鬼瓦」、土方を「木綿豆腐」、捨助を「般若」、井上を「タクワン」と名付ける。
第一話での黒船来港の際、桂、坂本、近藤、土方を伴い見に行く。その際、近藤に対し「人は生まれてから最初の10年は、己の事だけを考える。そして次の10年は家族の事を考える。20歳になってからの10年は、生まれた国の事を考える。そして30になったら日本の事を考える。40になったら世界の事を考える。今は多摩のことだけを考えていればよろしい。ただし10年後に日本の事を考えなければならなくなった時に正しい判断が出来るように、今から勉強せよ」と諭す。また維新の功労者となる桂にも「まことの攘夷とは諸外国と互角に渡り合うためにまずは開国し力をつけることだ」と説いた。
その後、安政の大獄で松代に蟄居するが、その後赦され勝海舟の家で坂本龍馬の誘いで訪れていた近藤と再会する。しかし、近藤のことは覚えておらず、改めて「鬼瓦」と名付け近藤を呆れさせる。また、そこでシャンパンのコルクを持っていた近藤に「そんなものをとっておくんじゃない。西洋の物ならなんでもありがたがる。昨今最も恥ずべき風俗じゃ!」と一喝する。
京で近藤に三たび再会。その時も最初は近藤を思い出せなかったが「その顔を見ていて思い出した。黒船からフラッグを奪おうとした小僧が、今や新選組の局長か」と喜んだ。そして、まさの店にいた滝本捨助を従者にし、「般若」と名付けた。「己を信じていきたまえ」と遺言めいた激励を送り、井上には「沢庵(井上のこと)、鬼瓦のことを頼んだぞ」と語り別れた直後河上彦斎に斬られる。
その際、「ワシほどのものを殺す男の名を知りたい」と河上の名を尋ね、河上が返答するとさらに「カワは三本川かさんずいか」とまで聞く。死ぬ瞬間まで好奇心の固まりであった。
橋本左内(はしもと さない)
演:山内圭哉
福井藩士。佐久間象山門下で坂本龍馬と共に学ぶ。近藤とは江戸で坂本龍馬の紹介で出会い、試衛館で天下国家の行く末について語り合った。当時安政の大獄で幕吏に追われていた。
広岡子之次郎(ひろおか ねのじろう)
演:橋本じゅん
水戸脱藩。試衛館に入門したが、稽古代を滞納していた。取り立てに来た近藤勇は、広岡の借金を取り立てに来た山口一(斎藤一)と出会うことになる。芹沢鴨の手引きで逃れ、翌日桜田門外の変に参加し、酒井雅楽頭屋敷前で戦死する。
稲田重蔵(いなだ じゅうぞう)
演:山下大輔
水戸脱藩。桜田門外で井伊直弼を襲撃し、後に自害して果てた。
伊藤軍兵衛(いとう ぐんべえ)
演:光石研
松本藩士。藩の命令により高輪の東禅寺の護衛を行っていた。土方の不在中に石田散薬を求めに試衛館を訪れる。近藤、原田、井上、沖田みつと共に東禅寺に行くことになる。しかし軍兵衛は精神を病んでおり、護衛の役目を外されていた。そして実は松本藩としては石田散薬を購入する意志はなかった。そして近藤らと宴会をしていたイギリス人水兵達を殺害する。
真木和泉(まき いずみ)
演:大谷亮介
久留米水天宮神主、学習院御用掛。孝明帝の大和行幸を画策する。禁門の変を主導し、京に攻め込むが、天王山で「わしらが正しいか、お前たちが正しいか、いずれ時代が明らかにしてくれる」との言葉を残し立ち腹を切る。
古高俊太郎(ふるたか しゅんたろう)
演:中山俊
京で枡屋喜右衛門を名乗り商家を営んでいたが、実は近江郷士で、長州藩や尊攘派浪士との陰謀の舞台となっていた。新選組に踏み込まれて捕縛され、拷問されるもなかなか口を割らなかった。しかし、業を煮やした土方により蝋燭や五寸釘をつかった激しい拷問を受けたため、尊攘派による挙兵計画を自白する。
宮部鼎蔵(みやべ ていぞう)
演:四方堂亘
肥後脱藩。古高俊太郎の家に潜伏し、京で長州藩など尊攘派復権のために密謀を企てる。池田屋では近藤と対峙、時代の流れを説き近藤を愚かと断じる。近藤は一切ひるまず応じ、宮部は斬られる。
河上彦斎(かわかみ げんさい)
演:高杉亘
肥後藩士。京で佐久間象山を暗殺する。
板倉槐堂(いたくら かいどう)
演:舟田走
土佐の浪士を支援する人物。近江屋に泊まっていた坂本、中岡が暗殺される直前に訪問し、掛け軸を贈る。
大場一真斎(おおば いっしんさい)
演:佐渡稔
水戸藩家老。二条城の警備に当たっていた水戸藩家老。新遊撃隊御雇として同様に二条城警備を慶喜から命じられた新選組を拒否し、京での暴れぶりを愚弄する。しかし、近藤に「我らがときに仲間を失いながら死力を尽くして戦ってきたこの5年間、お手前方はご公儀のため命を賭けたことが一度でもあったのか!」と一喝される。
渡辺久郎左衛門(わたなべ くろうざえもん)
演:佐藤拓之
彦根藩士。流山で有馬に京で大久保と名乗る男を見たことがあると告げる。本陣に近藤を連れて帰る前に、有馬に先に本陣に戻るよう命じられる。
香川敬三(かがわ けいぞう)
演:松本きょうじ
水戸藩士、大軍監。流山で滞在していた新選組の残党の元に有馬藤太を派遣する。近藤勇を尋問する。そして、刑の期日と執行を告げる。

会津藩

松平容保(まつだいら かたもり)
演:筒井道隆
京都守護職、会津藩主。清廉な君子で、京の治安維持に力を尽くし、孝明天皇からの信頼も厚かった。京に残留した浪士組を近藤たちの嘆願を聞き入れ会津藩の預かりとした。近藤を心から信頼し、浪士組に「新選組」という名前を与える。壬生の相撲興行の際には町人に扮して観戦に訪れた。近藤勇に不満を持っていた永倉新八が建白書を提出した際には仲裁を行った。近藤が官軍に捕らえられ斬首されることになったときは「近藤の仇は必ず討つ」と誓い、斉藤に名刀虎徹とともに首の奪還任務を託している。
広沢富次郎(ひろさわ とみじろう)
演:矢島健一
公用方。松平容保が近藤、芹沢と対面する時に同席する。取次役として新選組の面倒を見る役割をつとめる。強請たかりを行っている芹沢を注意したところ「会津藩がろくに金を出さないからだ」と言われてしまう。大和屋の一件の後に「芹沢をなんとかしろ」と近藤、土方に命じる。王政復古の大号令の後の混乱では、薩摩との戦を回避するよう容保を説得するように近藤に頼む。
秋月悌次郎(あきづき ていじろう)
演:堀部圭亮
公用方。近藤たち浪士組が会津藩の預かりとなるのを嘆願した際、浪士が浪士を取り締まるのは妙案と賛成する。
小森久太郎(こもり きゅうたろう)
演:荒木優騎
公用方。近藤たち浪士組が会津藩の預かりとなるのを反対する。池田屋の変の時には会津藩が巻き添えになるのを嫌い出陣しようとせず、事件が片づいたあとにようやく現れた。しかし、王政復古の大号令の後の混乱では、「今まで新選組につらくあたってきたのは、会津藩を思ってのこと。お主だけが頼りだ」と薩摩との戦を回避するよう容保を説得するように近藤に頼む。
手代木直右衛門(てしろぎ すぐえもん)
演:原康義
佐々木只三郎の兄。鵜殿や佐々木に近藤たち京都へ残留する浪士を江戸に連れて帰るように懇願する。しかし会津藩が近藤たちの後ろ盾になるよう嘆願書を取り次ぐ。
林権助(はやし ごんすけ)
演:三谷昇
砲兵隊長。鳥羽伏見の戦いの際、旧式の鎧冑姿で参戦し、土方に「いつの時代の人間だよ」とぼやかれる。戦が始まると、薩長軍の火力の前に傷を負い担架で運ばれていった。

幕府

徳川慶喜(とくがわ よしのぶ)
演:今井朋彦
(一橋慶喜→徳川慶喜)
14代将軍家茂が亡くなった後に将軍後見職として登場。才気溢れる人物ではあるが、それゆえ自身の利や体裁の繕いに走る傾向があり、前言を翻すことが多い。松平容保曰く「知らなかったとは決して口にされないお方」。最初はなかなか将軍にはなろうとしなかったが、間もなく15代目征夷大将軍となる。固辞し続けた結果、それでも朝廷から要請されて就けば、思い通りに政を動かせるだろうとの算段による。長州征伐を主導したと思えば、突然取りやめる。大政奉還も薩長の裏を掻こうとした一環で、朝廷や諸藩では政は回らないだろうと思ってのことである。しかし、王政復古の大号令で後手に回る。鳥羽・伏見の戦いで錦の御旗を掲げた官軍の報せを聞き、松平容保、定敬を伴い、江戸へ船で早々に引き揚げる。この時、新選組を含め、幕府軍は上方に置き去りであった。勝海舟の進言に従い、恭順する。
佐々木只三郎(ささき たださぶろう)
演:伊原剛志
旗本としての誇りと気概に満ちた人物。近藤の力量は理解しながらも百姓出であることから完全には認めてない。近藤とは、講武所で松平主税助との面会の席で出会った。その際、「講武所にはあまり期待しない方が良い」と教えた。講武所教授方見習の話が流れて、嘆願のため講武所に訪れた際には、近藤に「お主は武士ではない」と言い放つ場面もあった。浪士組が結成され、浪士組取締として京へ向かうが清河と対立、浪士組を離れた。このとき、後ろ盾をなくした近藤たちを鵜殿の命により会津藩の預かりとなるよう、兄の手代木直右衛門を通して嘆願書を取り次ぐのを手伝う。京から一旦離れる際は近藤の志を讃えた。
後に直参の集まりである京都見廻組を結成、与頭勤方となる。寄せ集めにすぎない新選組にとっては格上のライバルとなる。警護区域の分担などでは争いとなるも、近藤の力は認めていた。徳川の行く末に危機感を覚え、大政奉還の発案者である坂本龍馬を、西郷隆盛ら薩摩に乗せられる形で暗殺する。鳥羽・伏見の戦いの前には主戦論を主張し、近藤と意見が対立する。味方が総崩れになるなか単身銃弾の嵐の中を突撃、銃弾に倒れる。大坂城に送られ、近藤に徳川家の行く末を託して息を引き取る。
勝海舟(かつ かいしゅう)
演:野田秀樹
通称・安房守。人を食ったような性格。べらんめえ口調で、江戸のことで知らない事はないと豪語する。坂本龍馬を弟子にし、その縁で近藤と出会う。佐久間象山との議論の場で、松平主税助に講武所教授方見習として推挙されたはずが、突然断られた話をする近藤に、百姓の出身だから主税助が採用を取りやめたという話をする。
後に軍艦奉行、陸軍総裁を歴任。江戸に退いた慶喜に対しても、臆さず皮肉を言い一喝する。そして、まだ新選組などがいる限り盛り返せる機会があると述べる松平容保、定敬に「新選組は時代遅れの剣術屋」とし、時代の流れと諸外国の危険性を述べ、慶喜に恭順を勧める。幕府瓦解の際には陸軍総裁として近藤に甲府を守ることを命じるが、それは江戸を戦場にしないよう、体よく追い払うためであった。西郷と江戸の薩摩藩邸で談判して江戸城無血開城を実現させる。流山で捕らえられた近藤を救うべく訪れた土方に、助命嘆願書を書くよう請われるが、近藤の死の意義を説き拒絶、榎本と共に北で戦えと諭す。そして、近藤を武士らしく切腹させてやりたかったという山岡には「武士らしく死ぬってなんだよ。大事なのはどう生きたかだ。あれはまぎれもない武士だよ。しかも最後のな」と称えた。
内山彦次郎(うちやま ひこじろう)
演:ささきいさお
大阪西町奉行所与力。京大坂で強請を行う浪士組に反感を持つ。大坂で浪士の取締を行った浪士組の行為を近藤に越権行為だと非難し、「東から来た浪人上がり」と見下した対応をする。北新地で芹沢たちとトラブルを起こした小野川部屋の力士に報復をけしかける。その後山崎の調べで油商人と結託して値をつり上げていることが発覚した。そのことを土方に問い詰められると、報復として斎藤一を捕縛する。京都守護職の手により斎藤は釈放されたが、その後訪れた近藤に「新選組はこの内山がつぶす」と語る。しかし、近藤に「内山様のような方がいる限り、徳川幕府に明日はない」と反駁される。その後、新選組により襲撃され、沖田の剣に倒れ、最後にピストルを持ち出したものの斎藤一にとどめを刺される。これも幕府に不満を持つ者たちの仕業に偽装された。
永井尚志(ながい なおむね)
演:佐藤B作
大目付、のち若年寄格。長州処分を決めるため、広島に向かう。その際に近藤、伊東達も広島へ向かう。しかし長州藩との交渉は決裂する。大政奉還の後に坂本龍馬の訪問を受け、徳川慶喜を中心とする政権構想を聞いたことから、坂本が徳川にとって必要な人物と認識し、幕臣に反感を持たれていた坂本を守るよう、近藤に指示する。王政復古の大号令の後は、見廻組を新遊撃隊、新選組を新遊撃隊御雇とした編成替えを伝える。しかし、近藤は二条城から伏見への配置換えを永井に命ぜられた際、新遊撃隊御雇の名を返上した。鳥羽伏見の戦いの後は、近藤に慶喜が江戸に戻ったことを苦々しげに告げる。
「新選組!! 土方歳三 最期の一日」では函館奉行として登場。土方はじめ新選組の隊士たちに生き延びるべきと説く。
榎本武揚(えのもと たけあき)
演:草彅剛
新選組が上方から江戸に引き揚げる際、軍艦頭として登場。榎本の洋装に興味を示した土方は「その服、どこで手に入れました」と尋ねた。これに触発されたのか、近藤や沖田らが訝しむのも頓着せず、土方は以降洋装で過ごすことになる。のち海軍副総裁。
新選組!! 土方歳三 最期の一日』では、榎本武揚役は草彅剛ではなく、片岡愛之助が演じている。
市川宇八郎(いちかわ うはちろう)
(市川宇八郎→芳賀宜道)
演:八十田勇一
松前脱藩。永倉とは松前藩の時からの友人。ヒュースケン襲撃の実行犯の1人で、ヒュースケンの訪問先に居合わせた近藤や土方を捕らえた。この仲間であった永倉によって、2人は救われた。近藤に諭された永倉の寝返りによって、襲撃も失敗し、宇八郎らは報酬を不意にする。浪士組結成の際には病床にあり、先が長くないと悲観した宇八郎は将来を約束したおそのの後事を永倉に託す。
後に永倉が潰走した甲陽鎮撫隊で近藤と訣別し、原田と共に江戸に戻っていた時に再会、その際は芳賀宜道(ぎどう)と名乗っている。永倉らを結成したばかりの靖兵隊に誘った。この時、近藤が捕らえられたことを教えたが、近藤と新選組の悪口を言ったところ、永倉に叱責される。
井沢(いざわ)
演:清田正裕
大阪西町奉行所与力。
松本良順(まつもと りょうじゅん)
演:田中哲司
西洋医学所頭取。隊士募集と老中への対面のために江戸に戻った近藤に、沖田の病を相談される。その際に苦しみを和らげる薬を近藤に与えるが、西洋医学の先進性を説明し、攘夷の是非を問い掛ける。
その後、将軍家茂に従い上洛した際に、新選組の健康診断を行う。その際に、沖田の病を労咳と診断、山崎には刀疵の縫合の術を伝授する。御陵衛士によって伏見街道で受けた近藤の銃創も治療する。鳥羽伏見の戦いの後には負傷兵の治療を行う。
竹中重固(たけなか しげかた)
演:菊池均也
若年寄並、陸軍奉行。鳥羽伏見の戦いの前に「伏見奉行所を見渡せる御香宮を押さえるべき」と進言した永倉新八の意見を徳川軍総勢一万五千の数をたのみにと退ける。しかし薩摩勢の銃撃に抗しきれず退却する。
柳(やなぎ)
演:藤井秀剛
佐々木只三郎の部下。殿内と佐々木との取次役を佐々木に命じられる。
伏見奉行所役人
演:濱田和幸、地西広幸
寺田屋に潜む坂本龍馬らを監視、襲撃した。
松浦安左衛門(まつうら やすざえもん)
演:森田ガンツ
幕臣。捕縛された佐久間象山を尋問する。
小松(こまつ)
演:ビビる大木
近藤ら新選組は、甲陽鎮撫隊として甲府に向かうよう命じられた道中の多摩で、故郷に錦を飾った。この際に設けられた宴に、土方の命によって捨助が連れて来たのが、菜葉隊の小松である。この際、多勢の援軍を約束したものの、永倉曰く多摩でもたもたしていた内に甲府城を奪われたことで劣勢に立たされた、甲州勝沼の戦いに菜葉隊は1人として現れず、土方が要請に出向いたが結局は参戦しなかった。

諸藩

松平定敬(まつだいら さだあき)
演:高橋一生
桑名藩主。松平容保の実弟。京都所司代として守護職の兄を助ける。
松前伊豆守(まつまえ いずのかみ)
演:大石継太
老中格。江戸に戻った近藤と対面する。将軍自らの長州征伐を訴える近藤に、「旗本たちに出す支度金が出ない」と後ろ向きな返事をする。

朝廷

孝明帝(こうめいてい)
演:中村福助
第121代天皇。攘夷を願っているが、過激なことは好んでいなかった。京の治安を守る松平容保を何よりの頼みとし、錦の衣を与え陣羽織を作らせた。14代将軍家茂の死後、後を追うように亡くなった。その死は新選組の将来に大きな影響を与えた。
岩倉友山(いわくら ゆうざん)
(岩倉友山→岩倉具視)
演:中村有志
後の岩倉具視(ともみ)。一時は公武合体を画策したため尊攘派に狙われ、洛北岩倉村に蟄居していた。桂・西郷からもその実力を頼られたほどの人物。その後薩長と手を組み復権した。大政奉還を成功に導いた後の坂本龍馬を始末すべきと西郷、大久保に語る。そして、今後の新政府について意見を求めたことに対し発言した伊東甲子太郎の大開国策を新選組にいた過去を理由に封じ、冷遇する。鳥羽伏見の戦いの前には西郷、大久保を前に弱気になる。しかし、岩倉が持っていた菊の鈴がきっかけで錦の御旗を作るよう大久保が意見具申する。
中川宮(なかがわのみや)
演:浜口悟
皇族。八月十八日の政変に参画する。
鷹司輔熈(たかつかさ すけひろ)
演:立川三貴
関白。長州藩に同情的な公家であったが、禁門の変の際には御所に向けて発砲したことを理由に久坂玄瑞に帝への取次を断る。
中山忠能(なかやま ただやす)
演:仲恭司
八月十八日の政変に参画する。
明治天皇(めいじてんのう)
演:中川景四
第122代天皇。王政復古の大号令を発令する。

その他市井

植木屋平五郎(うえきや へいごろう)
演:島田順司
甲陽鎮撫隊から江戸に戻った総司が療養先に選ぶ。総司とお孝に笑顔で「お二人は本当に仲がよいですね」と声をかける。
テレビドラマ『燃えよ剣』(1970年NET)等で沖田総司を演じたことにちなんだキャスティング。
お琴(おこと)
演:田丸麻紀
土方歳三と見合いをする。しかし、「嫁を貰うつもりはない」と突き放されるものの、土方に押し倒され関係を持つ。結婚を望んでいたが、束縛されることを嫌う土方が応じることはなかった。それでも土方を忘れられずに、浪士組結成の際にも土方を捜し求める。捨助をだまして50両を巻き上げた土方が捨助を殴り倒し気絶させているところを目撃する。そして土方に近くの寺に連れ込まれ押し倒された。
甲陽鎮撫隊として多摩に戻った土方と再会する。しかし、その時は多摩でも指折りの金持ちと結婚した後であった。そして抱きしめようとする土方に心とは裏腹に罵り追い返す。
ちなみに公式サイトの人物紹介には「京都まで土方を追いかけて行く」と記されていたが、そのような展開にはならなかった。
小野川親方(おのがわおやかた)
演:瑳川哲朗
大坂小野川部屋親方。小野川部屋の力士猪熊が芹沢に傷を負わされた時は、「奉行所に届けて沙汰を待つ」と冷静な対応をする。しかし、再び乱闘が起き熊次郎が斬られるなど大きな被害を受けた。後に謝罪に訪れた近藤に「これで手打ちにいたしましょう」と対応し、熊次郎にお悔やみをすることを許した。
熊川熊次郎(くまかわ くまじろう)
演:舞の海
小野川部屋の力士。猪熊が斬られた時、大坂町奉行所の与力・内山彦次郎に届け出る。その後内山に唆され浪士組への報復の先頭に立つも、芹沢に真っ先に斬られる。
黒神(くろがみ)
演:大至
小野川部屋力士、大坂横綱。大坂での乱闘騒ぎ後、仲直りのために行われた壬生の相撲興行で活躍する。
猪熊喜一郎(いのくま きいちろう)
演:割石秀樹
小野川部屋の力士。芹沢に北新地の橋の上で手傷を負わされる。
おしず
演:乙葉
土方歳三の恋人だったが、代わりに別れを告げに来た島崎勝太を一発殴る。
お富(おとみ)
演:木村多江
ヒュースケンの恋人であるが、浪士たちにヒュースケン襲撃の場所として居所を狙われる。玉子焼きをつくってヒュースケンを待っていた。
月廼屋仲助(つきのや ちゅうすけ)
演:福永幸男
お琴の父。お琴と土方の見合いの席に同席する。
月廼屋清蔵(つきのや せいぞう)
演:農崎裕二
お琴の兄。お琴と結婚する意思がない土方を「妹をもてあそんだ」と激怒し報復する。
小六(ころく)
演:亀山忍
博打打ちの頭。斎藤一が京での放浪時代に知り合う。斎藤が壬生浪士組に入隊してからもつきまとい、縄張りを広げるため斎藤へ助っ人を頼む。大坂でもつきまとっていたが、永倉に「斉藤はもうお前達とは会わん」と告げられる。その後、大坂で商家を襲ったところ捕まり、内山の前で「新選組に昔の仲間がいる」と白状してしまい、斎藤は内山により捕縛されてしまう。
とみ
演:太田あやか
板橋の豊田家の少女。近藤の幽閉されていた部屋に来る。近藤はげんこつを口に入れて笑わせる。そしてその姿に鞠をついていた姿に娘のたまの面影を重ねる。
とみの母
演:岡林桂子
近藤の部屋を訪れたとみを連れ戻す。そして、近藤に有馬を呼ぶように頼まれる。
おゆみ
演:井上裕季子
まさが泣いている茂をあやしている前で「本当にお腹をよく減らす子や、誰に似たんか知らんけど」と言う。

外国人

ヒュースケン
演:川平慈英
アメリカ公使館通訳。オランダ語ドイツ語英語フランス語に精通し、日本語も堪能。日本の美しさを心から愛している。お富の家に行く途中、近藤と土方に浪士たちがお富の家でヒュースケンを闇討ちしようとしていることを告げられると共に日本から外国人は立ち去るように懇願される。しかし、近藤と土方に謝意を表しながらもお富に危険が迫っているのを見捨てるわけにはいかないと、お富の家へ向かい、近藤らの懇願に対し、日本人は井の中の蛙であってはならないという持論を語る。近藤と土方は浪士を説得しようとしたが永倉のみ同意し、ヒュースケンを浪士たちから守った。その後、自分はいずれ日本人に斬られるだろうと語った。
ハリス
演:マーティ・キーナート
アメリカ駐日総領事。駕籠で移動中、近藤と土方に目撃される。近藤の感想は「鼻デカッ!」

スタッフ

  • 作:三谷幸喜
  • 音楽:服部隆之 
  • テーマ音楽演奏:NHK交響楽団
  • テーマ音楽指揮:広上淳一
  • テノール独唱:ジョン・健・ヌッツォ
  • 演奏:フェイス・ミュージック
  • 時代考証:大石学山村竜也
  • 建築考証:平井聖
  • 衣装考証:小泉清子
  • 音楽考証:奥中康人
  • 殺陣武術指導:林邦史朗
  • 所作指導:西川箕乃助
  • 邦楽指導:本條秀太郎
  • 資料提供:三野行徳、開陽丸ハウステンボス、総本山長谷寺、南観音山保存会、徳川記念財団
  • 題字:萩野丹雪
  • 版画:木田安彦
  • 京ことば指導:井上裕季子
  • 土佐ことば指導:岡林桂子
  • 薩摩ことば指導:西田聖志郎(本編にも出演)
  • 御所ことば指導:堀井令以知
  • 茶道指導:鈴木宗卓
  • 医術指導:中村毅志夫
  • 天然理心流指導:宮川清蔵、平井泰輔
  • 壬生狂言指導:八木喜久男
  • 都々逸指導:西川扇十郎
  • 料理指導:氏家節男
  • 撮影協力:京都府京都市茨城県茨城県伊奈町、千葉県フィルムコミッション、千葉県立房総のむら、会津若松市フィルムコミッション、大本山金戒光明寺、茨城県八郷町、姫路フィルムコミッション、亀山御坊本徳寺、茨城県つくば市、粟生総本山光明寺、大本山妙心寺、高台寺、伏見稲荷大社、大覚寺、ハウステンボス、茨城県水海道市、神奈川県小田原市、西さがみフィルムコミッション、茨城県那珂町、福島県下郷町、高幡不動尊金剛寺
  • 語り:小寺康雄アナウンサー(アバンタイトル)、沢口靖子(総集編)
  • 制作統括:吉川幸司
  • デスク:青木信也
  • サブデスク:吉岡和彦、屋敷陽太郎
  • 美術:山下恒彦、岡島太郎、山内浩幹
  • 技術:大沼雄次、佐々木喜昭
  • 音響効果:米本満、小野寺茂樹、石川恭男
  • 記録:野田茂子
  • 編集:岩崎幹子
  • 撮影:小笠原洋一、永野勇、平野拓也、杉山吉克
  • 照明:大西純夫、中村正則、関康明
  • 音声:山賀勉、冨沢裕、野原恒典、上村悦也、金子泰三、鈴木清人、寺島重雄
  • 映像技術:竹内利夫、寺島朗、谷本将広、加藤貴成、大西康仁、釣木沢淳、田淵英明、横田幹次
  • 美術進行:松谷尚文、田中裕、峯岸伸行、西本幸司、佐藤綾子
  • 演出:清水一彦、吉川邦夫、伊勢田雅也、山本敏彦、吉田浩樹、小林大児、土井祥平、清水拓哉
  • 制作補・演出補:田代昌久、岩城教一郎、鈴木英雄、山田哲也
  • デスク補:森崎陽子
  • 番組広報:竹中順一、栗田裕
  • 編成リソース:細谷卓司、
  • 考証資料:大森洋平

新選組を行く

放送

放送日程

放送回 放送日 演出 新選組を行く 視聴率
01回 01月11日 黒船が来た 清水一彦 浦賀とペリー来航 26.3%
02回 01月18日 多摩の誇りとは 近藤勇の故郷・調布市 23.9%
03回 01月25日 母は家出する 土方歳三の故郷・日野市 20.3%
04回 02月01日 天地ひっくり返る 桜田門江戸城 20.6%
05回 02月08日 婚礼の日に 近藤勇の故郷・調布市 20.4%
06回 02月15日 ヒュースケン逃げろ 伊勢田雅也 試衛館と天然理心流 19.9%
07回 02月22日 祝四代目襲名 勇の稽古着・小島資料館 19.7%
08回 02月29日 どうなる日本 江戸の三大道場 18.5%
09回 03月07日 すべてはこの手紙 象山の故郷 松代 19.8%
第10回 03月14日 いよいよ浪士組 土方歳三の故郷 日野 15.6%
第11回 03月21日 母上行って来ます 清水一彦 清河八郎と伝通院 17.5%
第12回 03月28日 西へ! 隊士になりたかった男 松本捨助 14.0%
第13回 04月04日 芹沢鴨、爆発 伊勢田雅也 芹沢鴨と水戸、玉造 15.6%
第14回 04月11日 京へ到着 新選組屯所 八木邸 14.4%
第15回 04月18日 行くか、残るか 清水一彦 新徳寺 17.6%
第16回 04月25日 一筆啓上、つね様 壬生寺と壬生狂言 16.6%
第17回 05月02日 はじまりの死 伊勢田雅也 旧前川邸 15.6%
第18回 05月09日 初出動! 壬生浪士 会津本陣 金戒光明寺 15.4%
第19回 05月16日 通夜の日に 吉田浩樹 忠義の藩主 松平容保 15.5%
第20回 05月23日 鴨を酔わすな 六番組長 井上源三郎 15.3%
第21回 05月30日 どっこい事件 清水一彦 大阪と隊士たち 14.2%
第22回 06月06日 屋根の上の鴨 伊勢田雅也 桂小五郎の妻 幾松 17.9%
第23回 06月13日 政変、八月十八日 京都御所 蛤御門 16.8%
第24回 06月20日 避けては通れぬ道 清水一彦 新選組の語り部 永倉新八 17.8%
第25回 06月27日 新選組誕生 芹沢襲撃 八木邸 19.3%
第26回 07月04日 局長 近藤勇 伊勢田雅也 吉田松陰と長州、萩 17.4%
第27回 07月11日 直前、池田屋事件 京都 霊山歴史館 13.4%
第28回 07月18日 そして池田屋へ 清水一彦 京都 池田屋へ 16.6%
第29回 07月25日 長州を討て 山本敏彦 久坂玄瑞と長州、萩 14.4%
第30回 08月01日 永倉新八、反乱 京都 霊山墓地 17.6%
第31回 08月08日 江戸へ帰る 伊勢田雅也 京都 明保野亭事件 16.5%
第32回 08月15日 山南脱走 浪士組外伝 14.8%
第33回 08月22日 友の死 総長 山南敬助と光縁寺 16.1%
第34回 08月29日 寺田屋大騒動 山本敏彦 第二の屯所 西本願寺 18.1%
第35回 09月05日 さらば壬生村 南部藩脱藩 吉村貫一郎 18.7%
第36回 09月12日 対決見廻組! 伊勢田雅也 西郷隆盛と勝海舟 16.0%
第37回 09月19日 薩長同盟締結! 清水一彦 薩摩藩邸跡と薩長同盟 15.9%
第38回 09月26日 ある隊士の切腹 山本敏彦 寺田屋とお龍 16.2%
第39回 10月03日 将軍、死す 伊勢田雅也 谷三兄弟 14.5%
第40回 10月10日 平助の旅立ち 清水一彦 龍馬の故郷 土佐 14.2%
第41回 10月17日 観柳斎、転落 小林大児 龍馬 脱藩への道 16.0%
第42回 10月24日 龍馬暗殺 清水一彦 龍馬 暗殺 16.5%
第43回 10月31日 決戦、油小路 伊勢田雅也 伊東甲子太郎と藤堂平助 19.6%
第44回 11月07日 局長襲撃 土井祥平 近藤勇 狙撃 17.9%
第45回 11月14日 源さん、死す 清水一彦 鳥羽伏見の戦い 16.0%
第46回 11月21日 東へ 病の天才剣士 沖田総司 18.5%
第47回 11月28日 再会 甲陽鎮撫隊敗れる 17.3%
第48回 12月05日 流山 吉川邦夫 近藤、土方離別の地 流山 16.2%
最終回 12月12日 愛しき友よ 清水一彦 新選組それぞれの道 21.8%
平均視聴率17.4%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)
  • 第1回と最終回は1時間拡大版である。第27回は参議院選挙特番のため地上波19:15~20:00の放送だった。第39回の再放送は台風関連ニュースのため10月11日(月・体育の日)に振替放送となった。 
  • 三谷によれば、各話のタイトルもリンクが意識されており、『5.婚礼の日に』⇔『19.通夜の日に』、『39.将軍、死す』⇔『45.源さん、死す』、『12.西へ!』⇔『46.東へ』などがそれに当たるものと思われる。

新選組!スペシャル

2004年12月26日29日2006年1月3日に放送。総集編であるが未公開映像も追加された。「明治5年東京におけるみつ懐古」という形で、沢口靖子が出演・本編には無かった語りを担当している。そのためか、坂本龍馬が伝え聞いた事件という設定の、第1話冒頭の隊士出動の場面は入っていない。各部の最後にはメインの隊士達が私服で登場する座談会が組まれた。2006年の再放送は続編である新選組!! 土方歳三 最期の一日の放送直前に行われた。

各部 放送日・放送時間 サブタイトル 演出 視聴率
第1部 2004年12月26日 16:45 - 18:00
2004年12月29日 12:10 - 13:25
2006年1月3日 15:20 - 16:35
武士になる! 清水一彦・伊勢田雅也 5.6%
第2部 2004年12月26日 19:30 - 20:45
2004年12月29日 13:25 - 14:40
2006年1月3日 16:45 - 18:00
新選組誕生 清水一彦・伊勢田雅也・吉田浩樹 7.8%
第3部 2004年12月26日 21:00 - 22:15
2004年12月29日 14:40 - 15:55
2006年1月3日 19:30 - 20:45
愛しき友よ 清水一彦・伊勢田雅也・山本敏彦・吉川邦夫 6.8%

※視聴率は2004年に放送した視聴率

あなたのアンコール2004

2004年12月30日に山南敬助が切腹した第33回のみ放送。堺雅人のメッセージがあった。

  • どんとこい新選組! 隊士座談会
  • 新選組! 第33回「友の死」(アバンタイトル部分が本放送とは異なる)

※第33回は文化庁芸術祭参加作品として11月にデジタル衛星ハイビジョンでの再放送が行われた。そのため、通常6回の放送(デジタル総合テレビでの先行放送・デジタル衛星ハイビジョンでの本放送・地上波での本放送・衛星第2での放送・デジタル衛星ハイビジョンでの再放送・地上波での再放送)に加え、2回の再放送が行われた。これはNHKのドラマ放送史上唯一の事であったため当時話題になった。

ソフトウェア

ムック(NHK大河ドラマ・ストーリー)

その他の書籍

CD

DVD

関連項目

脚注

  1. ^ 保守的な言動で知られるTV評論家の麻生千晶は「コメディ大河」などと酷評していたが、自身も審査員を務めるザ・テレビジョン誌の「ドラマアカデミー賞」最優秀作品賞に選出され、他の審査員との評価の差に困惑した様子であった。
  2. ^ 三谷幸喜のエッセイ集「ありふれた生活・大河な日々」巻末おまけの香取と三谷の対談で、香取の提案に三谷が「絶対やるべきです。」と賛成し実現した。
  3. ^ ただし、矢部が演じた阿比留は、新選組と名を変える前に脱退していたため、浅葱の羽織に袖を通すのは初めてであった。
  4. ^ 三谷幸喜脚本の舞台『彦馬がゆく』(1990年1993年)や、テレビドラマ『竜馬におまかせ!』(1996年日本テレビ)で近藤勇を演じている。三谷作品における「近藤勇」といえば、阿南健治を指すほどだった。
  5. ^ 実際には八木家には子女がいたらしいが、この娘は亡くなっている。その時の葬儀において、近藤と芹沢が帳場をしきった、という記録があるので、この子女と、エピソードを元に「ひで」と「久」が誕生したと思われる。また、「ひで」が男装した時に名乗った「八木秀二郎」は、八木源之丞の長男の名で、実在の人物。
  6. ^ 三谷幸喜原作・脚本の映画『竜馬の妻とその夫と愛人』(2002年)で、竜馬にあこがれて竜馬にそっくりの振る舞いをしようとする的屋の虎蔵を演じており、「新選組!」で龍馬役に抜擢された際、「やっと本人になれた」と言っている。
  7. ^ 第159回国会 総務委員会 第8号

外部リンク


NHK 大河ドラマ
前番組 番組名 次番組
新選組!

新選組

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/02/01 12:15 UTC 版)

壬生屯所跡 八木邸
壬生寺にある近藤勇の像

新選組(しんせんぐみ)は、江戸時代末期に、京都において反幕府勢力を取り締まる警察活動に従事したのち、旧幕府軍の一員として戊辰戦争を戦った治安部隊・軍事組織である。

なお、「選」のは「撰」とも表記されることが多く、実際「新撰組」と表記された史料も多くある。局長近藤勇自身、表記には両方の字を用いている。

目次

概要

幕末京都政治の中心地となり、諸から尊王攘夷倒幕運動過激派志士が集まり、治安が悪化した。従来から京都の治安維持にあたっていた京都所司代京都町奉行だけでは防ぎきれないと判断した幕府は、最高治安機関として京都守護職を新設し、会津藩主の松平容保を就任させた。その配下で治安維持にあたった臨時警察部隊が新選組である。同様の部隊に京都見廻組があった。ただし、新選組は浪士町人農民身分を含む)で構成された「会津藩預かり」という非正規部隊であり、京都見廻組は幕臣旗本御家人)で構成された正規部隊であった。

隊員数は、前身である壬生浪士組24名から発足し、新選組の全盛時には200名を超えた。任務は、京都で活動する不逞浪士や倒幕志士の捜索捕縛、担当地域の巡察・警備反乱の鎮圧などであった。その一方で、商家から強引に資金を提供させたり、隊規(局中法度)違反者を次々に粛清するなど凄惨な内部抗争を繰り返した。

慶応3年(1867年6月幕臣に取り立てられ、翌年に戊辰戦争が始まると、旧幕府軍に従って戦い、敗戦に伴い散り散りになり、解散した。

明治政府が新選組と敵対していた倒幕派たちによって樹立された経緯もあり、近年まで史学的に研究されることがほとんどなく、現在における人気は明治時代からの講談や、後述する数々の小説映画ドラマなどフィクション作品の影響が大きい。漫画アニメゲームにもなり、老若男女から高い注目を集め、隊士の墓参りをするファンも多い。

歴史

結成

文久2年(1862年)、江戸幕府庄内藩郷士清河八郎の建策を受け入れ、将軍徳川家茂上洛に際して、将軍警護の名目で浪士を募集。

翌文久3年(1863年2月27日、集まった200名余りの浪士たちは将軍上洛に先がけ「浪士組」として一団を成し、中山道を西上する。浪士取締役には、松平上総介鵜殿鳩翁窪田鎮勝山岡鉄太郎松岡萬中條金之助佐々木只三郎らが任じられた。

京都に到着後、清河が勤王勢力と通じ、浪士組を天皇配下の兵力にしようとする画策が発覚する。浪士取締役の協議の結果、清河の計画を阻止するために浪士組は江戸に戻ることとなった。これに対し近藤勇土方歳三を中心とする試衛館派と、芹沢鴨を中心とする水戸派は、あくまでも将軍警護のための京都残留を主張。

鵜殿鳩翁は、浪士組の殿内義雄家里次郎に残留者を募るよう指示。これに応えて試衛館派、水戸派、殿内以下、根岸友山一派などが京都の壬生村に残ったが、根岸派は直後に脱退。殿内・家里は排斥され、同年3月公武合体に基づく攘夷断行の実現に助力することを目的とし、新選組の前身である「壬生浪士組」(精忠浪士組)を結成。一方、江戸に戻ったメンバーは新徴組を結成した。

壬生浪士組は壬生村の八木邸や前川邸などを屯所とし、第一次の隊士募集を行う。その結果36名余の集団となり、京都守護職松平容保から、主に不逞浪士の取り締まりと市中警備を任される。

4月大坂両替商平野屋五兵衛に100を提供させ、これを元手に隊服隊旗を揃え、隊規の制定にとりかかる。

6月大坂相撲力士と乱闘になり殺傷する。壬生浪士組にも負傷者が出た。奉行所は力士側に非があると判断。力士側は壬生浪士組に50両を贈り詫びを入れる。

8月、芹沢鴨ら約30名の隊士が、京都の生糸問屋大和屋庄兵衛に金策を謝絶されたことに腹を立て放火。刀を抜いて火消を寄せ付けず、一晩かけて焼き尽くす。この事件に松平容保は憤り、近藤らを呼び出し処置を命じるとするが、これは現在否定されている[1]

同月、壬生浪士組は八月十八日の政変の警備に出動し、その働きを評価される。そして、新たな隊名「新選組」を拝命する。隊名は武家伝奏[2]から賜ったという説と、松平容保から賜ったという2つの説がある。後者の説は、会津藩主本陣の警備部隊名を容保からもらったという意味である。

9月、近藤・土方ら試衛館派が八木邸で芹沢鴨、平山五郎を暗殺。平間重助は脱走、野口健司12月切腹。水戸派は一掃され、試衛館派が組を掌握し近藤を頂点とする組織を整備した。

発展

元治元年(1864年6月5日池田屋事件で尊王攘夷派志士を斬殺・捕縛。新選組の名は天下に轟いた。8月禁門の変の鎮圧に参加。

池田屋事件と禁門の変の働きで朝廷・幕府・会津藩から感状と200両余りの恩賞を下賜されると、同年9月に第二次の隊士募集を行い、更に近藤が江戸へ帰郷した際に伊東甲子太郎らの一派を入隊させる。新選組は200名を超す集団へと成長し、隊士を収容するために壬生屯所から西本願寺へ本拠を移転する。

長州征伐への参加に備え、戦場での指揮命令が明確になる小隊制(一番組〜八番組及び小荷駄雑具)に改組。「軍中法度」も制定した。しかし新選組に出動の命令はなかった。

慶応3年(1867年3月、伊東らの一派が思想の違いなどから御陵衛士を結成して脱退。同年6月、新選組は幕臣に取り立てられる。同年11月、御陵衛士を襲撃し、伊東らを暗殺する(油小路事件)。

解散

慶応3年(1867年)10月に将軍・徳川慶喜大政奉還を行った。新選組は旧幕府軍に従い戊辰戦争に参加するが、初戦の鳥羽・伏見の戦い新政府軍に敗北。榎本武揚が率いる幕府所有の軍艦で江戸へ撤退する。

その後、幕府から新政府軍の甲府進軍を阻止する任務を与えられ、甲陽鎮撫隊と名を改め甲州勝沼の戦いに出動するが敗れる。再び江戸に戻ったが、方針の違いから永倉新八原田左之助らが離隊して靖兵隊を結成。近藤、土方らは再起をかけ、流山へ移動するが、近藤が新政府軍に捕われ処刑され、沖田総司も持病だった肺結核の悪化により江戸にて死亡。

新選組は宇都宮城の戦い会津戦争などに参加するが、会津では斎藤一らが離隊。残る隊士たちは蝦夷地へ向かった榎本らに合流し、二股口の戦い等で活躍する(蝦夷共和国も参照)。新政府軍が箱館に進軍しており、弁天台場で新政府軍と戦っていた隊士たちを助けようと土方ら数名が助けに向かうが、土方が銃弾に当たり戦死し、食料や水も尽きてきたため、新選組は降伏した。旧幕府軍は箱館の五稜郭において新政府軍に降伏した(箱館戦争)。

明治政府は、隊士の遺族らに遺品の所有を禁じた。

評価の変遷

明治時代は、新選組と敵対していた薩長関係者が政治の実権を握っていたこと、また皇国史観の影響により、賊軍となった新選組を否定する風潮が強かった。このため史学的な研究も遅れた。

大正時代に大佛次郎が著した小説『鞍馬天狗』でも、新選組は悪役として描かれている。ただし、講談などの影響で庶民からは一定の人気があり、『鞍馬天狗』の中でも近藤勇だけは他の隊士と違って人格者の豪傑として描かれていた。

昭和3年(1928年)に『新選組始末記』(子母澤寛)、『新撰組史録』(平尾道雄)が出版されると、新選組は再評価され始めた。昭和8年(1933年)、警視庁に創設された特別警備隊(現在の警視庁機動隊)は、肯定的に「昭和の新選組」と呼ばれた。また、太平洋戦争中に陸軍飛行戦隊で編成された飛行第47戦隊は、「空の新選組」と通称された。同じく大戦末期に海軍で編成された第343海軍航空隊戦闘301飛行隊も「新選組」と呼称されている。

戦後は、映画やテレビドラマで新選組が主役に扱われることも多くなり、各隊士にもスポットが当てられるようになった。昭和40年代に放送された『新選組血風録』、『燃えよ剣』(司馬遼太郎原作、栗塚旭主演)は新選組ブームを起こした。近年では、新選組をモチーフにしたアニメやゲームも数多く生まれており、幅広い世代から愛好されている。

年表

西本願寺太鼓楼

文久3年(1863年

文久4年、元治元年(1864年

元治2年、慶応元年(1865年

慶応2年(1866年

慶応3年(1867年

慶応4年、明治元年(1868年

明治2年(1869年

実像

入隊資格

年齢や身分による制限はなく、尽忠報国の志がある健康な者であれば入隊できた[3]実技審査もなかった[4][5]。ただし既婚者は妻子を壬生の屯所から10(約40km)以上離れた場所に住まわせることが条件とされた。これは、新選組が男の合宿制をとっていること、妻子が近くにいることによって命を惜しむようになることを防ぐためと考えられる。幹部に昇進すれば京都に家を持ち、妻子やを迎えることが許された。

新選組と交流のあった加太邦憲の述懐によれば、入隊後一定期間は「仮同志」という試用期間となっており、夜中に襲いかかられるなどして度胸が試され、臆病なふるまいをした者は追放されたという[6]

任務

京都で活動している不逞浪士倒幕志士捜索捕縛、担当地域の巡察・警備など、警察活動を任務としていた。

後述する数々のフィクション作品の影響により、浪士を斬りまくった「人斬り集団」とのイメージが強いが、実際には捕縛(生け捕り)を原則としており、犯人が抵抗して捕縛できない場合のみ斬った[7]。激闘で有名な池田屋事件においても、最初は敵の人数が上回ったため斬る方針で戦ったが、土方隊が到着して新選組有利になると、方針を捕縛に変えている[8][9]。事件後、近藤勇は「7名を斬り、4名に手傷を負わせ、23名を捕縛した」と報告している[10]

新選組の担当地域は歓楽街祇園伏見[11]であり、御所官庁街会津藩兵1000名、その周りは京都見廻組500名が固めていた。従来からの京都所司代京都町奉行も治安維持にあたっていた。他の組織が管轄を順守していたのに対し、新選組は浪士の逃亡などを理由に管轄破りをすることも少なくなかったといわれる。

映画やテレビドラマでは、新選組が隊旗を先頭に集団で巡回する様子が映されることが多いが、そのような目撃記録はなく[12]、具体的な巡回の様子は判っていない。

訓練・戦術

日本の武術(特に剣術)を重視し[13]1865年慶応元年)に、撃剣柔術文学砲術馬術槍術の各師範を設けた。しかし、どの程度稼働していたのかははっきりしない[14]

局長近藤勇、副長土方歳三、一番組長沖田総司ら新選組の代表者が天然理心流の剣客であったことから、新選組ゆかりの剣術として天然理心流が有名であるが、他の隊士は神道無念流北辰一刀流その他まちまちであり、新選組イコール天然理心流ではない[15]。撃剣師範7名のうち天然理心流は1名(沖田総司)である。流派や入隊時期が異なれば形稽古はできないため、稽古は竹刀打込稽古に限られていた[15]

稽古はかなりの激しさだったらしく、新選組が駐屯していた八木邸の八木為三郎は、打ち倒されて動けなくなっている者をよく見たという。また、近藤勇や芹沢鴨は高いところに座って見ていることが多かったが、土方歳三はいつも胴を着けて汗を流しながら「軽い軽い」などと叱っていたという[16]

組織力を強化するため、役職を設け、指揮命令系統を作り上げた。その戦法は、必ず敵より多い人数でのぞみ、集団で取り囲んで制圧するものであった。例えば三条制札事件では8人の敵に対し34人の味方を用意し、油小路事件では7人の敵に対し35、6人で襲撃した[17]。さらに、「死番」という突入担当者をローテーションであらかじめ決めておき、突然事件が起きても怯むことなく対処できるようにした。

火器の訓練も行なっていたが、幹部が日本武術至上主義であったこと[18]、京都で治安維持活動を行う限りは特に必要なかったことから、重視していなかったといわれる。戊辰戦争開戦の直前に伏見奉行所を偵察しにきた都城兵6名を近距離から銃撃したが、一発も命中せず取り逃がしてしまった例もあり、練度は高くなかったとされる[19]

戊辰戦争の鳥羽・伏見の戦い新政府軍に刀で挑んで惨敗すると、土方は「戎器は砲に非ざれば不可。僕、剣を帯び槍を執り、一も用うるところなし」と語り[20][21]、その後フランス式調練を導入し、新選組は銃器戦法の部隊へと変化していった。

服装・装備

ダンダラ羽織、鉢金

当初、袖口に山形の模様(ダンダラ模様)を白く染め抜いた浅葱色水色)の羽織を着用していたとされる。羽織のダンダラは忠臣蔵赤穂浪士吉良邸に討ち入りしたときに着ていた羽織の柄で、浅葱色は武士切腹のときに着るの色である。製作したのは大文字屋呉服店(現在の大丸)。一説には、大文字屋ではなく「呉服問屋・菱屋」ともいわれる。

ダンダラ羽織は最初の1年ほどで廃止されたらしく、池田屋事件の時に着用していたとする証言が最後の記録である。池田屋事件の2日後に目撃された隊士の服装は、着込襦袢、襠高脚絆、後鉢巻、白のであった[22]。新選組に尾行されていた大村藩士・渡辺昇によれば、尾行者が黒衣・黒袴であればすぐに新選組であると判ったという。また、明治末期に老人が、新選組は黒羅紗筒袖の陣羽織を着ていたと証言していることから、ダンダラ羽織の廃止後は黒ずくめであったと考えられる。

警備や戦闘の際には、鉢金鎖帷子籠手などの防具を装着した。主な武器はであった。局長の近藤勇は打刀とほぼ同寸の長脇差を好んだ。副長の土方歳三も、刃長28和泉守兼定、1尺9寸5堀川国広の刀を用いていた。

鳥羽・伏見の戦いで新政府軍に敗れた直後に土方が会津藩から2000を受給しており、新式の兵装備品に充てた可能性が高い[23]

隊旗

隊旗の一例

地に字または字で「誠」を染め抜き、隊服と同じようにダンダラが入っていたとする隊旗が一般的。旗が揺れたときに「誠」という字が、近藤の実家・試衛館の「試」に見えるからという理由も隠されているらしい。近藤派の存在を大きくしたかった土方の野望だとも言われる。

他にも隊旗があり、全部で6種類あるとされている。また、その隊旗が現れたとき、敵は恐怖で凍りついたと言われる。この旗は現在の高島屋にあたる古着木綿商によって特注で製作されたものである。

給料

結成当初は資金難であり、新選組の後援者佐藤彦五郎からの支援だけでは足りなかったため、商家から資金を提供させたと伝えられる[24]

京都守護職配下時代は、会津藩からの御用金で賄っていた。その後、幕府配下になると、各隊士は幕府から給料を得た。『新撰組永倉新八』(昭和2年私家本)によれば、局長50、副長40両、副長助勤30両、平隊士10両の月給であったとされるが、実際はそれ以下であったと考えられる[25]。諸々の事件への出動により褒賞金等恩賞が下されることもあった。

局中法度・粛清

烏合の衆である浪人集団を統率するため、俗に「局中法度」(局中法度書)といわれる隊規を定めた。隊規は厳格に運用され、違反した組員は粛清された。成立は会津藩預かりとなった浪士組時代(文久3年/1863年)に近藤ら試衛館派から芹沢ら水戸派に提示されたと考えられている。天然理心流に入門する際に誓約させられる神文帳との類似性も指摘されている。

として機能し始めたのは「新選組」と名を改め近藤・土方を中心とする組織が整ってからで、伊東甲子太郎ら一派の暗殺の際にも適用されたといわれる。第一条「士道ニ背キ間敷事」などのように、内容は抽象的で、解釈は局長や副長の一存に委ねられるものであった。

一、士道ニ背キ間敷事
一、局ヲ脱スルヲ不許
一、勝手ニ金策致不可
一、勝手ニ訴訟取扱不可
一、私ノ闘争ヲ不許
右条々相背候者切腹申付ベク候也

子母沢寛昭和3年(1928年)に著した『新選組始末記』で紹介されて以来有名となり、上記の5ヶ条として知られるが、同時代史料にはこれを全て記録した物は現在までのところ発見されていない。永倉新八大正2年(1913年)に語った内容を記録した小樽新聞の記事(『新選組顛末記』)には、「私ノ闘争ヲ不許」を除く4ヶ条しか提示されておらず、名称も「局中法度」ではなく、「禁令」「法令」としか言及されていない。そのため、上記の5ヶ条と「局中法度」という名称は、別に定められていた「軍中法度」を混ぜて子母沢寛が脚色したものと推測されている。

鳥羽・伏見の戦い以前の5年間での新選組内部における死者は45名にのぼる[26]。そのほとんどが切腹暗殺などの粛清内部抗争であり、倒幕志士との戦闘による死者数は6名である[27]。新選組は敵より同志を殺した数のほうが多かった[28]

医療

幕府西洋医学所頭取の御典医であった松本良順は、近藤勇の招きで隊士の診察治療を行なった。松本が屯所の不衛生さを指摘し、病室衛生について教えると、土方がわずか2、3時間で病室を用意したので驚いたという。山崎烝には傷口の縫合方法を教えた。

また、残飯を餌にを飼うよう勧め、西本願寺駐屯時に神戸から子豚を持ち込み養豚させ、豚肉鶏卵を隊士に食べさせていた。解体は木屋町の医師・南部精一の弟子に頼んでいたという。

松本は戊辰戦争でも幕府軍の軍医を務めた。

役職

局長を頂点に副長が補佐し、以下に副長助勤監察方諜報)、勘定方(会計)などの役職を設けた。副長助勤は組長として平隊士を統率した。各隊は一番から十番まであり、各人員は10名前後。組長の下に伍長を置いた。新選組の組織編制は、職務の複数制を原則とする江戸時代の各組織と違い一人制であり、洋式軍制の影響が指摘されている。

以下に構成員。新選組の名を用いる以前(壬生浪士組)も含む。

隊士一覧

歴代局長

会津新選組局長

箱館新選組局長

歴代副長

総長

参謀

組長・組頭

1864年編成時組頭

諸士取調役兼監察方・浪士調役

勘定方

会計

伍長

初期副長助勤

国事探偵方

文武師範

平隊士・同志

下記以外の隊士はCategory:新選組隊士を参照。

美男五人衆

自称新選組隊士・関係者など

壬生浪士組同志

箱館新選組

一分隊
  • 差図役 青山次郎
  • 嚮導役 粕屋小次郎
  • 嚮導役 西脇源六郎
一分隊平隊士
  • 五十嵐伊織
  • 上田安達之助
  • 酒井要二郎
  • 鈴木量平
  • 高岳倉太郎
  • 高橋三五郎
  • 竹内篤平
  • 中沢務
  • 野村遊喜
  • 福田勝之進
  • 松井徳三郎
  • 三浦松五郎
  • 水谷藤七
  • 若田栄吉
二分隊
二分隊平隊士
  • 青木連
  • 明石覚四郎
  • 内山栄八
  • 江川七郎
  • 小島造酒之丞
  • 小林幸二郎
  • 田岡太郎
  • 高須熊雄
  • 竹内徳雄
  • 土田新之丞
  • 鳥羽多喜松
  • 長瀬清蔵
  • 古屋丈之助
  • 細川千太郎
  • 本田岩吉
  • 宮崎繁之丞
  • 吉田万吉
三分隊
  • 差図役 山久知文二郎
  • 嚮導役 佐久間銀太郎
  • 嚮導役 阿部隼太
三分隊平隊士
  • 秋山義三郎
  • 岩崎勝二郎
  • 大河内太郎
  • 神戸四郎
  • 木下勝蔵
  • 木村忠二郎
  • 佐々木一
  • 佐藤房太郎
  • 高橋恭輔
  • 田村一郎
  • 千葉栄
  • 坪田忠蔵
  • 鶴岡鎌四郎
  • 寺井主税
  • 寺嶋繁三
  • 福与男也
  • 前田岩太郎
  • 真崎宅太郎
  • 枡沢騰馬
四分隊
四分隊平隊士
  • 金子庄兵衛
  • 関川代二郎
  • 中川小次郎(小十郎とも)
  • 長沢政之丞
  • 野辺民雄
  • 藤井安八
  • 前田四右太郎
  • 松沢弾治
  • 山際平三郎
所属隊不明
  • 差図役 谷口四郎兵衛
  • 差図役 山形時太郎
  • 嚮導役 粕屋十郎
平隊士

新選組を主題にした作品

モデルとした創作作品、端役として登場する作品は多数ある。ここでは新選組を主題としたもののみを掲げる。

小説

映画

テレビドラマ

舞台

漫画

アニメ

ゲーム

音楽

脚注

  1. ^ 歴史の中の新選組 宮地正人 岩波書店
  2. ^ 当時は野宮定功と飛鳥井雅典。
  3. ^ 菊地明『新選組の真実』、79頁
  4. ^ 菊地明『新選組の真実』、194頁
  5. ^ 新・歴史群像『土方歳三』、84頁
  6. ^ 新・歴史群像『土方歳三』、83-84頁
  7. ^ 伊東成郎『新選組は京都で何をしていたか』、308頁
  8. ^ 菊地明『新選組の真実』、27頁
  9. ^ 歴史群像『新選組史跡紀行』、74頁
  10. ^ 伊東成郎『新選組は京都で何をしていたか』、144頁
  11. ^ 伏見は当時、京都ではなかった。
  12. ^ 菊地明『新選組の真実』、188頁
  13. ^ 新・歴史群像『土方歳三』、126-129頁
  14. ^ 新・歴史群像『土方歳三』、84頁
  15. ^ a b 小佐野淳『図説 武術事典』新紀元社、152頁「新選組と武術」
  16. ^ 新・歴史群像『土方歳三』、82頁
  17. ^ 新・歴史群像『土方歳三』、84-85頁
  18. ^ 新・歴史群像『土方歳三』、126-127頁
  19. ^ 伊東成郎『新選組は京都で何をしていたか』、278頁
  20. ^ 新・歴史群像『土方歳三』、128頁
  21. ^ 伊東成郎『新選組は京都で何をしていたか』、290頁
  22. ^ 新・歴史群像『土方歳三』、126頁
  23. ^ 新・歴史群像『土方歳三』、128頁
  24. ^ 特別陳列新選組-史料が語る新選組の実像- 京都国立博物館
  25. ^ 菊地明『新選組の真実』、199-200頁
  26. ^ 菊地明『新選組の真実』、209頁
  27. ^ 新・歴史群像『土方歳三』、89頁
  28. ^ 伊東成郎『新選組は京都で何をしていたか』、308-309頁

参考文献

関連項目

外部リンク


新選組!! 土方歳三 最期の一日

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/02/04 14:16 UTC 版)

(新選組! から転送)

新選組!! 土方歳三 最期の一日』(しんせんぐみ ひじかたとしぞう さいごのいちにち)は、2006年(平成18年)に放送されたNHK正月時代劇である。2006年1月3日(総合、デジタル総合 午後9時~10時29分)と1月1日デジタル衛星ハイビジョン 午後7時20分~8時49分)に放送された。再放送は1月7日BS2 午後7時30分~8時59分)。作·脚本三谷幸喜。主演山本耕史

これを再編集したものが、2007年12月13日(視聴率8.3%)、20日(視聴率7.3%)に2日にわたって前・後編で放送された。

目次

あらすじ


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。


新政府軍の総攻撃を翌朝に控えた1869年(明治2年)5月10日夜、土方歳三新選組は敵に向け奇襲をかけ、敵の兵糧を巻き上げていた。その頃、箱館政府総裁・榎本武揚、陸軍奉行・大鳥圭介ら幹部は武蔵楼で別れの杯を交わしていた…。

大河ドラマ初の続編

第43作大河ドラマ新選組!』では、主人公である局長・近藤勇の死によって締めくくられたが、近藤の盟友である副長・土方歳三は新選組を率いて宇都宮まで転戦しているところで終わってしまい、主な転戦地である会津箱館までが描かれなかった。

そのため、番組終了後に視聴者から多数の続編希望がNHKに寄せられ、大河ドラマとしては初の続編が正月時代劇として製作される事になった。2005年9月20日に放送されたNHK改革の番組「NHKは変わります~新生プラン」では、この製作決定への経緯が「視聴者第一主義に立った開かれた番組づくり」として取り上げられている。

近藤斬首後の土方の人生と新選組の足跡は宇都宮会津宮古箱館と「それだけで大河ドラマ一本ができてしまう激動の一年」であり、続編とはいえ正月時代劇枠の89分で土方最期の一年を語り尽くすことには「土方ダイジェストになってしまう」(いずれも三谷談)と本意ではなかったため、大河ドラマ放送時と同様「一日の出来事をドラマ化する」という手法をとった。その結果、明治2年(1869年5月10日夜から5月11日、即ち「土方歳三最期の一日」が採用された。

総合放送当日(1月3日)には、総集編「新選組!スペシャル」を再放送した。

  • 第1部『武士になる!』(15:20 - 16:35)
  • 第2部『新選組誕生』(16:45 - 18:00)
  • 第3部『愛しき友よ』(19:30 - 20:45)

新選組!に引き続き、実際に箱館まで土方に追従してきた伍長(続編では頭取)・島田魁と旗持ち・尾関雅次郎も登場した。また、続編のための主要人物として、榎本武揚と大鳥圭介が登場、この2人と土方との3人による五稜郭内の場面における舞台さながらの長セリフによる「ディスカッション」がドラマの大勢を占めることになった。ちなみに榎本役は本編で友情出演した草彅剛SMAP)から歌舞伎役者の片岡愛之助 (6代目)に変更された。箱館の土方に欠かせない市村鉄之助や新選組末期に活躍した相馬主計らも登場、伝承されているエピソードを巧みに魅せている。そして、回想シーンとして「ぜひ登場させたかった」という会津における近藤に送られた戒名に纏わるエピソードに斎藤一と松平容保が、「自分とずっと見続けてくれた視聴者のプレゼント」(いずれも三谷談)として試衛館の仲間(山南敬助・沖田総司・井上源三郎・藤堂平助・永倉新八・原田左之助)による会話シーンが、それぞれ新撮で組み込まれた。だが、近藤勇のみラストで土方歳三が戦死直前のシーンでの出演のみとなっている。これは、近藤役の香取慎吾がドラマ『西遊記』のロケの為、海外に行っていたので収録が不可能だった為である。

ドラマ内で土方や榎本が「桶狭間」と「鵯越」と話すセリフがあるが、これはこの年の第45作大河ドラマ『功名が辻』と前年の第44作大河ドラマ『義経』それぞれの第一回放送登場シーンであることから、作者・三谷からのそれぞれの作品へのエールだと思われた。しかし、ドラマ公式サイト「Shinsengumi Express!!新選組!!ロマンチ!!!サイト!!!!」で配信された「新選組!!コメンタリーキャスト」における三谷自身の発言によれば、これらのセリフは偶然であったとのことである。

しかし、フジテレビに同じく三谷が脚本を担当しているドラマ『古畑任三郎ファイナル』が放送され(沖田総司役の藤原竜也や佐久間象山役の石坂浩二が犯人役で出演)、三谷ファン泣かせな編成になってしまった。そのため視聴率は古畑の21.5%に対し9.8%と振るわず、これに関してフジテレビ側は「調整が間に合わなかった」と謝罪している。

ドラマのタイトルは「最期の一日」であり、土方歳三が転戦北上した「滅びの美学」をイメージするものではあるが、新選組!最終話において勝海舟野田秀樹)が近藤を評した言葉「どう死んだかではなく、どう生きたか」を柱に話は進んでいく。これは三谷自身が「正月時代劇なので、新年早々悲しい結末で締めるのではなく、未来に対して明るい希望をもてる結末にしたかった」旨のコメントを残している。実際、土方の死の前は今後の榎本の人生を示唆する展開のあるもの(榎本武揚#明治期参照)であり、土方の死で完結ではなく生き残った新選組隊士たちの姿でドラマはエンディングに向かっていく様子は「滅びの美学」を全否定した前向きなものであった。

スタッフ

出演

主要登場人物(括弧内は劇中で表記された肩書)

回想シーンで登場

ソフトウェア

  • 新選組!!土方歳三最期の一日 メイキング&ビジュアル完全ガイドブック - TV Navi産経新聞社

CD

DVD

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