新株予約権(しんかぶよやくけん)(right to reserve new stock)
金融複合商品のひとつ。予約価格があらかじめ決められているため、価格変動リスクを限定して株式を購入できる。商法改正によって2002年4月に導入された。
新株予約権の保有者は、権利を行使することで予約価格で新規株式の発行を会社に求めることができる。また、新株予約権を行使しないまま保有を続け、第三者に売買することも可能。
株式の市場価格が予約価格を上回っているときに新株予約権を行使すれば、市場に比べて安く株式を手に入れることができ、それをそのまま売却したら利益を出すような有利な取引ができる。
以前は社債などと組み合わせた発行しかできなかったが、商法改正によって、新株予約権で単独の有価証券として発行できるようになった。新株予約権の発行は、原則として取締役会の決議による。ただし、定款に株式の譲渡制限に関する定めがある場合、株主総会の特別決議が必要となる。
ニッポン放送は23日、ライブドアによる買収への対抗策として、フジテレビを引き受け先とする新株予約権の発行を決めた。
(2005.02.28掲載)
新株予約権
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新株予約権
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/18 15:33 UTC 版)
新株予約権(しんかぶよやくけん)とは、株式会社に対して行使することにより当該株式会社の株式の交付を受けることができる権利(会社法第2条21号)。
- ^ a b c d e f g “証券用語解説集 新株予約権付社債”. 野村證券. 2018年1月7日閲覧。
- ^ a b c d 江頭憲治郎 編『会社法コンメンタール 6 新株予約権』商事法務、2009年、8頁
- ^ 江頭憲治郎 編『会社法コンメンタール 6 新株予約権』商事法務、2009年、6頁
- ^ a b c 江頭憲治郎 編『会社法コンメンタール 6 新株予約権』商事法務、2009年、7頁
- ^ a b 江頭憲治郎 編『会社法コンメンタール 6 新株予約権』商事法務、2009年、9頁
- ^ “証券用語解説集 新株引受権”. 野村證券. 2018年3月10日閲覧。
- ^ “証券用語解説集 新株予約権”. 野村證券. 2018年3月10日閲覧。
新株予約権
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/09 03:25 UTC 版)
新株予約権においては、これを行使するときの値段をいう。新株予約権の発行時に定められる必要がある(商法280条ノ20第2項第4号、会社法236条1項2号前段)。 権利行使価額は新株予約権の内容であるため、行使された時点の時価に関わらず、新株予約権の行使で得られる株式の対価は権利行使価額によって定められることが原則である。しかし、転換社債型新株予約権付社債のように修正条項がついているものに関しては、権利行使価額が株価から離れすぎた場合、株価に近づくように修正されることがある。
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