数値表示
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 09:57 UTC 版)
詳細は「色深度」を参照 RGBカラーモデルにおける色は、赤・緑・青の各要素がどれだけ含まれているかで記述することができる。各要素は輝度最小(闇)から輝度最大までの範囲を持つ。もし各要素とも最小なら、表示結果は黒になる。もし各要素とも最大なら、表示結果は白になる。 これらの色はいくつかの方法で数量化できる。 色彩の研究者は、分析する個々の色を赤・緑・青に分解しそれぞれの要素の明度を0(最小)から1(最大)の間に置く。つまり、1ビットである。多くの色は、これらの明度からなる数式で表現できる。たとえば輝度最大の赤色は、この表示方法を使えば、 1,0,0(赤・緑・青の順)となる。 色の明度はパーセンテージでも表現できる。最小は0%、最大は100%となる。輝度最大の赤は、100%,0%,0%となる。 色の明度は0から255までの256個の数字でも表現できる。最少は0、最大は255となる。これは各要素の明度を8ビット(1バイト)以内に収めたうえで十進数で表したもので、コンピュータにおける色の表示によく使われている。このモデルを使えば輝度最大の赤は255,0,0となる。この明度の幅は他と比例していないが、非直線性のガンマ補正スケールには比例する。 0から255までの数字は16進法でも表される。16進法は、赤・緑・青の順に「0・1・2・3・4・5・6・7・8・9・A・B・C・D・E・F」の16文字の英数字が使われ、最初に#を付け、16進数2桁ずつで色を表現している。1バイトの情報は十六進数で二桁で表示できる。最少は0、最大はFFとなる。輝度最大の赤はFF, 00, 00となる。またHTMLでは#FF0000と短縮される。 24bpp(ピクセル当たり24ビット)でエンコードされたRGB明度は、赤・緑・青の輝度を示す三つの8ビット符号無し整数(8-bit unsigned integers、0から255まで)で表せる。たとえば次の画像はRGB立方体の三面を開いたものであるが、その上の色は次のように表される。 (0, 0, 0) は黒 (255, 255, 255) は白 (255, 0, 0) は赤 (0, 255, 0) は緑 (0, 0, 255) は青 (255, 255, 0) は黄 (0, 255, 255) はシアン (255, 0, 255) はマゼンタ yellow(255,255,0) green(0,255,0) cyan(0,255,255) red(255,0,0) blue(0,0,255) red(255,0,0) magenta(255,0,255) これは「full-range RGB」という変換方法を用いている。full-range RGB は各原色ごとに8ビットを用いるため、各原色の明度を白から黒まで256通りに表示できる。ただしガンマ補正のため、256段階の数字は等間隔の輝度にはならない。またデジタルビデオのRGBはフルレンジではない。その代りビデオRGBはITU-R BT.601(放送局用)などのエンコード規格を用いている。 この24ビットカラー (24-bit color)、および32ビットカラー (32-bit color) は「トゥルーカラー」(Truecolor) と呼ばれる。その他、256色までしか表示できない8ビットカラー (8-bit color)、16ビットのハイカラー (16-bit color : Highcolor)、Adobe Photoshopなどで使われる48ビットカラー (48-bit color) などがある。
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